ムラサメライガー
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ムラサメライガー(MURASAME LIGER)は、アニメ「ゾイドジェネシス」に登場する架空の兵器。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 機体解説
ムラサメライガー | |
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番号 | GZ-010 |
所属 | ディガルド討伐軍 |
分類 | ライオン型 |
全長 | 22.3m |
全高 | 9.2m |
重量 | 87t |
最高速度 | 310km/h |
武装 | ムラサメブレード ソードキャノン クラッシュバイト カウルブレード×11 テイルブレード×2 3連キャノン ストライクレーザークロー×4 パイルバンカー×2 |
主な武装は背部のメタルZiで出来た「ムラサメブレード」と「二連装ソードキャノン」、腹部の3連ショックキャノン、ストライクレーザークロー、パイルバンカーと接近戦を主眼とした武装コンセプトとなっている。 また、鬣は特殊な表面加工を施されており、敵の攻撃を跳ね返すことが可能。足の後ろ側にパイルバンカーを備えており、それを地面に突き刺す事によって減速の少ない方向転換が出来る。ブレードライガーやライガーゼロの様にブースターは装備していないが、機体自身が非常に軽量であるため、その運動性能は高い。
ムラサメライガーには、ライガーゼロのCASと同じコンセプトである、エヴォルトという過去のゾイドの常識を覆すようなシステムを搭載している。エヴォルトは操縦者の意思にリンクして変形(というよりは変身)を行うシステムで、これによって高速戦闘を重視したハヤテライガー、格闘能力をさらに向上させたムゲンライガーへと自在に姿を変える。エヴォルト自体は瞬時に行われ、かつ連続してエヴォルトすることも可能(劇中でもムラサメ→ハヤテ→ムゲンとエヴォルトするシーンがあった)。しかし、エネルギーの消耗が激しく、しばらくするとムラサメライガーへと戻ってしまう。
エヴォルトの詳細については、旧文明のロストテクノロジーの一つであり、ソラノヒトにも不明であったが、最終話において、エヴォルトとは自らを一度解体し、再構築するシステムだと言うことがソラシティの文献より判明した。生と死を連続で行う…つまり、ムラサメライガーは強烈な再生能力を備えていると言える。
[編集] 劇中での活躍
ミロード村の近海の海底から発掘された。 ルージ以外の誰も扱えなかったことから、必然的にルージの愛機となる。 初陣でバイオラプターを撃破し、第三話ではザイリンの駆るバイオメガラプトルと渡り合い、右腕を切り落とす。 その後もルージの愛機として、バイオゾイドを次々と切り倒すも、ディガルド武国のゲオルグの駆るバイオトリケラと戦い、ラ・カンのピンチの時に突如ハヤテライガーへとエヴォルト。 また、やはりディガルド武国のソウタの駆るバイオケントロとの交戦した際にも、ムゲンライガーへとエヴォルトした。 最終話でバイオティラノと対峙した際にゾイドコアを貫かれて停止してしまうが、エヴォルトの恩恵による驚異的な再生能力で蘇生しバイオティラノを撃破した。戦後は、その再生能力を利用して破壊されたミロード村のジェネレータの核となり、これを再稼動させる。
[編集] ハヤテライガー
[編集] 機体解説
ハヤテライガー | |
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番号 | GZ-015 |
所属 | ディガルド討伐軍 |
分類 | ライオン型 |
全長 | 22.3m |
全高 | 10.1m |
重量 | 108t |
最高速度 | 420km/h |
武装 | ムラサメディバイダー ムラサメナイフ カウルブレード×3 テイルブレード×2 ストライクレーザークロー×4 クラッシュバイト ハヤテブースター HYTフィン×2 サブHYTフィン×4 チェイスパイルバンカー×2 パイルバンカー×2 |
ムラサメライガーがエヴォルトした姿。 本機は高速戦闘に特化した機体であり、背中のハヤテブースターにより、最高速度はデスキャットに並ぶ420km/hを叩き出す。 しかし、機動力を優先したために、攻撃力はムラサメライガーよりも劣っており、劇中でも「ムラサメの大刀じゃないと…」と言われることもしばしば。 また、火器を一切搭載していないために、格闘戦のみの機体と言える。
最高速度420km/hというのは、現行ゾイドではエナジーライガーやライガーゼロファルコンが既にこれを大きく上回っており、それほど凄いと感じる人は多くないかもしれない。 しかし、エナジーとゼロファルコンは恐らく飛行時の速度だと思われるので、このハヤテがデスキャット同様純粋な陸上ゾイドでは最速といっても問題ない。(解りにくい人は飛行機と自動車の関係とでも考えればよい。物体が地上を走行するという事と飛行するという事には大きな違いが有り、仮にマッハを出すジェット機のエンジンを車に用いたとしても地上を走行する以上飛行時と同じ速度は出ない。)
[編集] 劇中での活躍
ラ・カンがゲオルグによって追いつめられ、ピンチとなった時、突如ムラサメはこのハヤテへと姿を変え、一瞬にしてバイオトリケラを葬った。その後も数多のバイオラプターを圧倒的な機動力で瞬殺していく様は、ゾイド -ZOIDS-でバンが操縦するブレードライガーを彷彿とさせる。 しかし、バイオヴォルケーノ、バイオケントロとの戦いにおいては、その攻撃力の低さが浮き彫りとなり、敵の防御を破れず、敗北してしまう。
[編集] ムゲンライガー
ムゲンライガーはゾイドジェネシスに登場する架空の兵器。
[編集] 機体解説
ムゲンライガー | |
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番号 | GZ-016 |
所属 | ディガルド討伐軍 |
分類 | ライオン型 |
全長 | 22.3m |
全高 | 9.8m |
重量 | 137t |
最高速度 | 280km/h |
武装 | 3連装グラビティキャノン ムゲンブレード ムラサメブレイカー テイルブレード パイルバンカー メーンクラウンブレード×9 スモークディスチャージャー×4 |
ムラサメライガーの第二のエヴォルト形態。 機動力特化のハヤテライガーと反対に、機動力を犠牲に攻撃力、防御力に特化した機体といえる。 ムラサメブレードを越えるムゲンブレード(アニメ版ではマサムネブレードという名称)、一回り小さなムラサメブレイカー(アニメ版ではムラサメブレードという名称)により、ハヤテライガーを越える二刀流を実現し、大型バイオゾイドとも渡り合う。 腹部には3連装グラビティキャノンと、非常に強力な装備が施されており、相当な攻撃力であると思われる。(ただし、グラビティキャノンと言っても、旧シリーズ末期の重力砲(G-カノン)と同一の装備という訳でもなく、劇中ではただの衝撃砲という扱いだった。)また、装甲はメタルZiコーティングが施されており、バイオ粒子砲の直撃にも耐える。 本体のパワーもムラサメ3形態中最高を誇る。
余談ではあるが電撃ホビーマガジン二月号にはムゲンライガーの設定画が掲載されており、長距離戦を意識したタイプも考案されていた。
[編集] 劇中での活躍
ハヤテライガーではバイオケントロを倒せないと悟ったルージはどうすればいいのかと考えた結果、「ムラサメブレードが二本あれば・・・」という結論にたどり着く。その結果エヴォルトしたのがこのムゲンライガーであり、その巨大な二本の大刀によりバイオケントロの撃破に成功する。 最終話において蘇生したムラサメライガーはムゲンライガーにエヴォルトし、バイオティラノに突貫。仲間との連携もあり、見事これを討った。