ジャギュア (攻撃機)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャギュア(ジャガー)(Jaguar)は、イギリスとフランスが共同開発した攻撃機。
目次 |
[編集] 開発経緯
1960年代、高等練習機を求めていたイギリスと、軽攻撃機を求めていたフランスの利益が一致し、共同開発が行われることとなった。1966年に設立された国際共同会社SEPECAT社によって開発が行われ、1968年9月4日に試作機が初飛行、1973年よりフランス空軍に配備が開始された。
[編集] 機体
形状は日本の三菱T-2/F-1と非常に良く似ており、双発エンジンを搭載し、やや下反角のついた主翼を高翼配置している。エンジンの排気口は水平尾翼の前下方についている(余談だが双方とも、攻撃機・練習機として使われていることもよく似ている。)
攻撃機として湾岸戦争やコソボ紛争において実戦参加を行っているほか、イギリス軍では高等練習機としても用いられている。
[編集] 要目
- 全幅:8.7m
- 全長:16.8m
- 全高:4.9m
- エンジン:ロールスロイス/チュルボメカ「アドーア」RT172 (2,100/アフターバーナー時3,150kg) 2基
- 固定武装:30mm機関砲 2門
[編集] 派生型
- ジャギュア A:フランス空軍向け単座攻撃機型。
- ジャギュア B:フランス空軍向け複座操縦転換訓練型。
- ジャギュア S(GR Mk.1):イギリス空軍向け単座攻撃機型。イギリスではGR Mk.1と呼ぶ。
- ジャギュア E(T Mk.2):イギリス空軍向け複座練習機型。イギリスではT Mk.2と呼ぶ。
- ジャギュア インターナショナル:S型をベースにした輸出型。エンジンを強力なものに換装している。
- シャムシャー(Shamsher):インドにおいてライセンス生産されたタイプ。エンジンを強化し、レーダーを換装している。