ドゥーネダイン
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ドゥーネダイン(Dúnedain、単数形ドゥーナダン:Dúnadan)は、J・R・R・トールキンの中つ国を舞台とした小説、『指輪物語』及び『シルマリルの物語』に登場する民族。
シンダール語の「西方」(dún)と、「人間」(edain)で、「西方の人」を意味し、中つ国の西方に浮かぶ島の住人であるヌーメノール人と、ヌーメノールの滅亡から生きのこった、中つ国のその末裔を差す。 西方語ではこれを直訳して、「西方の人」とも呼ぶ。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ヌーメノールのドゥーネダイン
第一紀。 イルーヴァタールはエルフとともにモルゴスと戦い、第一紀を生き延びたエダインを祝福し、西方の地アマンと中つ国の間の島ヌーメノールを造り与えた。 イルーヴァタールの祝福を受け、中つ国の西方ヌーメノールへと渡ることを許されたエダインたちは、通常の人間より長い寿命を持ち、かの地で大いに力を増し、栄えた。 しかしかれらはエルフの不死への嫉妬と中つ国の人間への傲慢、そしてサウロン奸計によってイルーヴァタールの怒りに触れることとなり、ヌーメノールは海へと沈む。 ヌーメノールの滅亡については、ヌーメノールを参照。
[編集] 中つ国のドゥーネダイン
第二紀。 エレンディルに率いられ、ヌーメノールの滅亡を生き延びたドゥーネダインは、中つ国で北方王国アルノールと南方王国ゴンドールを築き、冥王と長きに渡り戦った。 イルーヴァタールの祝福はドゥーネダインから徐々に去っていき、かれらの技と寿命は次第に衰えていった。
[編集] 第三紀のドゥーネダイン
第三紀。 北方王国は分裂ののち滅び、北方のドゥーネダインは「野伏」として知られる、荒野をさまよう人となった。 南方王国は王統が途切れ、執政家が治めた。 両王国は第三紀の終わりにエレッサール王により統一された。