ジェイムズ・クラッパトン
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ジェイムズ・クラッパトン (James Clapperton)はスコットランドの現代音楽の作曲家、ピアニスト。1968年生まれ。
[編集] 略歴
アバディーンで生まれ、まもなくバンコリーへ引っ越した。セント・メアリー音楽学校で作曲とピアノを学ぶ。若干20歳でクラーニヒシュタイン音楽賞をピアノ演奏で受賞(確認できる限り、演奏部門の史上最年少)。後にフライブルク音大にも進んだが、彼の進路を決定的にしたのはその次の留学先のアメリカ、ニューヨーク州立大学バッファロー分校にてイヴァ・ミカショフに師事したことが要因である。特にドイツ語圏での評判が高く、ヴァルター・ツィンマーマンの独奏ピアノとアンサンブルのための「アタラクシア」のソリストに20歳で抜擢されてドナウエッシンゲン音楽祭でスクープされたことで、記憶に残っている存在でもある。
同期のイアン・ペイスやジョナサン・パウエルに比べるとやや地味な印象を受けるクラッパトンだがディエゴ・ミンチャッキ全ピアノ曲演奏やホラチウ・ラドゥレスクのピアノソナタ通演、マイケル・フィニスィーのイングリッシュ・カントリー・チューンズ全曲演奏のオスロ初演、そして世界初のジェルジ・リゲティ全ピアノ練習曲演奏をサンクトペテルブルクで行うなど、高い演奏能力には定評がある。
本来は作曲が主専攻であったこともあり作曲活動が主であると主張する彼の作風は、それほど前衛路線を突き進むものではなく比較的穏健で半調性的な音楽を書いている。比較的近年のCDリリース「ロング・ジャーニー・バック」においても、正確無比な美音に彩られたピアノ曲が並ぶ。初期には後期モートン・フェルドマンの影響が強かったが、近年ではその影響から脱してムーディな音楽性に留まっている。ノルウェーから最近作のCDリリースが予定されている。
[編集] 近況
長らくノルウェーに居住して作曲を教えていたが近年になって帰国。今は、エディンバラ大学にてロシアの音楽文化について博士号を取得予定である。
[編集] 照会
作曲作品はスコットランド音楽センターを通じて入手可能。