ターミナル
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ターミナル(terminal)は末端の意味。
- 各種の輸送形態において、その輸送路の末端、あるいは乗り換え(荷物なら積み替え)を行なう施設のこと。同一輸送形態相互の場合もあれば、異なる輸送形態の接点となる場合もある。鉄道では、ヨーロッパなどでよく見られる起点になる駅。「袋小路駅」という表現をし、多くは頭端式ホームで、蒲鉾型の駅舎を持ち、そこに鉄道路線が入り込み、そこで終着、またそこから出発するような駅のこと。バスのバスターミナルなど、終点始点となることが多い交通機関を集結させる。ターミナル駅を参照。 そのほか、船舶(港)、航空(空港)においても、末端/乗り換え機能を持つ。
- 電子回路において、入出力端子のことを云う。またこの場合他の機器と接続されない時に、回路が開放された状態となり動作に影響を与えないようにすることを終端処理ターミネーションと云い、またそれに用いる機器などをターミネーターという。
- コンピュータ用語ではターミナルアダプタなどの通信線の結節点に用いる端末機器の意味をなす。また、端末をエミュレートするソフトウェアもターミナルという場合がある。
- UNIXまたはUNIX系OS(Linuxなど)及び Mac OS X において、CUIを用いてファイル操作などを行うアプリケーション。ターミナル (アプリケーション)参照のこと。
- 医療現場では、いのちの末端ということで終末期の意味。末期癌では terminal cancer、後天性免疫不全症候群(AIDS, Acquired Immune Deficiency Syndrome)のエイズ末期患者では terminal AIDS patient のように表現し、終末期医療のことをターミナルケアと呼ぶ。
- 2004年製作、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画(原題:The Terminal)。母国クラコウジアにおきたクーデターのため、到着した米国の空港施設内に足止めとなってしまった男ヴィクトル・ナヴォルスキー(トム・ハンクス)をめぐる人間模様。「ターミナル (映画)」を参照。