ジョン・オシェイ
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ジョン・オシェイ(John O'Shea、1981年4月30日 - )はアイルランド、ウォーターフォード出身の同国代表サッカー選手。マンチェスター・ユナイテッド所属のユーティリティー・プレイヤーとして、センターバック、左右のサイドバック、セントラル・ミッドフィールダーをこなす。
[編集] 概要
2001-02シーズンにトップチームに昇格し、2002-2003シーズンには34試合に出場。主にセンターバック、レフトバックとして出場を重ねる。 2003-2004シーズンにはプレーに積極性を欠き、また軽率なミスも目立つようになり、ファンの批判を浴びる。 2004-2005シーズンになるとアルゼンチン代表ガブリエル・エインセの加入により、レフトバックでの出場機会は殆ど失われるが、怪我人の多いチーム事情もあり、セントラル・ミッドフィールダーやセンターバック、ライトバックとして頻繁に試合に出場している。
2005-2006シーズンもまたあちこちのポジションで先発を務め、ポジション不定のレギュラーメンバーという新ジャンルを開拓した。前半戦ではエインセの怪我により主にレフトバックを務め、後半戦では、ロイ・キーンのセルティック移籍、アラン・スミスやポール・スコールズの故障など、セントラル・ミッドフィールダーが払底した為、ライアン・ギグスやダレン・フレッチャーとともにセントラル・ミッドフィールダーのレギュラーとなった。2006シーズン終了後は、ポジションの不安定な選手の多くがチームを去る中で、オシェイの移籍の噂は毛ほども聞かれず、改めてアレックス・ファーガソンがいかにオシェイのユーティリティ性を評価しているかを伺わせた。
2006-2007シーズン序盤は守備的セントラル・ミッドフィールダーとして先発することが多かったが、キャリックの復帰とともに控えに回り、守備固めや怪我人の穴埋めとして後半に交代出場するという起用法が増えている。ベンチ入り人数が5人と少ないプレミアシップにあっては、ゴールキーパー以外の誰が壊れても穴埋めに投入出来て、しかもマンチェスター・ユナイテッドのサッカーを壊さずにそれなりのプレイをすることが可能であり、加えて故障で長期離脱することが無いオシェイの存在感は小さくない。
アイルランド代表ではEURO2004予選からレフトバックのレギュラーの位置を獲得しつつあるが、スティーヴ・ストーントン監督の就任、ケニー・カニンガムの代表引退とともにセンターバックのポジションもこなすようになった。
[編集] プレイスタイル
- 基本的に攻め上がりは少なく、また攻撃的なパスは滅多に出さないが、両足で正確なボールを蹴ることが出来る。決定的なボールを左右のサイドからゴール前に入れるシーンも珍しくない。長身だが足元も無難。
- 相手が明らかに格下である場合はペナルティエリア周辺まで攻め上がることもある。クロスの精度は並であり、取り立てて上手いわけでも下手というわけでもない。もちろん粕谷秀樹よりは格段に上手い。
- CMFに入った場合は2列目の底をキープし、相手の攻撃の芽を潰すことに集中している。ボールを奪取した場合は両ウイングに流すことが非常に多く、ドリブルはまず行わない。
[編集] エピソード
- 解説者の粕谷秀樹のオシェイ嫌いは有名であり、毎回中継時にはオシェイの悪口を並べ立てるが、何故オシェイがマンチェスター・ユナイテッドのレギュラーであり続けているかを説明するには些かという以上に説得力が乏しい。
マンチェスター・ユナイテッド - 2006-2007 |
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