プレイディア
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プレイディア (Playdia) は1994年にバンダイより発売されたゲーム機。バンダイ自身はゲーム機ではなく『CD-ROMプレイヤー』と称していた。定価24,800円。
[編集] 概要
CD-ROMドライブを装備し、ソフトウェアはCD-ROMで供給された。音楽CDの再生も可能(再生中は画面に何も表示されない)。コントローラは赤外線によるワイヤレス方式(単4電池2本使用)。
ソフトウェアのパッケージには、『QIS』というロゴと、『このソフトはQIS規格専用ソフトです』とあり、プレイディア専用とは明記されておらず、プレイディア以外にもQIS規格のマシンを出そうとしていたことをうかがわせる。ちなみにQISとは、『Quick Interactive System』の略。
[編集] その他
- 読み込み速度やコントローラのレスポンスはお世辞にもQuickとは言いがたく、アクション性の要求されるようなソフトは皆無であった。
- ターゲットとなる年齢層は小学生をメインとして設定されており、リリースされたソフトは幼児知育ものや、バンダイお得意の、ドラゴンボール、セーラームーンといったキャラクターものがそのほぼすべてを占める。前述のようにリアルタイム性の低い、クイズゲームや図鑑のような体裁のものが中心となった。
- 商業的にはセガサターン、プレイステーションよりも安価(当時)とはいえ、見劣りしてしまうスペックや、ソフトを供給するサードパーティが現れなかったこと、対象年齢が、いわゆる『ゲーマー』とは重ならなかったこと、テレビゲームのショップがハード・ソフトともにあまり取り扱われなかったことなどから、成功したとは言いがたいが、ゲーム機ではないので当然である。特徴としては旭化成が開発したアナログ方式MPEGデコーダのチップを搭載していたので、アニメ再生の画質は[セガサターン]や[プレイステーション]と比較にならないほど綺麗でなめらかだった。
- しかし、後に『プレイディアV エレメントボイスシリーズ』というシリーズをリリース。当時ブームになりつつあった深見梨加、久川綾、白鳥由里などの女性声優にスポットを当てて、声優ファンを取り込もうという試みも行われた。このエレメントボイスシリーズは同内容のPC版ものちにリリースされている。
- テレビ東京で放送されていたテレビゲーム情報番組「Theゲームパワー」では、視聴者参加によるゲーム対戦コーナーにおいて、勝者への賞品としてプレイディアが贈呈されていた時期があった。ちなみに、敗者にはその対戦で使用したものと同じゲームソフト(主にスーパーファミコン用)が贈呈されていた。
家庭用ゲーム機(その他) | |
据え置き型 : | マイクロソフト: Xbox(ソフト) - Xbox 360(ソフト) エポック社: カセットビジョン - スーパーカセットビジョン バンダイ: プレイディア(ソフト) SNK: ネオジオ(ソフト) - ネオジオCD 3DO社: 3DO(ソフト) アタリ: Atari Jaguar |
携帯型 : | エポック社: ゲームポケコン バンダイ: ワンダースワン(ソフト) - ワンダースワンカラー - スワンクリスタル SNK: ネオジオポケット(ソフト) アタリ: Atari Lynx |
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