ディオメデス
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ディオメデス(ディオメーデース、Διομήδης)はギリシア神話に登場する英雄でティリンスの領主。父はテュデウス、母はディピュレ。アイギアレイアの夫。 トロイア戦争にギリシャ勢として参加し、しばしばオデュッセウスと組み、アテナの加護を受けて活躍した。
ディオメデスがトロイアの王子アイネイアスを戦場で殺しそうになったとき、アイネイアスの母である女神アプロディテは戦場に立ってアイネイアスを助け出そうとした。ディオメデスはアイネイアスを連れて去ろうとしたアプロディテにも傷を負わせたため、アプロディテはアイネイアスを取り落とし、アポロンがこれを雲で受け止めた。
またディオメデスは、戦いの神アレスをも傷つけて敗退させた。
ディオメデスとオデュッセウスはトロイアの守護神像パラディオンを盗み出した。
トロイア戦争の後、ディオメデスは故郷へ帰ったが、妻に裏切られたため、イタリアへと渡り、ブリンディシオンとアルプス・ヒッピウムの二市を立てたという。