ブルースワット
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『ブルースワット』は、テレビ朝日で全51話が放映された東映制作の特撮テレビ番組で、「メタルヒーローシリーズ」の第13作目、および作品内に登場する架空の組織の名称。ガンアクションに重点を置き、リアル路線で作られた。放映は、1994年(平成6年)1月30日から1995年(平成7年)1月29日、毎週日曜日8:00 - 8:30だった(テレビ朝日系列の場合)。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
メタルヒーローシリーズ | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第12作 | 特捜ロボ ジャンパーソン |
1993年1月 - 1994年1月 |
第13作 | ブルースワット | 1994年1月 - 1995年1月 |
第14作 | 重甲 ビーファイター |
1995年2月 - 1996年2月 |
目次 |
[編集] ストーリー
ブルースワットはエイリアン集団「スペースマフィア」を討つために作られた秘密組織である。主人公の「鳴海翔(ショウ)」、「美杉沙羅(サラ)」、「シグ」の3人は、初出撃で見事にエイリアンを倒すが、ブルースワット攻撃セクション主任・不破にエイリアンがインヴェード(憑依)し、組織は滅ぼされてしまった。だがショウ達3人は生き残り、ダミー企業「ブルーリサーチ」を拠点に民間人の「宇佐美星児(セイジ)」、「麻生すみれ(スミレ)」と共にスペースマフィアに対しゲリラ戦で対抗してゆく。またシグはスペースマフィアを追うスペーススワットの生き残りのエイリアンであり、インヴェード元の「広瀬剛」の息子「ザジ」がスペースマフィア地球侵攻部隊司令官ジスプにインヴェードされ、利用されていることで苦悩する。
防衛組織が主人公たちを残して全滅などシリアスなストーリーが一部の視聴者に注目されたが、子供たちの反応は今ひとつだった。そのため2クール目以降は、コミカルなシーンの挿入や明確な敵組織の登場など大幅な路線変更が行われた。後半登場したゴールドプラチナムとハイパーショウは、本来のメタルヒーローへの回帰とも言える煌びやかなデザイン・造形となった。
この作品からカブタックまで、字幕の書体が丸字角型ゴシック体になる。
[編集] 登場人物
- 鳴海翔(なるみ しょう、通称ショウ) - 演:正木蒼二
- ブルースワットの隊員で隊員NO.は153。元トライアスロンの選手…だが各地の大会を渡り歩くプロの賞金稼ぎ。ブルースワットの組織が壊滅して報酬が得られなくなったとたんさっさと脱退しようとするなどドライな性格であったが、スペースマフィアの暗躍を目の当たりにして放ってはおけず結局舞い戻る。戦いの中に身をおくうち次第に熱血漢な性格へと変貌していく。メタリックブルーのアーマー(『ブルースワット』というだけあってこのように青系のアーマーを装着している)を装着する。
- 美杉沙羅(みすぎ さら、通称サラ) - 演:白鳥夕香(現:白鳥由夏)
- ブルースワットの隊員で隊員NO.は071。元ロス市警特殊火器戦術隊(スワット)のメンバー。射撃と格闘術に長けている。ロス市警スワット時代にテロリスト(インヴェードされていた)との戦いで同僚を亡くし、放浪していたところをブルースワットに請われた。ブルーを基調としたメタリックパープルのアーマーを装着する。
- シグ - 演:土門廣
- ブルースワットの隊員で隊員NO.は011。実はスペーススワットの生き残りで緑色の血を持つエイリアン(「星雲仮面マシンマン」の高瀬健、「宇宙刑事ギャバン」の一条寺烈など、過去の東映作品にも宇宙人の主人公はいたが、彼らはみな赤い血を持っていた)。スペースマフィアとの戦いで仲間が全滅したのだが、単身スペースマフィアを追って地球に降り立ちブルースワットの設立に尽力した。地球年齢で800歳。脳死状態の地球人「広瀬剛(ひろせ つよし)」にインヴェードしている。ブルーを基調としたメタリックブラックのアーマーを装着する。
- 宇佐美星児(うさみ せいじ、通称セイジ) - 演:田中優樹
- コンピューターの知識に精通する天才少年。自称ブルースワットのサポーター。ブルースワットの組織について盗聴・ハッキングなどで把握していた。ブルースワット壊滅後シグたちに連絡を取ったがエイリアンに捕らえられる。ショウに助け出された後に仲間となる。その頭脳を駆使して情報収集・武器・装備の改良などで活躍する。
- 麻生すみれ(あそう すみれ、通称スミレ) - 演:干潟智子(現:ひがたともこ)
- ブルーリサーチにアルバイトとして雇われた大学生。すぐに事務所を空にするショウたちに疑念を抱き、正体を探ろうとする。ショウたちが正体を明かした後、仲間として行動する。先走りとおっちょこちょいの性格でショウたちを危機にさらすこともあるが、(偶然ながら)行方不明になっていた偵察衛星・SS17を発見するなど貢献もしている。
- 不破主任(ふわ) - 演:山口嘉三
- ショウたちの直属の上司。第一話でエイリアンにインヴェードされ、ブルースワットの基地を壊滅させてしまう。ショウたちに攻撃を加えるがぎりぎりのところで自我を取り戻し、ショウたちに地球の守りを託して自決する。
- ゴールドプラチナム - 声:てらそま昌紀(現:てらそままさき)
- 宇宙を守る正義の戦士。ショウにシルバニック・ギアとドラムガンナーを授けた。
- ザジ - 演:佐野茂
- シグのインヴェードしている人間、「広瀬剛」の息子で難病を患っている。ジスプにインヴェードされている。
- ジスプ - 声:小峰裕一
- スペースマフィアの地球攻撃指揮官。ザジにインヴェードしている。
- マドモアゼル・Q:クイーン - 演:長門美由樹
- スペースマフィアの首領で最強のエイリアン。武器や乗り物へのインヴェードもできる。
- 『重甲ビーファイター』特別編にて、ジャマールの魔導師ジャグールの力で『特捜ロボ ジャンパーソン』のビルゴルディと共に復活。
- ゾドー - 演:佐藤信一
- リーガ - 演:中井信之
- Qの従者A - 演:荻田佳也子
- Qの従者B - 演:松葉妙子
- ナレーター:垂木勉(字幕表記は無かった。)
[編集] 服装・装備など
ショウたちブルースワット隊員の服装は現実の警察特殊部隊に近いもので、この上から「プロテクトギア」というヘルメットと胸部プロテクタを装着する。これらは、エイリアンの攻撃から身を守る特殊装甲である。また、彼らの主力武器は「BW-01ディクテイター」という自動拳銃で、人工ルビーコーティングされたチタニウム製徹甲弾を発射する。発射時には弾丸にエネルギーコーティングを行い、エイリアンに致命傷を与える事ができる。また、このほかにリボルバー式多目的グレネードランチャー「プラグローダ」や「ミサイルランチャ」、「レーザーライフル」、火炎放射器「フレイムスローワー」などの多様な武器を使い分けエイリアンと戦う。
スペースマフィアのエイリアンは人の体を乗っ取る「インヴェード」能力を有し、人間に気付かれることなく侵略活動を行っている。インヴェードされた人間とそうでない人間は外見から区別できないため、ブルースワットはエイリアンが絡んでいそうな情報を収集し、インヴェードされた人物を特定、エイリアンをその人物から追い出して戦う。
物語後期にゴールドプラチナムが登場後、ショウはプラチナムに「シルバニック・ギア」と「ドラムガンナー」を託される。シルバニック・ギアは戦いのたび(プラチナムが現れるたび)にショウに装着される銀色に輝くプロテクトギア(ヘルメット・プロテクター・肩アーマー・手甲・脚甲)であり、エイリアンの攻撃を吸収してはねかえす力を持つ。シルバニック・ギアを装着したショウは「ハイパーショウ」と呼ばれる。ドラムガンナーはハイパーショウの左腕に装着される光線銃であり、ディクテイターと合体させることにより最強銃「ドラムガンファイヤー」となる。ゴールドプラチナム自身は次元振動銃「グラビオン」を使用する。プラチナムの右手に直接現れる銃であり、フルパワーにすると惑星を一つ破壊できるほどの威力を持つ。
[編集] メカニック
- ストライカー
- ショウが搭乗する特殊装甲車。ガスタービンエンジンを搭載し、最高時速は312km/hに達する。ボディはロールバーで覆われ、ウインドウには防弾ガラスを使用。助手席には通常、センサーコンソールと小型武器コンテナが搭載されている(人間を乗せることもある)。物語中盤で破壊されるが、破壊を機にセイジが考えていた強化案を加えて修理され「ブルーストライカー」となる。ベース車はスズキ・キャラ(マツダAZ-1のOEM)。
- インターセプター
- シグとサラが搭乗する追跡・戦闘用モーターサイクル。 最高時速は205km/h。オートバランサーを搭載し、どのような悪路でも走破することができる。後部のキャリアには小型の武器コンテナを搭載でき、主にNO.2 プラグローダが搭載されている。マシン側の操作で武器コンテナを開くことができ、またプラグローダをフロントカウルに固定して走行しながら発射することが出来る。
- シグ用はバンパーが黄色、サラ用は赤である。ベース車はスズキ・DR250と思われる。
- ガバナー
- 主にセイジが運転する大型のバン。現場指揮車。車体後部のスペースには各種コンピュータが搭載されておりブルースワット隊員との通信や情報送受信が行える。偵察衛星・SS17ともアクセスできる。また予備の武器が搭載されている。
- SS17(エスエスセブンティーン)
- ブルースワットの偵察衛星。宇宙からの偵察・追跡などに威力を発揮する。電磁波吸収バリアを備えており地上からの観測やレーダーなどではその姿を察知することはできない。SS17のメモリ上にはブルースワット隊員教育用プログラム・ブライアンがインストールされており、偶然SS17にアクセスできたスミレは皆に内緒でブライアンに隊員としての教育を受けた。SS17メインメモリの過負荷によるバリア消失を防ぐため、スミレの手によってブライアンのプログラムはデリートされた。
- スターフォートレス
- プラチナムが搭乗する次元移動要塞。プラチナムは当初地球に直接降臨していたが、クイーンの地球侵攻作戦に対抗するための新装備としてスターフォートレスに搭乗してくるようになった。最終話でショウとサラがスターフォートレスに搭乗して地球を発つ。
- パルサーポッド
- プラチナムが地球に降臨するときに使用する大気圏突入用カプセル。スターフォートレスから発進する。
[編集] スタッフ
- 原作:八手三郎
- 脚本:宮下隼一、扇澤延男、鷺山京子、曽田博久、小林靖子、上原正三ほか
- 音楽:若草恵
- 特撮監督:尾上克郎
- 撮影:浄空(瀬尾脩)、小泉貴一
- アクション監督:山岡淳二、新堀和男、山田一善
- 助監督:石田秀範、諸田敏、加藤弘之
- キャラクターデザイン:野口竜
- 企画協力:企画者104
- キャラクター製作:レインボー造型企画
- カースタント:タケシレーシング
- プロデューサー:梶淳(テレビ朝日)、堀長文(東映)
- 監督:辻理、小西通雄、蓑輪雅夫、三ツ村鐵治、折田至、石田秀範
- 製作:テレビ朝日、ASATSU、東映
[編集] 主題歌
- OP『TRUE DREAM』
- ED『HELLO THERE!』
- OPとは対称的に、アップテンポの陽気な曲。
OP、ED共にシングルバージョンとアルバムバージョンがある。前者は放送当時のシングル盤にしか収録されておらず、それ以降の商品化の際には必ず後者が収録されている。TV放送では第24話まで前者を、第25話以降は後者を使用しており、TVサイズにおいても前奏の長さの違いが生じている。
[編集] 放送リスト
※補足:初期(1クール目)は、サブタイトルが全てカタカナ表記。2クール目以降は路線変更により、過去作品と同様のサブタイトルが付けられていたが、最終回ではサブタイトルがカタカナ表記になった。括弧内は登場したエイリアン。
- ビギニング!! (レト、ボナ)
- ロンリーバトル!! (ケル)
- インヴェード!! (レト、ボナ)
- ゲッタウェイ!! (ゴナ、ボナ)
- ザ・ライバル!! (ケル)
- ワンチャンス!! (レト、ボナ)
- スクープ!! (レト、ケル、ボナ)
- E.Tベイビィ(バブリオ、レト、ボナ)
- プリティーガール(ラビ)
- ザ・ミッション(レト、ボナ)
- イエスタディ…(ザイバー、TR-99)
- グッドバイ…(ボナ)
- デス・トラップ(レト、ボナ、ケル)
- 極悪スター誕生(レト)
- 侵略CM大放送(ボナ)
- 激突!! 暗殺カー(レト)
- ズッコケ新隊員(ケル)
- 強盗犯は英雄!! (レト、ボナ)
- 魔少年の正体!! (ジスプ、ゾドー、リーガ)
- シグの衝撃の過去(ジスプ、ゾドー、リーガ)
- 突撃爺ちゃん魂(ザザンガ、レト、ボナ、ケル)
- シグよさらば!? (ザイバー、ゾドー、リーガ)
- 超時空の新戦士(ジスプ、ゾドー、リーガ)
- 地球征服0秒前(ジスプ、ゾドー、リーガ)
- 進め凸凹探偵団(ヤニミ、ゾドー)
- 真説・浦島太郎(ヤニミ、宇宙生物ダル)
- BS同士打ち!! (ジスプ、ゾドー)
- ああ無常 母の命(グラガ、ゾドー)
- 夏休み悪霊退治(グラガ、ゾドー)
- さらば!! 魔少年(エバ、ジスプ、ゾドー)
- 異性人 純情す…(ゲドン、ハル、リーガ)
- 無残ショウ爆死(モーグ)
- 完成!! 最強銃(ゲルマ)
- 極悪!! ニセBS(デスキーラ3兄弟)
- 銀河狼炎の鉄拳(ネロン)
- 脱線 僕の丸秘指令(レト、ボナ、ケル)
- 女王の戦線布告(ジスプ、ゾドー、リーガ)
- GP抹殺指令!! (ジスプ、ゾドー、リーガ、クイーン)
- 宇宙獣 命の絶叫(ジスプ、レト、ボナ)
- 女王に罠を張れ(グラガ、クイーン)
- 襲来!! 殺人昆虫(マザーブラハム)
- 救世主は悪魔!! (クイーン、ゴア、レト、ケル)
- BS最後の日(ギルガ、ジスプ、リーガ、ゾドー)
- 虫歯の電脳戦士(パルス、ゴア)
- 狙われた肉体!! (合体エイリアン、ジスプ)
- GP戦闘不能!! (マニー、ジスプ、リーガ、ゾドー)
- 暴け!! 丸秘計画書(ジタン、コズマ、ゴア)
- 反逆!! 俺が王だ(ジスプ、リーガ、ゾドー、アルド)
- 決戦!! 王の最後(ジスプ、リーガ、ゾドー、クイーン)
- 大激突 生か死か(クイーン)
- グッバイBS(クイーン、従者A、従者B)
[編集] 放映ネット局
- 東京都、関東広域圏 ANB〔現:EX〕 テレビ朝日
- 北海道 HTB 北海道テレビ放送
- 青森県 ABA 青森朝日放送
- 岩手県 IBC岩手放送
- 宮城県 KHB 東日本放送
- 秋田県 AAB 秋田朝日放送
- 山形県 YTS 山形テレビ
- 福島県 KFB 福島放送
- 新潟県 NT21〔現:UX〕 新潟テレビ21
- 山梨県 UTY テレビ山梨
- 石川県 HAB 北陸朝日放送
- 福井県 FBC 福井放送
- 長野県 ABN 長野朝日放送
- 静岡県 SATV 静岡朝日テレビ
- 愛知県、中京圏 NBN 名古屋テレビ放送
- 近畿広域圏 ABC 朝日放送
- 鳥取県、島根県 BSS 山陰放送
- 岡山県、香川県 KSB 瀬戸内海放送
- 広島県 HOME 広島ホームテレビ
- 山口県 YAB 山口朝日放送
- 徳島県 JRT 四国放送
- 高知県 KUTV テレビ高知
- 福岡県、佐賀県 KBC 九州朝日放送
- 長崎県 NCC 長崎文化放送
- 熊本県 KAB 熊本朝日放送
- 大分県 OAB 大分朝日放送
- 鹿児島県 KKB 鹿児島放送
[編集] 劇場版
[編集] 補足
次作品『重甲ビーファイター』の52、53話で、前作品の『特捜ロボ ジャンパーソン』のジャンパーソン、ガンギブソン、ビルゴルディと共に競演を果たした。
テレビ朝日系 日曜8時台前半(1994年1月 - 1995年1月) | ||
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前番組 | ブルースワット | 次番組 |
特捜ロボ ジャンパーソン | 重甲ビーファイター |
メタルヒーローシリーズ |
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ギャバン | シャリバン | シャイダー | ジャスピオン | スピルバン | メタルダー | ジライヤ | ジバン |
ウインスペクター | ソルブレイン | エクシードラフト | ジャンパーソン | ブルースワット | ビーファイター | BFカブト | カブタック | ロボタック |
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