フォーク・メタル
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フォーク・メタル(Folk Metal)は、ヘヴィ・メタルのサブジャンルのひとつで、民族音楽を取り入れたメタルを指す。
世界各地の民謡をそれぞれ取り入れている点が特色であるため特に明確なサウンド像があるわけではなく、このジャンルは非常に多くのスタイルを内包している。
古くはアイルランド民謡色の強いフォーク・ロックを演奏していたシン・リジィ、能を取り入れたり日本舞踊(花柳流)との共演を行うなどした聖飢魔II、ラテン音楽のリズムを使ったほか鼓童などとも共演したセパルトゥラなどの例があるが、フォーク・メタル・バンドが出現し、注目されるようになったのはそれらよりも後である。
日本ではその中でもヴァイキング・メタルが注目されてきている。シンフォニック/ゴシック系のリーヴズ・アイズや正統派メタル系の陰陽座などはフォーク・メタルに入らないことも多いが、これらも人気が出てきている。
[編集] 起源
民謡とメタルの融合は過去から繰り返されてきたが、このジャンルのサウンドをバンドと体現することに成功したバンドはスカイクラッドである。彼らはスラッシュ・メタルを土台にエレクトリック・ヴァイオリンを用いた牧歌的なサウンドを構築した。他には東欧のブラック・メタル系のバンド中心にノクターナル・モルトゥムらが独自のフォーク・メタルを展開した(ここにはバソリーの影響も大きいと考えられる)。
[編集] フォーク・メタルのサブジャンル
- ヴァイキング・メタル
- ヴァイキングの起源である北ヨーロッパをテーマとしたメタル。
- オリエンタル・メタル
- 古代ユダヤや近東をテーマとしたメタル。
- ケルティック・メタル
- アイルランドなどに伝わるケルト神話をテーマとしたメタル。
[編集] 関連項目
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