トランスフォーマー (架空の生物)
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トランスフォーマー(Transformer)とは、株式会社タカラ(現タカラトミー)より発売されている変形ロボット玩具シリーズ「トランスフォーマー(THE TRANSFORMERS)」に登場する架空の生物。
[編集] 概要
トランスフォーマーとは、機械の肉体を持つ生物である「超ロボット生命体」のうち、複数の形態に変形するものをいう。地球では、初めて地球人類に接触したトランスフォーマーがセイバートロン原産の超ロボット生命体「セイバートロニアン」の進化したものであったため、セイバートロン原産のトランスフォーマーが最もよく知られているが、他の天体原産であっても、変形能力を持つ超ロボット生命体はトランスフォーマーと呼ぶことができる。
トランスフォーマーには、大きく分けて2つのタイプが存在する。一つは誕生した時点で変形能力を持っていた種、もう一つは変形能力を持たない種が変形能力を持ったものである。セイバートロニアンは後者に当たる。
[編集] 変形
トランスフォーマーの変形は、関節機構による機械的な形状の変化のみならず、分子構造までをも変化させる。そのため、変形前後で体積や質量に変化が現れる。例えばサウンドウェーブは、ロボットモードでは他のデストロン兵士と同等の体格でありながら、変形すると地球人が軽く持つことができる体積と質量になる。また、この変化はある程度調整が効くようで、サウンドウェーブは地球人用サイズにもセイバートロニアン向けサイズにもなることができる。この変形プロセスは、地球の動物でいう小脳のような回路に制御を任せるため、変形しようと考えるだけで変形することができる。
変形の目的はさまざまで、擬態、移動の効率化、輸送などが挙げられる。トレイルブレイカーは、初代『トランスフォーマー』第2話で、地球人の青年スパイクに前者二つを変形の理由として説明している。また、変形のパターンは2つ(先のサウンドウェーブならヒューマノイドとラジカセ、トレイルブレイカーならヒューマノイドと4WD車)とは限らず、3つ持つ者(トリプルチェンジャー)や、6つ持つ者(シックスチェンジャー)も確認されている。
[編集] 合体
トランスフォーマーの合体とは、複数の独立した個体が結合し、一つの個体となることである。合体によって誕生した合体戦士のパワーは、その構成要素となる各個体のパワーの総和を上回る。
合体は、変形と異なり特別な動作となる。誕生時から合体能力を持つ者でない場合は、合体の適合性を試験し合格した場合、肉体をリフォーマットすることで合体能力を獲得する。適合性試験で不合格となると、意識中枢の不可逆的な破壊が生じ、人間でいう脳死か植物状態のような状態となる。史上初の合体兵士であるデバスターは、アメコミ版ではこの方法で誕生した。アニメ版では、ブルーティカス誕生の経緯から考えると、合体の適合性にかかわる条件はアメコミ版より緩いようである。
合体には、さらに精神的な資質も重要となる。合体戦士の人格は、その構成要素となるどの個体のものとも異なる、独立した人格として存在するが、各員の意思の統一された部分のみが合体戦士の人格が使用できるリソースとなる。そのため、意思統一の度合いと合体戦士の知能には正の相関が存在する。この意思統一は非常に難しく、高水準で達成されている、即ち高い知能を持つ合体戦士は、サイバトロンではガーディアン(テックスペックにて知力7)とコンピューティコン(知力10)、デストロンではプレダキング(知力5)くらいのものである。意思統一の水準が低い場合、知能も低水準となり、その人格自体も不安定となる。そのため、合体後は細かい複雑な動作が難しくなり、合体するべきか否かの判断は、作戦内容等から考え慎重に行うべきものとなっている。
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