タスマニアデビル
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タスマニアデビル | |||||||||||||||||||||
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LOWER RISK (IUCN Red List) |
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Sarcophilus harrisii (Boitard, 1841) |
タスマニア島に分布し、特に北東部に全般的に生息数が多い。フクロオオカミ絶滅後は、現生では最大の肉食性有袋類である。夜行性で、哺乳類・鳥類等を捕食し、生きている動物を襲うだけでなく、死肉を漁ることもある。
気が荒い性質で、タスマニアデビル同士が餌の奪い合いで激しい争いになることもある。
ヨーロッパ系住民はかつて家禽や家畜を襲う害獣として、また鳴き声を不気味に感じて、駆除してきたが、現在は法律によって保護されている。
現在、「デビル顔面腫瘍性疾患」と呼ばれる病気によって10年間で30~40%まで個体数が減少しており、絶滅が危惧されている。
現在はタスマニア島のみに生息するが、古くはオーストラリア大陸にも生息していたことが化石により判明しており、同大陸ではヨーロッパ人到達以前の14世紀終わり頃に絶滅したと思われる。オーストラリア大陸での絶滅はフクロオオカミと同様に、人類がもたらしたイヌが野生化したディンゴの影響があると思われる。
[編集] デビル顔面腫瘍性疾患
タスマニアデビル成獣の顔、首にできる腫瘍(癌)で徐々に周辺組織を侵しいずれは死に追いやる。 現段階では原因、治療法共に不明である。
[編集] 外部リンク
- Tasmanian Parks and Wildlife Services entry on the Tasmanian Devil (also includes sound and video files)
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