ブラック・ジュー
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ブラック・ジュー(Black Jews)
あるいはブラック・ヒーブルー(Black Hebrews)ともいう。黒いユダヤ人、黒人のユダヤ人、という意味であるが、あくまで外見による判断であり、また様々な集団に適用されることがあるので、それほど意味ある言葉とは言いがたい。
例えば1(南インドの、人種的にはモンゴロイドとコーカソイドの混成的な集団と思われる)とそれ以外の集団の間には、血統的関連はないといえる。
- インド、スリランカの最も古い層のユダヤ人。「黒いユダヤ人」。→コーチン・ユダヤ人、ベネ・イスラエル、ボンベイ・ユダヤ人
- ファラシャ(ベタ・イスラエル) Beta Israel
- レンバ族 Lembas
- アバユダヤ (改宗者) Abayudaya
- アメリカ黒人 (改宗者)
- その他の改宗者(仮定)
5について詳説。
近代以降、アメリカの黒人の中にユダヤ教を受け入れるものが出たが、正式な改宗の手続きを経ない場合が多い。いくつかのグループがある。
最初の運動は、1886年、テネシー州チャタヌーガ市で「全民族のための真理の真柱・生ける神の教会」が発足したのが最初。このグループは、ヤコブは黒人であったとし、改宗手続きの必要性はない、としている。これらの主張は、その他の類似の事例とも比較できる(cf.ラスタファリズム、黒人のマリア、黒人のイエス・キリスト...)。アメリカや、その他の世界での、黒人の権利向上運動とも無縁ではない。
あるグループは1970年代に、リベリア(アメリカの黒人奴隷が帰還して建国)に定住しようとする動きがあったが、失敗。その後イスラエルに移住し、ネゲブ砂漠のディモーナ Dimona に定住した。このグループをイスラエルのラビ当局はユダヤ人とは認めていない。
このような極端なグループから、ユダヤ教のハラハーに副った改宗をする者まで、様々である。
[編集] 有名な黒人ユダヤ教徒
- ウォルター・モズリー - アメリカの作家。母がユダヤ人。
- クレイグ・デイヴィッド - イギリスの歌手。父がユダヤ人。
- サミー・デイヴィスJr. - アメリカのエンターテイナー。正式にユダヤ教に改宗。
- ジャッキー・ウィルソン - アメリカの歌手。ユダヤ教に改宗。
- ジョシュア・ネルソン Joshua Nelson - ゴスペル歌手。キリスト教徒とのコンサートも行っている。ただUser:Juko氏によると、彼は改宗者ではなく、西アフリカの古いユダヤ教徒に起源を持つそうだ。
- ジョシュア・レッドマン - アメリカのサックス奏者。母がユダヤ人。
- スラッシュ - アメリカのハードロックギタリスト(ガンズ・アンド・ローゼズ)。父がユダヤ人、母が黒人。
- ヤフェット・コットー - アメリカの俳優。エチオピア系のファラシームの子孫で、シナゴーグ通いを欠かさない敬虔なユダヤ教徒。
- ラシーダ・ジョーンズ - アメリカの女優。母がユダヤ人。
- リトル・リチャード - アメリカの歌手で牧師。ロックンロールの創始者の一人。一時期ユダヤ教に傾倒し、みずからユダヤ人と自称していたことがある。
- レニー・クラヴィッツ - アメリカの歌手。父が東欧系ユダヤ人、母が黒人。
- レベッカ・ウォーカー - アメリカのフェミニスト作家。父がユダヤ人。