マリア様がみてるの登場人物
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マリア様がみてるの登場人物(マリアさまがみてるのとうじょうじんぶつ)では、今野緒雪の小説『マリア様がみてる』シリーズ及びそれを原作とする同名の漫画・アニメの登場人物について取り上げる。余談ではあるが、登場人物の苗字は歴史上の人物に因んだものが多く見受けられる。
以下、アニメ版やドラマCDのキャスティングを明記(原作または漫画のみ登場・配役未定の場合は除く)。表記は「人物名:声優」。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 紅薔薇ファミリー
- 元・紅薔薇さま(ロサ・キネンシス):勝生真沙子
- 蓉子の「お姉さま」。姓名は不明。蓉子をして「敵わない」といわしめた異能の人。蓉子が祥子に惹かれているのを見抜いた上で、先々代ロサ・ギガンティアと共に、二人が結びつくようにしむけた。「孫」である祥子を可愛がっていたようだが、祥子世代の薔薇さまの要として静を欲するなど、薔薇さまとしての祥子には一抹の危惧を抱いていた節もある。合唱部の部長とは親しい友人であったようで、薔薇の館で一緒にお茶をしていたこともある。その姿が挿絵に描かれることはなく、アニメ版では、第一期にて、右サイドからの編みこみを入れたヘアスタイルの後ろ姿のみ登場。
- 水野 蓉子(みずの ようこ)前・紅薔薇さま:篠原恵美
- 祥子の「お姉さま」。聖、江利子とは同学年にして親友。特に聖には友情以上の感情(「私が聖を支えなければ」等)を抱いている節がある。寸分の隙もない優等生で、山百合会の実質的リーダー。世話好きで、山百合会のメンバーが悩み事を抱えているときには親身になって相談に乗り、何かと頼りにされている。真面目な性格だが、時に茶目っ気を示すこともある。また、山百合会(薔薇の館)の敷居の高さに悩んでおり、薔薇の館を一般生徒で一杯にしたいと願っていたが、卒業前にその願いがかなう。
- 小笠原 祥子(おがさわら さちこ)現・紅薔薇さま:伊藤美紀
- 祐巳の「お姉さま」。現紅薔薇さま。令と同学年にして親友。基本的に真面目で自他共に厳しい性格だが、お嬢様育ちのためかなりわがままで、一般的な世俗の常識が欠落していたりする。しかし、生まれながらに持つ優美さ、優雅さで多くの少女たちを惹きつけている。当初は志摩子を妹にする事を考えていたが断られ、紆余曲折を経て祐巳を妹にすることとなった。祐巳のことをとても愛しく思っているが、素直に態度に示せないことが多い。それが災いし、祥子が3年になった6月、些細な誤解から祐巳と大喧嘩したが、祐巳に初めて想いを告げる結果となり、絆が強まった。リリアン高等部卒業後は「祐巳のいる」リリアン女学園に残る(リリアン女子大に進学する)道を選んだ。また、3年生の正月、従兄の柏木優との婚約を白紙撤回した。
- 福沢 祐巳(ふくざわ ゆみ)紅薔薇のつぼみ(次期紅薔薇さま):植田佳奈
- 本編の主人公。祥子のプティ・スール。志摩子、由乃と同学年(1年生で志摩子、蔦子、桂らと同級、2年生で、由乃、蔦子、真美らと同級)。容姿も中身も庶民的で、様々な意味で秀でた人物が多い山百合会では異色の存在。その為、下級生からは「親しみやすい」とされ、一種のアイドル的存在だが、鈍感なため本人は気付いていない。素直で感情が顔に出やすいため、よく聖に「百面相」とからかわれたりする。ひょんなことから祥子のプティ・スールとなるが、祥子と釣り合わないのではないかと内心悩んでおり、2年生の6月には、そのことが元で祥子と大喧嘩するものの、逆に二人の絆を強める結果になった。由乃、志摩子とは自他共に認める親友。彼女の前向きな考え方が、時に山百合会のトラブル解決に良い意味で効果を及ぼすことがある。2年生の時のクリスマス会の日に、瞳子にロザリオを差し出したが断られている。2年生の3学期に生徒会役員選挙で当選し、次期紅薔薇さまになることが正式決定した。弟の祐麒は隣の花寺高校で生徒会長を務めている。作中にて祥子から貰ったロザリオは、祥子がかつて蓉子から貰ったものか、それとは別に祥子が用意した物かを考える描写があったが、真相は語られていない。
[編集] 白薔薇ファミリー
- 元・白薔薇さま(ロサ・ギガンティア):高山みなみ
- 聖の「お姉さま」。姓名は不明。聖を「あなたの顔を見ていたいから妹になりなさい」と言ってプティ・スールにしたが、それは人付き合いが極端に苦手な聖に負担を掛けないための配慮だった(聖にとっては、人柄が云々などと言われるよりも容姿が気に入ったと言われる方が気が楽だった)。ちなみに聖は、このことを聞かされるまで本当に顔で選ばれたと思っていたらしい。彼女の成長をあたたかく見つめる。聖の性格を正確に把握していた数少ない人物にして、聖が頭の上がらない人物の一人。彼女が聖に渡したロザリオは聖から志摩子へ、志摩子から乃梨子へと受け継がれている。その姿が挿絵に描かれることはなく、アニメ版と漫画版では容姿が異なる。
- 佐藤 聖(さとう せい)前・白薔薇さま:豊口めぐみ
- 志摩子の「お姉さま」。12月25日生まれ。蓉子、江利子と同学年にして親友。色素の薄い髪と、まるで石膏像の如く日本人離れした眉目秀麗の美貌を持つ。人懐っこく陽気な性格で、一般生徒から絶大な人気を誇る。ちなみに「マリみて」のファンの間でも一番人気であるようで、様々な人気投票では軒並首位を獲得している(それらのこともあってか、アニメ版では同学年の蓉子と江利子に比べ、とても目立っており、メインストーリーも多かった)。祐巳のことを大層気に入っており、しばしばセクハラまがいのちょっかいを出していたため抱きつき魔のおやじキャラと呼ばれている。かつては人付きあいの苦手な性格で、独りよがりのところがあったが、栞との恋愛、姉や蓉子の支え、志摩子との出会いによって次第に周囲に心を開くようになった。総合すると、基本的には頼れる上級生といった感じだが、彼女が原因で起こった事件も多い。現在、リリアン女子大学・文学部米英文学科在学。普通免許を高等部在学中に取得。愛車は持っていないが作中では母親の車(小説作中では「黄色の軽自動車」とのみ 記述されている。コバルトに掲載された短編の挿絵ではスズキ・Keiワークス、漫画版では日産・モコ、そしてアニメではなぜか軽自動車ではなくVWニュービートル)に乗っているシーンがある。
- 藤堂 志摩子(とうどう しまこ)現・白薔薇さま:能登麻美子
- 乃梨子の「お姉さま」。現白薔薇さま。祐巳、由乃と同学年(1年生で祐巳、蔦子、桂らと同級、2年生で桂らと同級)。穏やかでおっとりとした性格だが、芯はしっかりとした「絶世の美少女(乃梨子談)」。祥子から「妹になって下さらない?」と誘われたが断り、聖の妹となる。姉の聖とは2学年離れていたため2年生ながら薔薇さまとして祥子たちと共に多忙な日々を送る。他人とは少しずれた感性を持ち、銀杏や百合根が好物という女子高校生としては一風変わった側面を持つ。実はH市にある小寓寺の住職の娘であり、ミッション系の学校に通っていることに罪悪感を感じていた。和・洋菓子作りの得意な兄がいる。2年生の3学期、生徒会役員選挙で当選し、2期目の白薔薇さまを務めることが正式決定した。
- 二条 乃梨子(にじょう のりこ)白薔薇のつぼみ:清水香里
- 志摩子のプティ・スール。仏像好きの少女で、キリスト教には興味がなかったが、京都まで仏像を見に行った帰り、アクシデントに遭ったため第一志望の高校を受験しそこない、大叔母の顔を立てて受験したリリアン女学園に入学するはめになった。そのためリリアンになじむことが出来ず孤立していたが、境遇の似た志摩子と出会ったことで周囲に心を開くようになり、その後姉妹に。市松人形に例えられる日本的な風貌を持つ美少女で、入学式で外部入学生ながら代表に選ばれる程の秀才。基本的に冷静沈着。祐巳曰く「クール」。山百合会の戦略面を支えることも多い。また、同級生の松平瞳子とは親友で、本人曰く「瞳子のことが好き」。
[編集] 黄薔薇ファミリー
- 元・黄薔薇さま(ロサ・フェティダ):三石琴乃
- 江利子の「お姉さま」。姓名は不明。同世代の薔薇さまの中で最も登場シーンが少なく、本格的に登場したのは2006年4月号の短編『マリア様がみてる 黄色い糸』。江利子と蓉子がどちらが先に妹を持つかを先代ロサ・キネンシスと賭をしており、江利子の妹選びに手を貸したりもしている。なお、この賭の結果については、結局どちらが勝ったのかは不明。その姿が挿絵に描かれることはなく、アニメ版では、第一期にて、横顔と後ろ姿のみ登場。やや幼い顔立ちで、当時の山百合会の中ではもっとも小柄に描かれている。
- 鳥居 江利子(とりい えりこ)前・黄薔薇さま:生天目仁美
- 令の「お姉さま」。蓉子、聖と同学年にして親友。とても器用で何でも要領よくこなしてしまうため、何事にも達成感を味わうことが出来ず、いつもつまらなそうな顔をしている。そのため普通ではないことが大好きで、一度興味を持つと飽きるまでとことん追いかける、通称「スッポンの江利子(聖談)」。少し感覚的にずれたところがあり、男性の趣味も変わっている。父親や兄たちからはたいへん愛されているが、本人は少々辟易している。花寺学院の教師山辺と交際中。歯医者が大の苦手。石膏像のような端正な顔立ちの聖に対し、和風の整った顔立ちが印象的な美少女で、髪を上げるヘアバンドとその額がチャームポイント(その額の事で、幼稚舎時代に聖と取っ組み合いの大喧嘩をした)。だが、初期の頃と現在の髪型が違う。また、そのタイの結び方は全校一美しいとされている。
- 支倉 令(はせくら れい)現・黄薔薇さま:伊藤静
- 由乃の「お姉さま」。現黄薔薇さま。祥子と同学年で親友。由乃の従姉にあたり、幼馴染でもある。剣道部所属でエース。外見は「ミスター・リリアン」の異名をもつ通りボーイッシュなスラリと背の高い美少女だが、実際はお菓子作りや編み物、少女小説を読むのが趣味という所謂女の子らしい感性を持っている。剣道場の一人娘で剣の腕前は一級品で、剣道二段。由乃一筋で、由乃の世話をやくことに生きがいを感じていたが由乃への自らの依存関係を見直すため、リリアン女子大学への内部進学を辞め、外部の大学に行くことを決めた。また、3年の正月、有馬菜々と互角稽古をし、その際に由乃を精神的に独り立ちさせ、菜々を由乃の「妹」として認めた様子。ちなみに由乃に渡したロザリオは彼女のために用意した物とのことなので、江利子に貰ったロザリオはそのまま令が持っていると思われる。
- 島津 由乃(しまづ よしの)黄薔薇のつぼみ(次期黄薔薇さま):池澤春菜
- 令のプティ・スール。剣道部所属。祐巳、志摩子と同学年(2年生で、祐巳、蔦子、山口真美らと同級)。令とは従姉妹で幼馴染。元は心臓に持病を持つ病弱な美少女で、礼儀正しくしとやかで、模範的な妹像と思われていた。しかし、実際には男勝りな性格で、池波正太郎の時代小説(剣客譚等)やスポーツ観戦を好む。手術で健康を回復してからは、地であるところの内弁慶が表にまで出る、「イケイケ青信号」な性格となった。祐巳とは自他共に認める親友で、祥子と祐巳の家族以外で祐巳を呼び捨てにした唯一の人物。姉である令とは距離を置こうとしながらも、内心では令に相当依存している。非常にやきもち焼きでもある。姉の姉である江利子には嫌っているわけではないが反発心を持っており妹問題を追及された折に意地を張った結果、有馬菜々と知り合う事となった。2年生の3学期に生徒会役員選挙で当選し、次期黄薔薇さまになることが正式決定した。
[編集] その他のリリアン女学園関係者
[編集] 蓉子たちと同学年
- 内藤 克美(ないとう かつみ):未定
- 内藤笙子の実姉で、江利子の同級生。ガリ勉な性格で、江利子をライバル視し続けていたが、内心江利子に憧れていた様子で、3年生のバレンタインには、チョコレートを渡そうとしたがかなわなかった。大学一年の冬、神社で偶然江利子と再会する。
[編集] 祥子たちと同学年
- 蟹名 静(かにな しずか):りの
- 合唱部の歌姫。苗字にちなんで、「ロサ・カニーナ」の異名を持つ。聖を慕っており、聖に振り向いてもらうために生徒会選挙に出馬し、志摩子たちと争った。その後にイタリアへ留学し、祐巳たちの修学旅行で彼女たちと再会する。その際、志摩子とペンフレンドになっていたことが明かされた。彼女の歌うアヴェ・マリアは志摩子を涙させるほど素晴らしい。原作版とアニメ版では顔つきや髪型が異なる。原作では瞳が大きく毛先のみにゆるいウエーブがかかっており蓉子に似た容姿だが、アニメ版では切れ長の瞳・ストレートヘア。これは蓉子とはっきり区別を付けるためと思われる。また、漫画版ではふんわりしたショートヘアで、蓉子には全然似ていない。
- 久保 栞(くぼ しおり):中川亜紀子
- シスター志望の美少女。聖と恋におち、一時は駆け落ちを約束したが、別れた方がお互いのためと考え、聖のもとを去り、他の学校に転校したらしい。今でも聖の心の中では最愛の少女である。
- 築山 三奈子(つきやま みなこ):甲斐田裕子
- ポニーテールがトレードマークの新聞部前部長。学園内のゴシップを探し出しては、スポーツ新聞や週刊誌のような見出しをつけて、大々的に宣伝する。その事件を嗅ぎ分ける才能は優れているが、時には「黄薔薇革命」「黄薔薇妊娠騒動」等勝手に妄想して記事を書いてしまうこともあり、そのため山百合会メンバーからは非常に警戒されている。取材活動の際、時々変装をするが決して上手ではない。蓉子たち薔薇さまに憧れていたようで、卒業式で涙を見せる可愛い一面もある。
- 鵜沢 美冬(うざわ みふゆ):増田ゆき
- 祥子のクラスメート。リリアンの幼稚舎でも一緒だった祥子にほのかな憧れを抱いていたが、父の転勤で一度リリアンを出る。高校で再びリリアンに入学して祥子に再会するが、祥子は彼女のことを覚えていなかった(ちなみに名前は福沢祐巳のアナグラム)。
[編集] 祐巳たちと同学年
- 武嶋 蔦子(たけしま つたこ):佐藤利奈
- 写真部副部長にして「写真部のエース」。常にカメラを持ち歩いて、リリアンの生徒を写している。普段は隠し撮りばかりしているが、写真の腕前は本物で、その腕を見込まれ記念写真を頼まれることもしばしば。祐巳とは同級生で友人。祐巳が祥子のプティ・スールになるきっかけを作った人物でもある。眼鏡の似合う美少女で、休日でもイベントさえあれば撮影に走るアクティブな性格。観察眼が鋭く同年代の中でも大人びており、祐巳や志摩子の相談に乗ったことも。内藤笙子を非常に気に入っている様子。通称「カメラちゃん」。
- 山口 真美(やまぐち まみ):斎藤千和
- 三奈子のプティ・スール。姉の後を継ぎ新聞部部長となる。三奈子よりしっかり者で、姉をたしなめることも多い。2年生の時に祐巳と同じクラスになる。七三分けの髪型で、ヘアピンで髪を留めている。姉の三奈子はリリアンかわらばんをゴシップ紙的な色合いを強く出しそれが学園内や山百合会に騒動を巻き起こしていたのに対し、真美は山百合会とも良好な関係を保ちつつリリアンの生徒達に話題も提供するスタンスを取っているようだ。
- 桂(かつら):下屋則子
- テニス部所属。1年生の時は祐巳・志摩子のクラスメイトで、祐巳と仲が良かったが、その後疎遠になったのか、ほとんど本編には登場しなくなった。志摩子とは二年生になっても同級生。「桂」は苗字ではなく、名前である。漫画版では彼女の登場シーンが全て他の誰かに置き換わっていて、存在すらしていない。
- 田沼 ちさと(たぬま ちさと):高橋美佳子
- 令の熱狂的なファン。新聞部の企画で令とデートするが、デートの最中、令はちさとを由乃と何度も呼び間違い、かえって由乃に対する思いの深さを痛感する事となってしまった。後に、剣道部に入部した由乃の指導係になる。
[編集] 祐巳の一つ下の学年
- 松平 瞳子(まつだいら とうこ):釘宮理恵
- 演劇部所属。祥子の親戚で祥子とは義理の従姉妹、柏木優とは従兄妹に当たる。祐巳の1年後輩。気の強い性格で祥子のことを慕っており祐巳の前で祥子お姉さまと呼び祐巳を挑発した。祐巳に対しては当初軽く見ていた節があったが、次第に祐巳のペースに巻き込まれ、山百合会の仕事を手伝うようになった。髪型に特徴があり、読者の間では「ドリル」の愛称で親しまれている(後に作中でも、聖に「電動ドリル」と例えられていた)。祐巳に「妹にならない?」と誘われたが、かなりキツい言い回しで断った。1年生の3学期に、生徒会役員選挙に突如立候補、祐巳たちと選挙戦を争うも落選した。余談ながら瞳子は別に祐巳のことを別段嫌ってはいない。「大きな扉小さな鍵」にて現在の両親の本来の子供ではないことが明かされ、その事が原因で自分が幸せになってはいけないのだと思っている。演劇部に所属し、一年生ながら文化祭の「若草物語」のエイミー役に抜擢されるなど女優としての才能に優れているが、部員との仲はあまりよくない。また選挙の一件でクラスからも孤立してしまった。
- 細川 可南子(ほそかわ かなこ):小清水亜美
- 瞳子のクラスメイト。身長179cmの長身の少女。潔癖な性格で祐巳に行過ぎた憧れを抱いていたが現在はその原因となった家族との行き違いが解消されたため落ち着いている。文化祭での紆余曲折を経て、バスケットボール部に入部。瞳子の「ドリル」に対し、アリスに「ハリガネ」と例えられる。当初瞳子とは仲が悪かったが現在では瞳子と祐巳の仲を応援している・・・のか?
- 内藤 笙子(ないとう しょうこ):未定
- 江利子をライバル視していた内藤克美の実妹。中等部3年時の高等部のバレンタインのイベントをきっかけにして蔦子と面識を持ち、憧れを抱く。由乃たちの企画した「茶話会」と言う名の生徒会公認合コンに参加した。その際、祐巳の粋な計らいで蔦子と再会し、後に彼女を追いかけて写真部に入部した。彼女曰く「蔦子様が好きだ」。
- 高知 日出実(たかち ひでみ):未定
- 新聞部期待の新人。茶話会に取材の為参加し、その際真美と意気投合し、真美のプティ・スールになる。
[編集] その他
- 有馬 菜々(ありま なな):未定
- リリアン女学園中等部3年生。リリアン女学園とはライバルに当たる太仲女子高剣道部の田中姉妹の末妹だが、四姉妹の中で一人だけ祖父の養女になり、祖父の希望でリリアンに入学する。アドベンチャー好き。外見はプチ江利子。たまたま由乃が江利子に妹問題について追究されていた場に居合わせていたため巻き込まれ、紆余曲折の末、現在は由乃の妹候補暫定一位となった。趣向が意外と古く、由乃の「乃」を説明するのに「乃木大将の乃」と答えた。冬休みに支倉の道場を訪れ、令と剣道の互角稽古を行っている。令には既に「由乃の妹」として認められている様子。
- 加東 景(かとう けい):斎賀みつき
- リリアン女子大学1年生で聖と同級生。聖と名前が似ており、その事が元で聖を知ることになる。祐巳と祥子の大喧嘩の際、聖と共に祐巳の心をケアした。ロングの黒髪に眼鏡をかけた大人の女性で、聖とは前述の事件がきっかけで友人関係となった。
- 上村 沙織(うえむら さおり):麻生美代子
- リリアン女学園の学園長「シスター・上村」。一時期、久保栞の保護者だった。作中小説「いばらの森」の元になった話の二人のうちの一人。「いばらの森」事件のあった年のクリスマスに、死んだと思っていた春日せい子と再会する。
- 山村先生(やまむらせんせい):大原さやか
- 祐巳と志摩子が1年生の時の担任。剣道部顧問。リリアンOG。
- 鹿取 真紀(かとり まき):未定
- 祐巳と由乃が2年生の時の担任。祐巳達が1年生の時も2年生の担任をしていた。リリアンOGで高等部在学中の友人に安部美嘉がいる。
- 保科 栄子(ほしな えいこ):湯屋敦子
- 養護教諭。実年齢より若く見られ、生徒からは「栄子ちゃん」「栄子センセ」と呼ばれている。リリアンOG。
- 春日 せい子(かすが せいこ):宮寺智子
- リリアン女学園OGにして、作中小説「いばらの森」の作者≪須賀星≫。リリアン女学園学園長のシスター・上村と自分との間に起こった出来事を小説として発表し、それがきっかけで、数十年ぶりに二人は再会することになる。
- 小笠原 清子(おがさわら さやこ):相沢恵子
- 祥子の母。リリアン女学園OGだが薔薇さまではなかったらしい。華族「菊なんたら家(菊亭宮と思われる)」の出身。小説では「長き夜の」から登場。祥子以上に常識に疎いところがある。料理の腕は一流なのだが朝食のパンを作ろうものなら小麦粉から(祥子談)という完璧主義者。
- 福沢 みき(ふくざわ みき):さとうあい
- 祐巳と祐麒の母。リリアン女学園OGで、旧姓は祝部(ほうりべ)。高等部時代、当時3年生だった清子から本にサインをしてもらったが、本が図書館の蔵書である「枕草子」だったため弁償した過去がある。
- 池上 弓子(いけがみ ゆみこ):高島雅羅
- 加東景の下宿先の主人である老婦人。リリアン女学園OG。祥子と大喧嘩をした祐巳の心をケアした一人。加東景曰く「人間嫌いであるようなふしがある」。過去に祥子の祖母である彩子と喧嘩別れをしており、祐巳との出会いによって彩子の事を思い出す。彩子の最期には間に合い、仲直りすることが出来た。
- ゴロンタ
- まだ子猫だった頃、カラス襲われている所を聖に助けられた猫。聖以外にはほとんど懐かない。聖によってゴロンタと名付けられたが、他にも呼び名がある。祐巳の学年では、お昼時になると現れる事からランチ、令の学年ではメリーさんなどと呼ばれている。また、ラジオドラマでは乃梨子が運慶、瞳子がエリザベート・アメリア・オイゲーニュと呼んでいた。
[編集] 花寺学院関係者
- 柏木 優(かしわぎ すぐる):檜山修之
- 祥子の従兄で元婚約者。蓉子達と同学年。祥子に向かって「僕は男しか愛せないから、他の男と子どもを作って自分たちの子供として育てよう」と、とんでもない暴言を吐き、祥子の男性不信の原因の一つとなった。ただしそれを除けば物腰穏やかで、心優しく行動力もあり、彼の秘密を知らないリリアンの一般生徒からは「王子様」と呼ばれている。顔はハンサムで頭脳も明晰な好青年だが、聖とは同族嫌悪の節がある。祐巳は後に柏木を少し見直すことになるが、やはり好かれてはいない。花寺学院の生徒会長を務め、自分の後任に福沢祐麒を指名した。大学1年の正月に、祥子との婚約を白紙撤回した。尚、ファンの間でも「再登場を望むファン」「もう名前さえも見たく無いというファン」など意見が真っ二つに分かれ評価は激しく賛否両論であったと作者が後書きで語っている。
- 福沢 祐麒(ふくざわ ゆうき):市来光弘
- 祐巳の年子の弟。双子ではないが誕生日(4月1日)の関係で祐巳とは同学年。祐巳そっくりで、時々憎まれ口を祐巳に向かって吐くが、実際は姉想いのしっかり者である。柏木から「ユキチ」と呼ばれ可愛がられているが、当の祐麒は迷惑している様子。後に、柏木に指名されて花寺学院の生徒会長を継ぐ。
- 山辺先生(やまのべせんせい):伊藤栄次
- 花寺学院の非常勤講師。無精ヒゲがトレードマークで、通称「熊男」「傘貼り浪人」。恐竜の化石を発掘するのが好きで、考古学の仕事も行っている。また、江利子に「自分を恐竜にたとえると何か」と問われて、「ピプシロフォドン」と答えている。江利子に好かれているが本人は戸惑っている様子。妻を亡くしており、娘が一人いる。
- 有栖川 金太郎(ありすがわ きんたろう):皆川純子
- 花寺学院生徒会 書記。通称アリス。女の子のような顔。
- 小林 正念(こばやし まさむね):鈴木千尋
- 花寺学院生徒会 会計
- 高田 鉄(たかだ まがね):三宅健太
- 花寺学院生徒会 副会長
- 薬師寺 昌光(やくしじ あきみつ):杉田智和
- 花寺学院生徒会 顧問 双子の兄弟。日光と呼ばれる。
- 薬師寺 朋光(やくしじ ともみつ):杉田智和
- 花寺学院生徒会 顧問 双子の兄弟。月光と呼ばれる。
[編集] 関連人物(その他)
- 西園寺 ゆかり(さいおんじ ゆかり):浅野真澄
- 祥子の知り合いのお嬢様
- 綾小路 菊代(あやのこうじ きくよ):小林ゆう
- 祥子の知り合いのお嬢様
- 京極 貴恵子(きょうごく きえこ):谷井あすか
- 祥子の知り合いのお嬢様
- 福沢 祐一郎(ふくざわ ゆういちろう)
- 祐巳と祐麒の父。
- 小笠原 融(おがさわら とおる)
- 祥子の父。
[編集] 関連項目
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