シンフォニック・ロック
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シンフォニック・ロックとは、特定の要素を持つロック・バンドや、その作品を分類した言葉。クラシック音楽のシンフォニーの様な音響や、曲想の展開等を持つロック。シンセサイザーやメロトロン、あるいは実際のオーケストラを駆使して得られるシンフォニック・サウンドをアレンジに加え、厚みや広がりを持った作品に仕上げるというのが主な特徴と考えられる。
プログレッシブ・ロックと近い位置にあり、実際に、かなりのバンド/作品が重複しているが、イコールではない。シンフォニック・サウンドを有していないプログレッシブ・ロックもあり、また、ハード・ロックを基調としたバンドがシンフォニック・サウンドを取り入れる場合もある。
シンフォニック・サウンドの取り入れ方や、取り入れる割合は様々である。イエスや初期のキング・クリムゾンの様に、ロックを基本にシンフォニック・サウンドを積み上げていく、というスタイルが多いが、ジ・エニド(イーニッド)の様に、本来ならオーケストラが演奏しても不自然ではない曲をロック・バンドで演奏する様なスタイルも存在する。