ペルソナシリーズ
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ペルソナシリーズは、アトラスより発売されたRPG『女神転生』の外伝シリーズ。プレイステーションをメインに展開し、現時点で4作が発売されている。
- 1996年9月20日発売 女神異聞録ペルソナ (PS、Win)
- 1999年6月24日発売 ペルソナ2 罪 (PS)
- 2000年6月29日発売 ペルソナ2 罰 (PS)
- 2006年7月13日発売 ペルソナ3 (PS2)
- 2006年12月1日配信 女神異聞録ペルソナ 異空の塔編 (携帯電話)
- 2007年4月19日予定 ペルソナ3フェス (PS2)
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[編集] 概要
ペルソナシリーズは異変によって悪魔やシャドウといった異形の存在が出現するようになった現代日本の街や高校を舞台に、「ペルソナ能力」に目覚めた高校生たちが協力して戦っていくRPGである。このため回復施設が学校の保健室や町の開業医だったり、回復アイテムをドラッグストアで購入したり、防具屋がブティックだったりと現代風になっている。学校の怪談、噂、都市伝説といったオカルト的なテイストを盛り込みつつも、友情や恋愛といった若者にとって身近なテーマを扱っている。
本シリーズと前後して展開された「真・女神転生デビルサマナー」が従来の真・女神転生の延長線上のシステムだったのに対し、本シリーズは従来の女神転生の枠に捕われず、新しいシステムを数多く採用している。見た目はライトになっているが、やり込み要素の多さや奥に秘められたテーマ性などはしっかりと女神シリーズの血を継いでいる。
真・女神転生と大きく異なる点は、仲魔の存在がなく、パーティーメンバーが人間のみ(3では一部人外も含まれる)で構成されていること、主人公たちが「ペルソナ」と呼ばれる特殊能力を行使して悪魔たちと戦っていくことである。ただし、その位置づけや作成・召喚方法は作品によって細かな差異がある(各作品の項を参照のこと)。
『真・女神転生if...』の「ガーディアンシステム」を基にし、表題にも入っている「ペルソナ」がこの作品の最大の特徴である。
[編集] ペルソナとは
「ペルソナ」とはラテン語で人、仮面を意味し、このゲームでは人の心の奥底に潜む神のような、あるいは悪魔のような「もう一人の自分」 ── 別人格が具現化した特殊能力の事を指す。スピリットポイント[SP]を消費して発動し、火炎や電撃を操る魔法、傷ついた仲間の回復、ペルソナの持つ剣や槍などによる攻撃など様々な特殊攻撃を行うことができる。ペルソナは悪魔やシャドウといった異形の存在に対抗できるが、これを使えるものは「ペルソナ使い」と呼ばれ限られている。ペルソナは全部で100~150種類あり、それぞれに神話や伝承にちなんだ名前がついている。タロットカードのアルカナによって大きく22種類(+α)に分類され、同じアルカナのペルソナはある程度似た性質を持つ。以下にペルソナの一部を紹介する。
ヴォルカヌス
- SUN(太陽)に属し、ローマ神話に登場する火の神ヴォルカヌス(ギリシャ神話のヘパイストスと同一視される)のペルソナ。主に火炎系の魔法を使える。火炎系の攻撃を無効化できるが、水撃系の攻撃が弱点。
- 初期能力/Lv1 力4 体3 技3 速3 運2
- 習得スキル/アギ、パトラ、火炎撃、バルザック、マハラギ、ディア
マイア
- MOON(月)に属し、ギリシャ神話に登場するプレアデス七姉妹の長女マイアの力を持つペルソナ。回復系の魔法や破魔系の攻撃を使う。弱点属性は特に無く、神聖系や暗黒系の魔法を無効化できる。
- 初期能力/Lv3 力3 体4 技5 速5 運4
- 習得スキル/ハマ、ディア、アクア、メディア、マルチディメンション、ディアラマ
オルフェウス
- FOOL(愚者)に属する、ギリシャ神話のオルフェウスのペルソナ。神話同様に竪琴を背負っている。火炎系の攻撃を行い、雷や闇の攻撃に弱い。
- 初期能力/Lv1 力2 耐2 魔2 速2 運2
- 習得スキル/突撃、アギ、タルンダ
ペルソナは使い続ければランク(レベル)が上昇し、そのたびに能力値が上昇し、新しいスキル(魔法)を習得していく。
ペルソナは何体かストックしておくこともでき、付け替えることも可能(ペルソナチェンジ)。ペルソナによって使えるスキル(魔法)や能力値、防御相性などが異なるので、同じキャラクターでもペルソナを付け替えるだけで全く異なる能力にすることができる。(ただし、ペルソナにもレベルがあり、自分のレベル以上のペルソナは原則として扱うことが出来ない。)戦闘を有利に進めるには敵との相性を考えてペルソナを使うことが重要。
また、ペルソナ使いのみが訪れることのできる「ベルベットルーム」では新しいペルソナを合体で作りだすことができる。同じペルソナでも合体の方法によって習得するスキルや能力が変わってくる。この奥の深さがこのゲームの醍醐味である。
[編集] 作品概要
1996年当時、プレイステーションは鉄拳2、バイオハザードなどのソフトがヒットを飛ばしていたが、まだまだ良質なRPGは少なく、メガテンシリーズの新作として発表された『女神異聞録ペルソナ』の注目度は高かった。あらゆる年齢層のユーザーが楽しめると謳われつつも、シリーズ屈指の難易度の高さや戦闘時のアニメーションの長さ、システムの複雑さなどから、あまり初心者向けとは言えないタイトルであったが、「ペルソナの育成」や奥の深い合体法則から熱狂的なファンを獲得し、シリーズ最大の50万本のヒットを達成した。
『ペルソナ2 罪』では前作の反省を元に、ライトユーザー向けにシステムが簡略化された。噂が現実になる「噂操作システム」が新たに導入され「本当の理想とは何か?」といったテーマが提示された。ストーリーは『ペルソナ2 罪』で一応の完結を見せつつも謎を残し、続編の『ペルソナ2 罰』で真の完結を見せる。前作は高校生がメインキャラだったが、「罰」ではOLや刑事といった社会人がメインキャラになっている。また、ペルソナ1のキャラクターも登場し、1からの3作の完結編的な位置づけの作品である。
それから6年の時を経て発売された『ペルソナ3』は従来のシリーズの設定を一新、時間の経過や人間関係の概念が導入され、学園での日常生活の部分にもスポットが当てられるようになった。『真・女神転生III-NOCTURNE』チームが制作したことでプレスターンや全書など『真III』で好評だったシステムの多くが反映された。ユーザーからの要望を取り入れ、追加シナリオなどを収録したアペンドディスク『ペルソナ3フェス』が2007年4月に発売予定となっている。
『女神異聞録ペルソナ 異空の塔編』がS!アプリで2006年12月1日より、iアプリで12月18日より、EZアプリで12月21日より配信開始。女神異聞録ペルソナの外伝シナリオにあたる携帯電話用のアプリ。
- 詳細は各作品の項目を参照。
[編集] 参考文献
[編集] 関連リンク
- 関連項目
- 外部リンク