デビルメイクライ
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デビルメイクライ(Devil May Cry)は、カプコンがプレイステーション2で発売したアクションゲーム、またその作品から始まる一連のシリーズ。
「Devil May Cry」を日本語に意訳すると、「悪魔も泣き出す」となる。
なおこの項目では、便宜上第1作『デビルメイクライ』を「1」、第2作『デビルメイクライ2』を「2」、第3作『デビルメイクライ3』を「3」、第4作『デビルメイクライ3 スペシャルエディション』を「SE」、第5作『デビルメイクライ4』を「4」と略するものとする。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
シリーズは以下のように第3弾まで発売されており、PS2の性能を最大限生かした非常に綺麗な映像で、大型の2丁拳銃から弾丸を連発し、大きな剣を自在に振るって雑魚敵を派手に倒すという独特の爽快感あふれるアクションが魅力である。
硬派で厳しいゲームバランスが特徴だが、操作は簡単でコンボも作りやすいため、初心者でも楽しめる(しかしゲーム雑誌では、初心者には敷居が高いと評価している)。海外からも高い評価を得ているが、これは海外市場ではFPSが大多数を占めており、そちらに慣れ親しんでいる事も大きい。
なお作中での歴史の流れは
- 小説版1巻→漫画版→3→1→4→小説版2巻→2
となっている。
現在発売されているゲームはいずれもPS2であるが、PS3で『デビルメイクライ4』の開発も決定している。
[編集] シリーズ
[編集] デビルメイクライ
デビル メイ クライ | |
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ジャンル | スタイリッシュ ハードアクション |
対応機種 | Playstation2 |
開発元 | カプコン |
発売元 | カプコン |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM(二層式) |
発売日 | 2001年8月23日 |
価格 | 6800円(税抜) |
対象年齢 | 15歳以上 |
売上本数 | 全世界で200万本以上 |
その他 | 2002年7月25日にMEGA HITS!として再販。 |
- ストーリー
- デビルメイクライシリーズ第1号。便利屋を営んでいたダンテのもとに、謎の美女トリッシュが現れる。ダンテは彼女についていき、悪魔が巣くう島「マレット島」へと足を運ぶ。
- 主なキャラクター
- ダンテ、トリッシュ、ネロ・アンジェロ(バージル)、ムンドゥス
-
- 華麗且つスピーディーなアクション、ダンテの渋い声、絶妙な難易度でシリーズ中一番評価が高い。派手なアクションシーンや正反対なシリアスな部分で、それぞれの雰囲気が出せているのも本作の魅力。
[編集] デビルメイクライ2
- ストーリー
- 1の続編。マレット島での一件も終わった後、ダンテはルシアという「護り手」に会う。彼女は人間でありながら魔界の復活を願う「アリウス」という男を追っていた・・・
- 主なキャラクター
- ダンテ、ルシア、アリウス
- 補足
- アクション面だけで見れば作りこんでることに変わりはないが、他のシリーズと比べると剣攻撃の隙が大きくなり(これはダンテをパワータイプ、ルシアをスピードタイプと特徴付けしたことが理由と思われる)、剣を使わずにひたすら銃を撃つだけでゲームが進んでしまい、冗長気味。大ヒットした1を受けて発売されたものの、国内外からの駄作的評価は拭えない。2においては、ファッションブランドのディーゼルとのコラボレーションをしていて、ゲーム中のダンテ、ルシアのコスチュームにもディーゼル社製品のものが存在する。隠し要素で前作のダンテ(隠しコスチューム)やスパーダとルーチェ&オンブラを武器としたトリッシュが使用できる。
[編集] デビルメイクライ3
デビル メイ クライ 3 | |
---|---|
ジャンル | スタイリッシュ クレイジーアクション |
対応機種 | Playstation2 |
開発元 | カプコン |
発売元 | カプコン |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM |
発売日 | 2005年2月17日 |
価格 | 6980円(税込) |
対象年齢 | 15歳以上 |
売上本数 | - |
その他 | 2006年2月23日にSpecial Edition、2006年6月30日にソースネクストよりPC移植版が販売されている。 |
- ストーリー
- 1の前の話。親の敵を探すため、便利屋を開業しようとしていたダンテの元に「アーカム」という男が現れる。彼は、「君の兄から預かった」とダンテに招待状を渡す。それは、地面から突如せりあがって来た「塔」への招待状だった。その「塔」の上からダンテを見下ろす男こそ、ダンテの兄「バージル」だった・・・
- 主なキャラクター
- ダンテ、バージル、レディ、アーカム
- 評価
- 音楽に合わせたスタイリッシュな映像は前作を遙かに凌ぐもので、ストーリー展開、ゲームの爽快感はシリーズでも最高傑作の呼び声が高い。
- 後にユーザーからの要望の多かったバージル編(ダンテ編で使用キャラがバージルになったもの。イベントムービーはオープニングのみ)や、様々な要素が組み込まれたスペシャルエディションが発売された。
[編集] 主要キャラクター
- アーカム
- 3に登場するオッドアイの人間。自分の妻さえ犠牲にして魔界を再生し、スパーダの力を取り込もうとするが、力を押さえきれずスライムのような姿になり、ダンテとバージルに敗れ、最期は自分の娘により命を絶たれる。
- エヴァ
- ダンテとバージルの母親。作中では写真のみ登場する。姿はトリッシュに酷似している。母である彼女の死により、バージルは悪魔の道に進むことになる。尚、一作目のスタッフロールでかかる「Seeds of Love」という曲は、彼女がダンテやバージルのために歌った「子守唄」である。
- ジェスター
- 3に登場するピエロのような男。ギガピート戦後に開かなくなった扉の開き方を、ふざけた態度でダンテに教える。正体はアーカム。ちなみに、ジェスターとは「道化師」という意味。開発期には「ジョーカー」という名称が用意されていたが、『バットマン』関連の著作権に抵触することを懸念して改称された。スペシャルエディションでボスとして戦えるようになった。
- スパーダ
- バージルとダンテの父親。2千年前に魔界の侵攻から人間界を守るために悪魔の軍勢と戦い、魔界の王を討ち倒した伝説の魔剣士。魔界もろとも、自らの強大すぎる力も共に封印し、以後は人間界に移り住む。ちなみに、閻魔刀やリベリオンなど、ダンテとバージルが扱う武器は元々彼が所有していたものである。
- 彼が生前使っていた剣の名前でもあり、これは鎌のような刃を持つ巨大な片刃剣の形をしており、常に強力な魔力を纏っている。攻撃方法によっては槍状、処刑鎌状に変形する。攻撃力は普通の状態のダンテで、魔人化アラストルと並ぶほど。3でバージルが最後に振るい、1でダンテが使っていた魔剣フォースエッジの真の姿。母の形見である2つのアミュレットを組み合わせることで、真の力を発揮する。現在はトリッシュが振るっている。スパーダ自身がその他の作品である悪魔たちと闘い勝利しているとファンが囁いており永井豪のデビルマンの盟友ともいわれている。
- ダンテ
- 1、2、3の主人公。悪魔でありながら正義に目覚めた伝説の魔剣士スパーダと、人間の母親エヴァを持つ半魔半人である。それゆえ人間離れした技や怪力を自在に操る。普段は人間の姿だが、自分の意思で完全な魔人の姿になることが可能。普段の言動から軽い性格と思われがちだが、悪魔から人間達を救った父を誇りに思っており、その父が持つ正義の心をしっかりと引き継いでいる。半魔半人ながら、潜在的な力はスパーダ以上らしい。名前は『神曲』の登場人物、ダンテ・アリギエーリに由来する。
- アトラスのロールプレイングゲーム『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス』にも出演しており、姿は2のダンテのままだが、シリーズとは違いよくしゃべるのが特徴。またカプコンのアクションゲーム「ビューティフルジョー」にもゲスト出演しており、こちらでは1以後のアナザーストーリー的な展開になっている。また、PSP版「ビューティフルジョーバトルカーニバル」にも参戦。ダンテ以外のDMCキャラも多数出演し、まさにカーニバルなゲームとなった。残念ながら多くのDMCファンにこのゲームはスルーされている。
- トリッシュ
- 1に登場しダンテをマレット島へと案内する美女。正体は魔帝ムンドゥスが作り出した悪魔で、姿はダンテの母親に酷似している。名前の由来は『神曲』に登場するベアトリーチェからと推察される。電撃のような魔力を自在に操る。
- ネロ
- 悪魔の隻腕(右腕)を持つ、4の新主人公。その腕前から周囲に一目置かれている魔剣教団の若き戦士。厭世的で皮肉屋、周囲との協調性に欠け、単独行動を何よりも好む傾向にある。そのため、教団戦士の中でも「汚れ役」を命じられる傾向にある。大剣「レッドクイーン」と大型六連装リボルバー「ブルーローズ」を使用して戦う。
- 覇王アルゴサクス
- 2のラスボス。絶望の具現者「ザ・ディスペア・エンボディード」が何らかの要因(恐らく理性や煩悩)で進化した存在と思われる。1と2のボスが無秩序に融合したような姿で、それらすべての能力を併せ持つ怪物。「ザ・ディスペア・エンボディード」になると、全身が炎の煌めきに満たされた両性具有の神のような姿になる。瞬間移動と隙のない広範囲の攻撃が厄介である。かつては魔界の大半を手中に収めるも、スパーダと若い頃のマティエに叩きのめされてしまう。2で復活した途端、今度はダンテとルシアに倒されてしまう。
- バージル
- ダンテの双子の兄。外見は対比化のためか、髪を後ろになでつけている点以外はそっくり。しかし、ダンテとは違い冷徹で目的のためなら手段を選ばない。武器の日本刀(閻魔刀)から繰り出される剣術は、冷酷無比にして華麗で、常人では目に捉えることすらできないまま切り刻まれるほど。スパーダの血を引きながらダンテと違い、力こそ世の全てと信じ(そこまでの考えに至る経緯は母であるエヴァの死が原因)、自らは悪魔として生きる道を選ぶ。しばらく姿をくらましていたが、3で一年ぶりにダンテと再会する。設定では銃火器を使わないことをポリシーとし、ゲーム中では幻影剣という強力な遠距離用の技を頻繁に使用する。3以降、記憶を消され母の仇であるムンドゥスの配下となり、再びダンテの前に立ちはだかることになるまでが、1のサブストーリーで語られた。名前は『神曲』の登場人物、ウェルギリウスに由来し、英語版のシリーズ作ではこちらが使われている。
- 魔帝ムンドゥス
- 1のラスボス。かつてダンテの母親を殺した魔界の王。名前の由来は「宇宙」という意味のラテン語。額に「第三の眼」がある。使い物にならなくなった部下を自らの手で始末し、ダンテに対し「母が欲しければ、いくらでも創造してやる」と言い放つなど、無慈悲にして冷酷極まりない悪魔。天使の翼を持つ聖人というべき神々しい容姿を持つが、それはあくまでも自らを覆い隠した厚化粧でしかなく、実際は人型のスライムに多数の目玉が生えたような大変グロテスクな物体である。1の時点で復活するが、ダンテとトリッシュにより倒される。ダンテの台詞の一つである「父の名に誓って奴に死を!」と言わせた悪魔である。
- レディ
- 3に登場する、オッドアイを受け継ぐアーカムの娘。レディ(お嬢さん)という名前はダンテが付けたもの。本名はメアリであり、こちらはアーカムがつけたようである。人間でありながら悪魔狩りを仕事とする。悪魔になるために母を生贄にした父と、父を変貌させた悪魔を激しく憎んでおり、父を含む全ての悪魔を滅ぼす決意を持つ。最初はダンテもその例外ではなかったが、彼の心に触れることで同じ志を持つ者として認めることになる。ハンドガン、マシンガン、手榴弾、カリーナ=アン等、多数の近代兵器を装備し、それらを巧みに駆使して戦う。
[編集] 用語
[編集] 武器・アイテム
- アグニ&ルドラ
- 3に登場する2組1対のノコギリ刃型半月刀。属性はアグニが炎、ルドラが風。テメンニグル頂上へむかう道の門番で双子の兄弟アグニとルドラそのもの。巨大な体をした悪魔に見えるが本体は剣自身で、自らを活かせる使い手を捜し、傀儡とはいえ自分たちを倒したダンテに使ってほしいと頼む。なお本人達は真面目なつもりだろうが会話が掛け合い漫才のようになってしまい、使用「してやる」条件としてしゃべらない事を約束させたが、技によってはかけ声を発することがある。全体的に広範囲な技が多く扱いやすい。また、ソードマスターの「テンペスト」を最大で8連続出す事ができるバグ技(?)があり、全段ヒットした時の威力はベオウルフの「リアルインパクト」をも超える。
- アミュレット
- ダンテが持つ母の形見のお守り。ダンテの兄バージルも同じものを持つ(ちなみにダンテのものは鎖が銀色で、バージルのものは金色である)。2つ揃うと、スパーダの力が解放される。また、人間界と魔界をつなぐ時の鍵にもなった。2ではこのアミュレットと違う形で登場。3つのハート(属性、移動、付加能力)の組み合わせにより様々な戦いが出来る。
- アラストル
- 1に登場する魔剣。マレット島に封印されていた、ダンテが最初に入手する魔力発動可能な武器である。属性は雷。元はスパーダの盟友(悪魔)であったという設定で、器物となった現在も意思を有し、ダンテとの邂逅シーンでは「力を得たくば、われに心臓を捧げよ」と無理難題を吹きかける。心臓を貫かれたダンテが、この剣を御すムービーシーンは衝撃的な出来映えだが、観賞できるのはニュープレイの一回のみである(イフリートも同様)。これを装備することによってダンテは魔力の発動(デビルトリガー)が可能になり、一定時間、飛翔能力や電撃攻撃など悪魔的な力を発揮する。プレイヤーがゲーム操作に慣れることで、単なる切り付けや突き以外のトリッキーな動作が可能になるというシステムのため「やりこなす」楽しみを見出したファンは多く、2作目以降この剣が登場しなくなったことを嘆くファンは多い。同社カプコンのアクションゲーム「ビューティフルジョー」にも出演している。
- アルテミス
- テメンニグル内に封印されている魔界の銃で、魔力の弾を放った後、それがロックオンした敵にレーザーとして向かって行く風変わりな銃器。複数の敵を同時にロックオンできる。また複数の弾を全て一体の敵にロックオンさせたり、銃口に魔力を集中させて近距離で敵にぶつけるといったトリッキーな攻撃方法もある。癖があり、活躍どころはプレイヤーが作らなければならない。
- イフリート
- 1に登場する籠手。ダンテが2番目に入手する魔力発動可能な武器である。属性は炎。アラストル同様、元はスパーダの盟友(悪魔)であったという設定で、器物となった現在も意思を有する。その熱は溶岩をも凌駕するらしい。マレット島に封印されていた。これを装備することによってダンテは魔力の発動(デビルトリガー)が可能になり、一定時間、火球放出や自分の周囲に張り巡らした結界内を数万度の熱で満たす「インフェルノ」攻撃を行える。プレイヤーがゲーム操作に慣れることで、単なるパンチやキック以外のトリッキーな動作が可能になるというシステムのため「やりこなす」楽しみを見出したファンは多く、2以降この篭手が登場しなくなったことを悲しむ声は多い。
- エボニー&アイボリー
- 大型2丁拳銃。それぞれピアノの「黒鍵」「白鍵」という意味を持つ。側面に鍵盤の模様が刻まれており、これはダンテが銃を使うさまがピアノの演奏のように華麗で美しい、という理由が由来。
- 常識外の連射によりダンテが毎回のように銃を破壊してしまうのを見かねて、ニール=ゴールドスタインがダンテだけの為に生み出した生涯最後の銃であったと小説で語られた。
- 銃の表面には「BY .45 ART WARKS」「FOR TONY REDGRAVE」とのロゴが刻まれている。前者はニール=ゴールドスタインの店の名で、着目するべきは「WARKS」と言う点。これは誤記ではなく、ニール=ゴールドスタインがスペルミスをしたまま店を構えてしまったものを、愛着があるために今に渡るまでこの名前を使い続けたためで、ダンテに思いを託すためあえてこのロゴを刻んだものである。後者のロゴはダンテがニールに本名を告げず、トニーとして接していたためで、彼女が死んでから本名を名乗るようになったのも彼女を母親のように慕っていたにもかかわらず、本名を告げずに事切れてしまった事に後悔をしているのかもしれない。また、上記の理由にもかかわらず、ゲーム中では「ダンテが自作した銃」となっているがこれも解釈によっては間違いではない。と言うのも、彼女が部品を作りダンテに託したが、最後の組み立て自体はダンテ自らが行なったからである。
- フレームはコルト・ガバメントをベースに作成したが、ダンテの連射に十分耐えれるように肉厚、材質などを徹底的に改良したため、もはやまるで別物。本体も大人が片手で持てる重量を凌駕している。右手用は連射性能に特化し、左手用は精密射撃を基とした右手を補佐する銃に仕上がっている。
- リロードについては、「弾丸は魔力で作り出すため、リロードや弾切れを起こさない」という説もあるが、ゲーム中の該当シーンを見るときちんと薬莢が排出されており、3のミッション7のエンドデモでは、バージルが閻魔刀でダンテの撃った弾を物理的に受け止め、そのまま弾を打ち返すシーンがあるので、実際には通常の弾丸に「魔力」を上乗せして破壊力を高めていると考えるべきであろう。銃弾の補充に関しては、超能力で物品の取り寄せ(アポーツ)をしていると見られる。これはショットガン、ミサイルランチャーなどダンテが使用するその他の銃火器類についても同様。俗に略して「エボアボ」「エボアイ」と呼ばれることもある。蛇足だがポール・マッカートニーとスティービー・ワンダーのデュエット曲に、同名のものがある。
- オーブ
- 悪魔の血が結晶化したり、生命力が結晶化した魔石。効果によりその色が異なる。敵を倒すことで入手し、入手と同時に使用。また、時空神像に捧げることで新たな力が入手可能になる。
- カリーナ=アン
- レディの母親の名を冠するフックショット付きのロケットランチャーで、レディも攻撃・移動手段として多用する。ダンテが悪魔の血をひいているとして毛嫌いしていたレディがダンテを認め托した、シリーズ恒例の重火器。他の銃器に比べ弾速が遅く隙も大きいものの、威力が高く攻撃範囲も広い。また先端についたフックショットを利用して敵を引き寄せたり、後部からマイクロミサイルを撃ったりと、多機能な重火器である。
- ケルベロス
- 3に登場する、中央の輪に鎖で3つの棒が繋がれた形状のヌンチャク。属性は氷。テメンニグルの玄関で待ち構える悪魔、ケルベロスの力を宿している。領域に近づく者は容赦なく襲うが、その力を認めた者に対しては敬意を表し、自らの力を与えるという一面を持つ。初対面でダンテにいきなり「ワンちゃん」呼ばわりされ、怒る。これも装備すればダンテは魔力の発動を行うことができ、その際は他の武器と比べて走力が強化される。近距離武器における攻撃速度は随一で、自分が縦に回転しながら何度も武器を叩きつける「リボルバー」や自分の周囲に氷柱を多数発生させる「ミリオンカラット」などの攻撃を行うことができる。リーチが短いものの、弱点属性としては氷属性に弱い敵が最も多い、コンボ点数を稼ぎやすいなどの面で非常に使いやすく、敵への対応力もある。
- ショットガン
- 全作通して登場する銃撃武器。広範囲に攻撃でき、近距離ではとても高い威力を発揮するが連射性は悪い。ちなみにダンテが使うショットガンは旧式の水平ダブルバレルのショットガンを短く切り詰めたタイプを使っており、本来一回撃つごとに排莢と装填を繰り返さねばならないが、エボニー&アイボリー同様、排莢のシーンはあるが装填のシーンはない。
- スター
- 錬金術によって生み出された魔石。体力を回復させる「バイタルスター」とデビルゲージを回復させる「デビルスター」があり、使用時は任意で決められる。あまり使うとランクが下がるので、注意が必要。
- ネヴァン
- 3に登場する、ギター型の武器。攻撃によっては鎌状に変形する。女性の風貌を持った悪魔ネヴァンの力を宿しており、スパーダとは因縁があるという。属性は雷。「チューンアップ」という独自の動作をして攻撃態勢に入り(チューンアップ自体にも攻撃判定あり)、電撃を纏った蝙蝠を飛ばしたり、自分の周囲に大きな攻撃範囲を持続させる「ジャムセッション」等の攻撃を行う。また空中ではチューンアップを行わず「エアプレイ」と言う技になるが、この技とエボニー&アイボリーを併用するとかなり長時間滞空していることが可能。この武器を装備した状態で行われた魔人化は、体力回復速度の高い魔人となり、また飛行能力、手から稲妻を発して攻撃する能力を持つ。敵を巻き込みやすく、攻撃回数が非常に多いのでコンボランクを稼ぐのに向いているが、攻撃力がかなり低い上、雷を弱点とする敵がいないので、後半では力不足は否めない。しかし特定の敵には非常に有効であるため、特に最高難易度では重宝される。
- フォースエッジ
- 1のダンテの初期装備であり、彼の父である伝説の魔剣士、スパーダが振るった剣。
- ダンテとバージルの持つアミュレットを組み合わせ、パーフェクトアミュレットとすることで真の力を解放し、伝説の魔剣士と同名の魔剣「スパーダ」へと変化する。3のラストでダンテがバージルに勝利した事から、フォースエッジを人間界に持ち帰る事となる(アミュレットは二つに分かれてしまうため、真の力は解放されていない状態)。
- ダンテがデビルメイクライ開業後に、リベリオンではなくフォースエッジを使って仕事をこなしていたかどうかは分からないが、事務所のすぐ目のつく所に置かれており、かつ部屋の中には悪魔の生首を串刺しにしている数本の剣が刺さっている事から、数種類の剣を使って仕事をしていた可能性は高い。
- ゲーム中、1においては変化前と比べ、攻撃力、リーチ共に強化され、一部の技が変化する。またミッション22のみ魔人化が可能で、DTを発動することでリーチが格段に広がり、更に左右の手から交互にメテオを放つ事が可能。3ではコスチュームチェンジをする事でフォースエッジを擬似的に使用することが出来るが、性能はリベリオンと変わらない。
- また、スペシャルエディションのバージルが使うフォースエッジは、スティンガー、ハイタイム、ヘルムブレイカー(兜割り)など、ダンテのリベリオンと同じ固有技が使えるが、ミリオンスタッブなどのクレイジーコンボは使用できない。また通常コンボは闇魔刀との二刀流であり、ダンテのコンボとは異なる。
- ブルーローズ
- 4の主人公であるネロ自身が既存の銃を改造して作った六連装の大型口径リボルバー。青い薔薇。既に原型は留めてなく、元となった銃がなんなのか判別不可能。大口径の弾丸を射出するだけでも大きな戦力になるが、このブルーローズはバレルが2門、並設されている特徴がある。2つのバレルから発射される弾丸は同時ではなく、数十分の1秒という誤差がある。先に射出された弾丸で敵の外装を砕き後に射出された弾丸で敵を粉砕する。大口径であるが故に反動も凄まじく、並みの人間では扱うことが出来ない。魔剣教団では「剣」こそが尊ぶべき武器であり、銃火器類の武装は逆に卑しいものとされている。其の為、銃器を扱うのは教団内においてネロ1人だけである(とはいっても、この教団が神として崇拝しているスパーダ自身は、ルーチェ&オンブラという双銃を使っている)。名前である「ブルーローズ(青いバラ)」は、現実には存在せず、「不可能」「ありえないもの」の代名詞。バラの花には青い色素がなく、どれだけ品種改良しても青い花を付けるバラは生み出せないため。ネロの愛銃、「ブルーローズ」は、「あり得ない」構造が故にそんな名がついた。
- ※ちなみに「青いバラ」は、2004年6月、遺伝子組み換えによって開発が成功したと報じられている。「不可能」の代名詞であった青いバラの花言葉に選ばれたのは、「奇跡」「神の祝福」。
- ベオウルフ
- 3に登場する、籠手と靴型の武器。属性は光。復讐鬼ベオウルフの力を宿している。二千年前スパーダと戦い左目を失い、以降テメンニグル内に幽閉。復讐の機会を待ち続け、やってきたダンテに襲いかかるも引き分け。今度は右目まで失い、臭いを頼りに捜し出すが、それは兄であるバージルで一刀の元首を切られてしまう。その時手に入れた武器を紆余曲折を経てダンテが手に入れた。名前の元ネタは英国のスカンジナビアの伝説に基づいた英雄叙事詩『ベーオウルフ』の主人公、ベオウルフ。
- 挌闘戦で真価を発揮し、ボタンを押しっぱなしにしてモーションストップまで溜めた攻撃は、威力が2.5倍まで上がる。特に、スタイルが「ソードマスター」のときに使うことのできる「リアルインパクト」はゲーム中最強の技であるが、攻撃に入るまでの予備動作が大きく、使いどころは限られる。そのためザコに当てる場合はダウンさせてから使うのが基本。慣れれば敵の動きを先読みして当てる事も可能になる。パワーだけ見れば全武器中最強だが攻撃範囲は狭く、主に1対1のボス戦で活躍し、複数が相手だとかなりの操作技術が必要になる。
- なおスペシャルエディションでは、バージルも武器として装備でき、その際の技名は流星脚や月輪脚と漢字になっている。
- 闇魔刀(やまと)
- バージル愛用の日本刀であり、父スパーダの形見でもある伝説の魔剣。刃に触れるものはおろか空間をも切り裂き、意志を持つと言われる。エボアボ(エボアイ)の放つ魔弾を弾き、魔力によって遠くの相手も切り刻むことができる。バージルが「ネロ・アンジェロ」になった後、行方不明になる。1でのゲームシステム上の設定では「アラストル」と同一性能で、ややリーチが短い。DT発動時には魔剣「スパーダ」になり、リーチが伸び、変形する。
- リベリオン
- 2、3でダンテが使う大剣。父の形見の一つ。同様に兄バージルは閻魔刀を引き継いでいる。英語で「反逆」という意味を持つ。おそらく魔界に叛いたスパーダが自らを自嘲して名づけたものであろう。ゲーム開始時は本当の力を発揮していないが、ダンテの血を受け、本当の力が覚醒する、ちなみに武器選択画面で覚醒前と覚醒後を比べると、目が赤く光り、口が開くぐらいである。
- ルーチェ&オンブラ
- スパーダが自ら作ったとされている大型二丁拳銃の名前。エボニー&アイボリーとは若干異なった形状をしており、それぞれイタリア語で「光」「影」の意味を持つ。1では伝説の魔剣士、2ではトリッシュが使用した。1ではエボニー&アイボリーと性能は変わらないが、2では射速性能が2のダンテが使用するエボニー&アイボリーよりも格段に高い。
- レッドクイーン
- 4の主人公であるネロが使用する大剣。赤の女王。柄の近くにバイクのアクセルのようなバーが付いているのが特徴。教団騎士が持つ様々な剣の中において最も凶悪な力を持つ。細身両刃の刀身を分厚い片刃に換装し、同時に推進剤を噴射して剣撃を与える、という教団騎士の剣の特性を極限まで高めている。ネロの場合さらに改造しているとはいえその改造は既に行き過ぎたものであり、本来、剣撃に更なる力を加える為の推進剤が、逆に剣の制御を困難にさせてしまっている。そのため、並の騎士にはこの剣を扱うことができない。人並外れた腕力と天性の勘を持つネロだからこそ、自在に振り回すことができる。まさに「ネロのための剣」であると言える。無理な強化をした推進剤噴射機構は、時より巨大な火炎を噴く事がある。この火炎こそが「レッドクイーン(赤の女王)」の由来となっている。
[編集] ゲームシステム
- スタイル
- 3から追加された新要素で、いわゆる型である。最初からある成長型スタイル4つ、ボス勝利時に手に入る消費型スタイル2つに分けられ、相手によりこれらを使い分けて進める必要がある。全て○ボタンを押すことで発動する。成長型スタイルは敵と戦うごとに経験値を得て、最大レベル3まで成長する。消費型スタイルはその名の通り、使うには魔力ゲージが必要となる。内訳は以下の通り。
- 戦場を駆け抜ける一陣の風 - トリックスター
- 機動力に長けたスタイルでダッシュやウォールハイク等の動きで敵を翻弄する。回避率が格段に上昇するので、敵の攻撃を読みにくい初心者には最適。単純によけるだけでなく、よけた上で反撃する、吹き飛ばした敵に近づいて追撃、といった攻撃的な使い方も可能。
- 悪魔を圧倒する達人の絶技 - ソードマスター
- 近接武器の選択によりあらゆる攻撃パターンが存在するため最も技の多いスタイル。独自のコンボを見つけ出すことこそ、このスタイルの醍醐味ともいえる。コンボ評価点を上げるにはこのスタイルが必須。
- 接近さえも許さぬ弾丸の嵐 - ガンスリンガー
- 銃器の選択でソードマスターの次に技数が多い。遠距離からでも十分戦える上、場合によってはソードマスターより接近戦に特化することもあり、極めればそれこそ接近戦武器を使わずクリアも可能。
- 劣勢を力に変える反撃の拳 - ロイヤルガード
- 敵の攻撃をガードして怒りのエネルギーを溜める「チャージ」。溜めたエネルギーを放出して敵にダメージを与える「リリース」の二つが持ち技。敵と攻撃のタイミングを合わせてガードする「ジャストブロック」以外はダメージを受ける上、ボスの攻撃が防げないものが多く上級者向けスタイルだが、敵の攻撃を見切る醍醐味や、溜めに溜めたチャージのエネルギーをぶつけて一撃で敵を倒す快感と言う持ち味がありファンも多い。
一方、消費型スタイルは以下の通り。
- すべてを翻弄する時の悪戯 - クイックシルバー
- ゲリュオンを倒すと手に入る。時の流れを操るスタイルで、緩やかな時の流れの中、自分だけが高速化する。画面上の雑魚、ボスを含むすべての敵の動作が遅くなり(この術には一応「ラグタイム」という名前も付いている)、こちらの攻撃を高速の状態(敵にとって)で大量に叩き込める。デビルトリガーゲージの続く限り、戦闘のイニシアチブを取れるが、フルに使ってもせいぜい10秒程度。ここぞというときに使うのがよい。また、このスタイルは技が発動する瞬間無敵時間が発生するので上手く操ればロイヤルガード以上の防御力を誇る。発動中にデビルトリガーを発動することも可能だが、DTゲージの消費がさらに激しくなる。ちなみにクイックシルバーとは、女性の霊が引き起こすポルターガイストのことである。
- すべてを粉砕する影との共闘 - ドッペルゲンガー
- ドッペルゲンガーを倒すと手に入る。その名の通り、デビルトリガー発動と同時に影による自らの分身を作り出し、共に攻撃する。本体と影が同時に攻撃するので、魔人化×2の攻撃を相手に叩き込める非常に強力なスタイル。ただし、影の動きがこちらの動きから段々ずれてくるのと、クイックシルバー同様、10秒程度の短い共闘となるので、影との動きを把握し使いこなすことができて、初めて真価を発揮する。ちなみに、2コンであればドッペルゲンガーを操作することができる。
クイックシルバーとドッペルゲンガーはDTゲージを消費して扱うスタイルのため、一見使い勝手は良くないが、最高難易度クリア後の特典である『スーパーダンテ』を使用する事でこの問題を解消する事が出来る。 ただしスペシャルエディションの場合は、この二つのスタイルを使用した場合にDTゲージが消費するように仕様変更されているため、『スーパーダンテ』を使用しても使い勝手は変わらなくなっている。 その代わり「伝説の魔剣士」のスーパーダンテモードでは 前のスーパーダンテと同じようにDTゲージは減らない様になっているようである。
- 魔人化
- ダンテは武器や魔石に秘められた悪魔の力を利用することで、魔人化し強力な力を得ることが出来る。使用中は絶えずエネルギーを消費するため、連続的な使用は短時間になる。1~3を通して全てデザインが変わっており3のデザインは金子一馬。1・3の魔人時には武器によって姿形や纏うオーラの色が変わる。2のダンテのみHPが極限に少ない状態で魔人化すると真魔人と呼ばれる状態になる。HPこそは回復しないが、無敵状態になり、攻撃力も格段に上がる上、この状態でのみ使える強力な技も存在する。
- デビルトリガー
- 略称DT。ダンテが発動する魔力のこと。デフォルトではコントローラーのL1ボタンに割り付けられている。画面上ではライフゲージの下に表示される。3ゲージ以上蓄積されると発動可能になる。デビルトリガーゲージは、ダンテが攻撃したり攻撃を受けることによって蓄積される。また、「挑発」と呼ばれる行為(R2ボタン(1)・SELECTボタン(3))でも蓄積可能。発動中は攻撃力、防御力が上昇し、行動スピードが速くなる(1はアラストル装備時のみ)。微量だが体力も徐々に回復する(3は装備している武器により、回復量が異なる)。また3のみ、DT発動ボタンを一定時間押し続ける事で、ゲージ消費量に比例したダメージを敵に与える攻撃「トリガーバースト」が使用可能。バージルも発動可能。
また、高難易度においては、敵もこれを発動する。
- フィアー値
- 3において敵に設定されている内部パラメータ。ゲーム中に確認することは出来ない。ダンテが敵を倒すごとに増していき(仲間を殺されることに悪魔が恐怖を覚える)、一定以上になると、敵が恐れ攻撃頻度が下がる。一定以上になった場合のみ敵キャラが怯えるモーションを見せるが、中には逆上して攻撃頻度が増す敵もいる。最高難易度ではフィアー値が溜まるとDTを発動する。尚、フィアー値が加算されるのは、実際に敵がフィールド上にいた場合に、ダンテが敵を倒した時で、新たに出現した場合はその前に敵を倒していても初期状態での出現となる。
- モード
- シリーズ全作通して存在するゲーム難易度設定。初回プレイはNOMALかEASYで、NOMALクリア後にHARDモードが追加される。それもクリアすると最上難易度であるDANTE MUST DIE!モード(通称DMD)が追加となる。その難しさは折り紙付きで、全シリーズに共通して言えるのはダンテ(プレイヤー)が、とにかく不利になっているという点に尽きる。
- 1においてはザコ敵の攻撃パターンが増え、攻撃力が2倍、ボスの攻撃力が5倍、ボスに与えるダメージが1/3に軽減され、DT発動時に体力が回復しない。また特定の戦闘に制限時間がつき、制限時間がゼロになるとその部屋の敵が一斉にデビルトリガーを発動する。DT発動時の敵は更に攻撃力が上がり、こちらが与えられるダメージが減る。またキャラごとに設定された攻撃に対してスーパーアーマー状態となり、序盤に出現する敵でさえ多少の攻撃では倒れない恐ろしい強敵へと変貌する。
- 3においては、敵の攻撃力が総じて3~4倍に増え、攻撃パターンと頻度が増加、フィアー値がたまるとDTを発動するようになる。DTを発動した敵はこちらからのダメージが30%に軽減され、のけぞりにくく、吹き飛びにくくなる。
-
- このような耐久値の変化以外にも、敵にこのモードでしか使ってこない技があったり、攻撃と攻撃の間隔が狭まり隙もなくなっているなどの変化がある。また、独自の罠が仕掛けられている時もある。
- ミッション
- このゲームの進行は全てミッション制で行われており、目標を達成するとミッションクリアとなり、次のミッションへ移行する。またミッション内に隠されたミッションをシークレットミッションと呼称し、進行上関係のないミッションをクリアすると、ブルーオーブのかけらが手に入る。
- ランク
- シリーズ全作を通して存在する、ミッション終了後に表示されるそのステージ中の評価。低い方からD・C・B・A・Sに分けられる。1においては掛かったタイム・オーブ量・使ったアイテム、2では1のものに加えて被ダメージ・スタイリッシュポイント(戦ってでたランクとランクがでた回数の割合により計算される)、3は2と同じだが、スタイリッシュポイントは加算式になっている。2・3は総合評価のランクは元より、それぞれの項目別でもランク付けされる。それぞれの項目の全てを、Sランクを取ってのSランククリアはSSランクと評価され、最上難易度でこの全SSランクを取るのはまさにこのゲームをやり込んだ悪魔狩人(デビルハンター)の証拠である。
[編集] その他
- ジャックポット
- ダンテが使っていた合言葉。直訳すると「大当たり」だが、これには「やっと元凶に止めをさせる」という意味もある。一般的にはスロットで777が出たときなどに叫ばれる。
- デビルメイクライ(Devil May Cry)
- ダンテの営む何でも屋の名前であり、このゲームの題名。その意味は「悪魔も泣きだす」。名前もつけない内から、すぐに悪魔に店を壊されたりトリッシュに燃やされたりと(どちらにせよ最終的にはダンテのせい)、職業上災難が多い場所。趣味(悪趣味だが)が所々に現れており、ダンテはここで暮らしている。食事は大抵デリバリーのピザで、漫画版ではラブプラネットに寄った時にもピザを頼んでいたことから、彼の好物と考えられる。何故か椅子が倒れていることが多く、いつも蹴り上げて立てている。
- 1の最後には「デビルネバークライ(Devil never cry)」に改名された。ゲーム版では3作全てにおいて、終盤~エンディングにかけて必ず「Devils never cry.」というダンテのセリフがある。1ではダンテを裏切ったことへの後悔の涙を流すトリッシュに対して、2では自らの命を捨てる覚悟をしたルシアに対してかけた「涙は人間の証」という意味の言葉だったが、3では少し使い方が違い、バージルの死を想うダンテに対してレディが泣いているのかと聞かれた際の言い訳の「自分は悪魔だから涙は流さない」という意味で発した。そしてその返しにレディが言った「家族を想って泣く悪魔が一人くらいいてもいい(→Devil may cry.)」という台詞が、この店名の由来となった。また3のテーマソングの題名は「Devils Never Cry」である。
[編集] 小説版
スニーカー文庫。平成14年、5月1日発行。後池田信也・著作。カプコン・監修。
- 概要
「デビルメイクライ3」以前の、ダンテが店を構えずに便利屋として働いていたころが舞台。作中にはゲームでは語られなかった話題が書かれており、エボニー&アイボリーの誕生秘話、バージルとの出会いなどが描かれている。
[編集] 登場人物
- トニー・レッドグレイブ
- 作中のダンテの名前。幼かったダンテに父の形見である剣が「今はその名を隠し、目を眩ませ、生き延びよ」と言う言葉を聞き、悪魔から逃れるために名前を偽っていた。作中後半で悪魔を狩るために本名を宣言する。
- ニール=ゴールドスタイン
- 「45口径の芸術家」とまで言われた銃職人。現在は裏稼業相手に銃のアキュライズを手がけている。ダンテの銃、エボニー&アイボニーの生みの親。最期はギルバに殺され、気力のみでダンテにエボニー&アイボニーを託す。ダンテの所持している剣が毎回変わるのに銃が変わらないのはこの老婆の形見であるためと思われる。
- ギルバ
- 作中のバージルの名前。由来は「VARGIL」を逆から読んだ「GILVAR」から。頭を包帯で巻き、顔はほとんど見えない。刀を所持し、ダンテを倒すべくギルドへ新顔として入ってくる。ダンテはギルバがバージルだったことに気付いていなかったが、最後の戦いの際、同じアミュレットをつけていることに気付き、刻まれた名前を見て初めてバージルと判断した。なお、この時ギルバがダンテの決め台詞「ジャックポット」を知ったことから、3の世界からちょうど1年前の話だと推測される。
- エンツォ・フェリーニョ
- 作中で唯一生き残ったダンテのギルド仲間。ダンテやバージルの所属しているギルドにさまざまな仕事を持ってくる仲介屋だが、一応情報屋として名が通っている。
[編集] コミック版
メディアファクトリーより刊行。1巻は平成17年2月28日、2巻は平成17年7月31日発行。茶屋町勝呂著作。カプコン完全監修。
- 全3巻予定、現在2巻まで出版されている。3巻の発売日は未定。
- 概要
- 3の前夜となる、公式オリジナルストーリー。1巻はダンテ、2巻はバージルがメインで話が展開する。力を欲するバージルは魔界への扉を求めて恐怖の塔・テメンニグル復活をもくろみ、父スパーダの残した封印の地に足を踏み入れる。復活には2人が持つアミュレット(母の形見のペンダント)が必要となり、バージルはダンテの前に姿を現す・・・。ダンテとバージル、双子の邂逅。彼らはなぜ対立するのか? 力を求めるバージルの過去は? ゲームでは示唆されるのみだった2人の因縁が明らかになる。また、ゲーム内では特に語られない世界観についても、謎を解く鍵が作中に数多く散らばっている。コミックオリジナルキャラクターの少女・アリスが登場。また、3のヒロイン・レディも未だ一般人ながら登場し、ともに戦いに赴く彼らの運命とクロスオーバーする。
- あらすじ
1巻
- 正義に目覚めた魔剣士スパーダの反乱から二千年。魔界は封じられ、人間界は悪魔の侵攻から守られていた。スパーダの血を引くダンテは悪魔退治を請け負う便利屋を開業する。最初の依頼は「アリスという名の少女を探索して連れ戻す」単身乗り込んだ古い洋館でダンテを待ち受けていたのは!? その頃、街にはダンテと同じ顔を持つ男が現れる!
2巻
- かつて同胞に反乱を起こし人間界を救った悪魔がいた。その名は伝説の魔剣士・スパーダ。彼と人間との間に生まれた双子の兄弟。父を超えるために、力のみを求める兄バージル。父の存在に戸惑い、力の使途を見出せぬ弟ダンテ。魔界への道を模索するバージルに、父の残した封印が答えを示す。「7つの名がすべて揃うとき 望みし恐怖が天へ伸びる」明らかになる7つの封印の存在、街を浸食する悪魔の牙。ふたりの運命は!?
[編集] テレビアニメ
2007年春WOWOWにて放送開始予定
[編集] スタッフ
- 原作:カプコン
- スーパーバイザー:小林裕幸・稲船敬二
- シリーズ構成:井上敏樹
- 脚本:井上敏樹・菅正太郎・森橋ビンゴ・榊一郎
- キャラクターデザイン:阿部恒
- 監督:板垣伸
- アニメーション制作:マッドハウス
- 製作:Devil May Cry製作委員会
[編集] 外部リンク
- カプコン公式サイト
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