ダンブルドア軍団
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ダンブルドア軍団(ダンブルドアぐんだん)とは、J・K・ローリング著の小説「ハリー・ポッター」シリーズに登場する架空の秘密結社。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
ダンブルドア軍団は、ホグワーツ高等尋問官兼闇の魔術に対する防衛術の教師であるドローレス・アンブリッジ先生が防衛術の授業で実技を教授しないため、自らの手で死喰い人から身を守る術を学ぶ必要性を感じたホグワーツ魔法魔術学校の29人の生徒による秘密結社。リーダーはハリー・ポッターで、提案はハーマイオニー・グレンジャー。彼女が会を切り盛りする。なお、会発足時には違法ではなかったが、その後の魔法省令第24号発効後には違法となっている。
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[編集] 会の名前
第1回会合時にはまだ会の名は決まっておらず、2回目の会合時に決められた。 ハーマイオニー司会の下、「反アンブリッジ同盟」(アンジェリーナ・ジョンソン)や「魔法省はみんな間抜け (MMM)」(フレッド・ウィーズリー)が提案されたが、チョウ・チャンの提案、「防衛協会 (Defense Association)」から発展した「ダンブルドア軍団(Dumbledore's Army 頭文字がどちらもDA)」(ジニー・ウィーズリー曰く「だって、魔法省が一番怖いのはダンブルドア軍団でしょ?」)が大多数で可決された。
[編集] 会合の日時の伝達
集会の日時は当初、口コミで行き渡らせていたが、5回目からはハーマイオニーが4回目の会合で配った偽のガリオン金貨を通じて会員に知らされることとなる。この金貨の縁の数字が次の会合の日時に変化するとコインが加熱して会員が気付く。ハーマイオニーが「変幻自在」の呪文を金貨にかけたため、ハリーの金貨の日時を変化させると他の金貨も自動的に変化する仕組みとなっている。 これは、ヴォルデモートが一人の死喰い人の印に触ると他の全員の印が熱くなって集合命令を知らせる事を参考にして考え出された。
[編集] メンバー
学年は5巻当時の状態。
- グリフィンドール
- 7年 フレッド・ウィーズリー、ジョージ・ウィーズリー、リー・ジョーダン、アンジェリーナ・ジョンソン、アリシア・スピネット
- 6年 ケイティ・ベル
- 5年 ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャー、ネビル・ロングボトム、ディーン・トーマス、シェーマス・フィネガン(途中参加)、パーバティ・パチル、ラベンダー・ブラウン
- 4年 ジニー・ウィーズリー、コリン・クリービー
- 2年 デニス・クリービー
- ハッフルパフ
- 5年 アーニー・マクミラン、ジャスティン・フィンチ-フレッチリー、ザカリアス・スミス、ハンナ・アボット、スーザン・ボーンズ
[編集] 発覚
ホッグズ・ヘッドでの初めての会合の時に団結の署名をした、チョウ・チャンの友人のマリエッタ・エッジコム(母親が魔法省魔法運輸部煙突飛行ネットワーク室に勤務)の密告によって会の存在がアンブリッジに発覚し、逃げ遅れたハリーが尋問官親衛隊員ドラコ・マルフォイの『足すくい呪い』によって拿捕された。
マリエッタは会を裏切ったため、ハーマイオニーが団結の署名にかけた、反対呪文の無い呪いにより顔に「密告者」と膿んだ紫色のできもので書かれてしまった。
[編集] 成果
「エクスペリアームズ」(武装解除術、ハリー・ポッター魔法一覧に詳しい)から始まった「軍団」の練習はハリーの指導の下、「エクスペクト・パトローナム」(守護霊の呪文)にまでおよび、ほとんどの者が守護霊を出現させられるようになっていた。
その後、ヴォルデモートの罠に嵌ったハリーはシリウスの救出に、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー、ジニー・ウィーズリー、ネビル・ロングボトム、ルーナ・ラブグッドとともに魔法省に乗り込み、神秘部で死喰い人相手に激闘したが、全員勇戦し、死者を一人も出さなかった。
[編集] その後
アンブリッジが学校をやめ、メンバーの多くが進級し多忙になったため、6巻の時点で活動は休止状態になっている。