ピーポくん
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ピーポくんは警視庁のマスコットキャラクターで、全身黄色い色をしており、耳が大きく、腰には拳銃を携帯しベルト(1994年3月まで警察官の装備として採用されていた負革(肩ベルト)の付いた帯革)を着用している。
ローマ字でのつづりは「Peopo」。PeopleとPoliceの合成語である。
[編集] 特徴
都民と警察との心の交流を理由に昭和60年4月17日警視庁が作成したキャラクターで、当初は防犯ポスターなどに使われていたが、その後、ヌイグルミや着ぐるみ、うちわや携帯ストラップまで作られるようになる。ピーポくんには家族がおり、父母妹弟、さらに祖父母もいる。それぞれの容姿は無論ピーポくんをモデルとしており大きな形状変化は見られない。
警視庁広報課が発案し、キャラクターデザイナーと共同で製作したもので、その著作権は警視庁に帰属し、商標登録もされている。その為テレビ番組やコミックなどでわざと「ピーポーくん」などと言い換えられることもある。
かわいいデザインをコンセプトとして制作されたため、顔が大きく体が小さい。愛着のあるキャラクターとして幼児向けの要素も盛り込んでいる。飛行能力があるという設定となっており、頭の上にはアンテナがある。警視庁公式ウェブサイトにはいたるところにピーポくんが登場する。交番にはたいていピーポくんの縫いぐるみが置いてある(ただし多くの場合埃を被って汚れてはいるが)。警視庁管内の警察署の各課オフィスや受付にもこのピーポくん縫いぐるみが常置されており、特に刑事課や交通課、生活安全課、地域課など外部の市民も立ち入ることのあるオフィスにはたいてい置かれている。警察署には縫いぐるみの他にピーポくんのポスターや広告版、建て看板も置かれており、警視庁本庁のみならず管轄下の全警察のマスコットとして大いに活用されている。因みに、他の道府県警にもマスコットキャラクターが存在し、東京と同じように所轄や交番にもマスコット人形が配布されている。
最近では”ピーポくんの唄”も作られイベント効果を盛り立てている。
他にもピーポくんグッズは山のように作られており、メモ帳、消しゴム、マウスパッド、テレカ、ピーポくんTシャツ、ピーポくんキーホルダー、ピーポくん防犯ブザーもある。警察の購買品や支給品として警察内の文房具などに使われており、都内中至る所の警察オフィスで使用されている。署内や交番で警察官が使う備品のなかにピーポくんメモ帳やピーポくんマウスパッドなどがあり、警察官個人のシンボルアイテムとしても活用されている。ピーポくん文房具は当初は警察内の備品で非売品であったが、人気が高かったので現在は一般にも販売されている。
よくリスに似ているのでリスが警視庁のキャラクターなどと言われることがあるが、ピーポくんはリスではなく、あらゆる愛玩動物の可愛い要素を集めてくっつけたものらしい。
成人層にはディズニーのミッキーマウスやサンリオのハローキティほど人気がないが、警視庁のキャラクターという認知度は高い。
また、ピーポくんは警視庁のマスコットなので一応東京のみのローカルキャラなのであるが、実際には東京周辺部でも知れ渡っており、新聞やテレビ、ネット上でも多く取上げられていることから今や全国区のキャラクターとなっている。
警察博物館の売店でぬいぐるみなどを購入することが出来る(通販も可能)。
なお、腕が短いため敬礼が出来ない。
[編集] ピーポファミリー
- ピーじいさん
- ピーばあさん
- ピーパパ
- ピーママ
- ピー子(妹)
- ピー太(弟)