ポルチーニ
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ポルチーニ Boletus edulis |
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ポルチーニ(イタリア語:Porcini)はハラタケ目イグチ科ヤマドリタケ属の食用キノコ。香りが良く、イタリア料理など、ヨーロッパでよく使われる。単一の種を指すのではなく、ヤマドリタケ(Boletus edulis)とそれに類似の近縁種の総称である。ヤマドリタケモドキ(Boletus aestivalis (=B. reticulatus))も含む。
ポルチーニ各種をはじめイグチ科のキノコのほとんどはマツタケやトリュフ同様樹木の根に菌根を作って共生する菌根菌であるため、純粋培養による栽培は困難であり、未だに成功していない。そのため流通するポルチーニは全て森林で採集されたものである。ヨーロッパでは20世紀後半に酸性雨などの環境破壊によって森林の衰退が進み、菌根菌の発生量が減少した。現在では中国で採集されたポルチーニが多く流通している。
ポルチーニの流通形態は主にスライスした乾燥品であり、一部に冷凍品も出回っている。自然発生品を採集するしかないため、生が出回る時期は限られる。イタリアから輸入されるポルチーニが珍重される一方、日本にもポルチーニが発生することはさほど知られておらず、あまり利用されていない。
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