ダンシングアイ
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ダンシングアイ(DANCING EYES)は1996年に発売されたナムコのアーケードゲーム。
ゲームとしては、『クイックス』や『ヴォルフィード』(共にタイトー)が既に確立していた「フィールド上でプレイヤーキャラクターを操作して、敵を避けつつフィールドを切り取る」陣地取りゲームのシステムをそのまま受け継いでおり、画期的な要素は特にない。
しかし、フィールドを3Dポリゴンの女の子にしたという1点により、「猿(プレイヤーキャラクター)が女の子の体の上を動き回って服を切り取り、下着姿にしたらクリア」という前代未聞のゲームとなっている。また、面クリア後は制限時間が切れるまで視点を自由に操作することが可能で、下着姿の女の子をじっくり眺め回すことが出来る。このゲームが出た当時は以前から存在したタイプのゲームをシステムはそのまま3Dポリゴン化する事が流行していたが、そのほとんどは見た目の目新しさ以上の効果は出ていなかった。本作はポリゴン化によって全く別のゲーム性が生まれた稀有な例といえよう。
それまで、『ワンダーモモ』や『フェリオス』といったお色気キャラの登場するゲームはあっても脱衣ゲームは出さない硬派なゲームメーカーと思われていたナムコが本作を出したことで、一部では「ナムコご乱心」との声もあったという。
カルト的な人気を誇る本作ではあるが、残念ながら家庭用ゲーム機等に移植されることはなかった。