ダージリン・ヒマラヤ鉄道
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ダージリン・ヒマラヤ鉄道 (インド) |
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ダージリン・ヒマラヤ鉄道 | |
(英名) | Darjeeling Himalayan Railway (DHR) |
(仏名) | Darjeeling Himalayan Railway |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | 文化遺産(ii) (iv) |
登録年 | 1999年 |
拡張年 | |
備考 | |
公式サイト | ユネスコ本部(英語) |
地図 | |
ダージリン・ヒマラヤ鉄道(―てつどう・Darjeeling Himalayan Railway, दार्जिलिंग-हिमालय रेलवे)はインドの東北部に位置し紅茶で有名なダージリン地方を走る鉄道である。
1879年に、インドを当時植民地にしていたイギリス(大英帝国)が紅茶の輸送と避暑客の便宜を図るために建設を開始し、1881年に全通させた。
全線はニュー・ジャルパーイーグリー(न्यू जलपाईगुड़ी)~ダージリン間の約88kmであるが、軌間610mmのナローゲージを使用した軽便鉄道であり、ループ線が3箇所、スイッチバックが6箇所もあって高低差約2kmを登る登山鉄道でもあるため速度は遅く、7~8時間を走破に要する(表定速度10km/h強)。並行して同区間を3~4時間で結ぶバスも走っており、地元ではそちらの方がよく使われている。また街中を走る区間も存在し、前述のように列車の速度が遅いため、走行中に飛び乗る乗客も多いという。
1999年11月には、オーストリアのセンメリング鉄道についで世界で2番目の鉄道の世界遺産に登録された。
開業時から使用される蒸気機関車は老朽化しており故障が多いため、一般の列車はディーゼル機関車牽引に世界遺産登録後置き換わったものの、観光資源となっているため蒸気機関車牽引による列車が一部で走っている。鉄道ファンなどには、トイトレイン(おもちゃの汽車)とも呼ばれる事がある。
[編集] 世界遺産登録基準
この世界遺産は、世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
- (ii) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、町並み計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (iv) 人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または景観の顕著な例。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ダージリン・ヒマラヤン鉄道(英語)
- ダージリン・ヒマラヤ鉄道 世界遺産ガイド(日本語)
- ダージリン・ヒマラヤ鉄道のユネスコ登録(英語)