サラダの国のトマト姫
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サラダの国のトマト姫 | |
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ジャンル | アドベンチャー |
対応機種 | PC-8801 PC-8001mkII PC-6001mkII FM-7/77 MZ-1500/2000 X1 MSX MS-Windows [WIN] ファミリーコンピュータ [FC] iアプリ (i) EZアプリ (ez) |
開発元 | ハドソン |
発売元 | ハドソン |
人数 | 1人 |
メディア | [PC-88] 5インチFD [FM-77] 3.5インチFD [MSX] テープメディア [FC] ROMカートリッジ |
発売日 | [PC-88] 1984年7月 [MSX] 1985年 [FC] 1988年5月27日 [WIN] 2003年6月5日 (i) 2004年7月23日 |
価格 | [FC] 5900円(税抜) |
サラダの国のトマト姫(サラダのくにのトマトひめ)は、ハドソンが発売したアドベンチャーゲーム。通称はサラトマ。
目次 |
[編集] 概要
擬人化された野菜たちによって繰り広げられるストーリーを描いたメルヘン風のアドベンチャーゲームである。サラダの国のトマト姫には、以下の3バージョンがあり、その内容は大きく異なっている(詳細は後述)。
また移植版として以下の二つがある。
- 2003年6月より、PC-8801版のWindows移植版がプロジェクトEGGでダウンロード販売されていたが、2005年3月31日で販売は終了しており2006年現在は入手不能。
- 2005年12月発売のゲームボーイアドバンス用ソフト『ハドソンベストコレクションVOL.4 謎解きコレクション』収録版は、ファミコン版を元にしている。同時収録は『ナッツ&ミルク』、『バイナリィランド』。
[編集] 物語
サラダ王国には様々な野菜や果物たちが、オニオン王の統治のもと平和に暮らしていた。しかしある日、パンプキン率いるカボチャ一族がクーデターを起こし、オニオン王は倒れサラダ王国を乗っ取られてしまう。パンプキンはカボチャ大王を名乗り野菜たちに圧政を敷くが、これに対し野菜たちはオニオン王の娘・トマト姫を中心に反乱軍を結成し国王軍に対抗した。しかし、トマト姫は国王軍の兵士に誘拐され、城に幽閉されてしまった。プレイヤーはキュウリ戦士となり、トマト姫を救うため旅立つ。
キュウリ戦士は人々から情報を集め、ある時はサーベルで国王軍のバナナやナスと戦い、またある時は巨大ロボット「ダイコーン」を操り国王軍のメカ「ウォーメロン」に対抗する。そして首尾良く城にたどり着いたキュウリ戦士はカボチャ大王の弱点を知り、見事弱点をついてトマト姫を助け出すのであった。
[編集] 特徴
[編集] 8bitパソコン版
当時のパソコンゲーム市場でブームとなりつつあったアドベンチャーゲームの初期ヒット作として知られている。
オリジナルのパソコン版では1984年当時の一般的なグラフィック付きコマンド入力式アドベンチャーゲームとなっている。画面は上下に2分割されており、上部5分の4がグラフィック表示領域、下部5分の1がテキスト表示領域でコマンド入力もここで行う。
グラフィックは、ポップな色遣いと極端なパース・直線多用による独特の絵柄が特徴(これは、画面に直線を引くLINE命令で描画していたという技術的理由もある)。PC-6001版は、4色という限られた色数にもかかわらずタイルパターンを駆使した中間色でカラフルな画面を実現しているが、MSX版は線画のみの白黒画面だった。
前年にハドソンから発売された『デゼニランド』が、アメリカ製のアドベンチャーゲームのシステムを踏襲した英単語入力のみ対応だったのに対して、日本語(カタカナ)によるコマンド入力も受け付けるようになり、英語の辞書が必要なくなったことでプレイヤーの幅を広げることになった。とは言えコマンド入力式特有の難解さは健在で、特にシナリオ終盤でコマンド「wait」(日本語の場合「マツ」)をヒントも無しに何回も入力しなければいけない場面は本作の名物として語りぐさになっている。
[編集] ファミリーコンピュータ版
ファミリーコンピュータ版では大幅なアレンジが加わっており、その中でも最も大きなものはコマンド選択式のアドベンチャーゲームになったことで、これにより単語探しに起因していたパソコン版の高い難易度を大幅に下げている。また、グラフィックも一新され、万人向けのすっきりとした可愛らしい絵柄に書き直された。表示フォントは通常ファミコンで使われるものの2倍のサイズで、ファミコン用ゲームとしては珍しくかな漢字交じりの表示を採用している。
ゲーム内容は通常のアドベンチャーパートのほかに3Dダンジョンが追加されている。また、コマンド「たたかう」を選択すると戦闘モードに入り、ここでは「あっち向いてホイ」で勝負を決める。
ストーリー上の変更点としては、パソコン版では序盤に登場した脇役のかきっぱちが仲間になり、共に旅をするようになっている。また、地球のヒトと同じ姿をした「ノーミン族」という種族が登場し、トマト姫の異母姉妹・アップルリサはオニオン王とノーミン族の母親の間の子である。
ハドソン独特の笑いのツボを抑えた演出と、ファンタジー色あふれる世界観で、当時の小中学生の女性にも、多くのファンがいる。芸能人では、眞鍋かをりやパフィーの大貫亜美も、このゲームの熱烈なファンである。
[編集] 携帯アプリ版
ファミコン版からさらにキャラクター・背景の画像が一新されているほか、全三章に分割して別商品として配信する形態を取っている。
[編集] 関連項目
- パソコン版本作の前年に発売された、同一作者によるコマンド入力式アドベンチャーゲーム。難解さは本作を上回る。
- デゼニワールド
- デゼニランドの続編。カボチャ大王が登場する。