グアルーリョス国際空港
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グアルーリョス国際空港 | |||
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IATA:GRU - ICAO:SBGR | |||
概略 | |||
空港種別 | 官民供用 | ||
航空管制 | 軍 | ||
Alternate Name | GOVERNADOR ANDRE FRANCO MONTOURO | ||
海抜 | 2459ft (750 m) | ||
位置 | 南緯23度25分55.47秒西経46度28分10.24秒 | ||
滑走路 | |||
方向 | ILS | m×幅 | 表面 |
09R/27L | YES | 3,000×45 | 舗装 |
09L/27R | YES | 3,700×60 | 舗装 |
グアルーリョス国際空港(ポルトガル語:Aeroporto Internacional de Guarulhos、英:Guarulhos International Airport)とは、ブラジルサンパウロにある国際空港。サンパウロ市北東部に隣接するグアルーリョス市クンビッカ地域(サンパウロ市から30km)に位置している。サンパウロのIATA都市コードはSAOであるが、IATA空港コードはサンパウロの国内線専用空港であるコンゴニアス国際空港の「CGH」と区別する為に「GRU」を使用している。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 計画
サンパウロはブラジル最大の都市であるにもかかわらず、市内に2000メートルと1500メートルの滑走路2本を持ち、国内線と近距離国際線の路線を持つコンゴニアス国際空港があるものの、長距離国際線にも対応する本格的な国際空港が、市内より100キロ近く離れたカンピーナス市にあるヴィラコッポス国際空港しかなく、多くの国際線が利便性の高いリオ・デ・ジャネイロのアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港へ乗り入れていたため、1960年代から近郊への新空港建設の必要性が叫ばれていた。
その後、1970年代に入り新空港をサンパウロ市北東部のグアルーリョス市にあるブラジル空軍基地を拡張して建設することに決まり、その後1985年1月20日に開港した。
[編集] ハブ空港
世界各都市を結ぶブラジルを代表する空港であり、ブラジル各都市を相互に結ぶハブ空港の役割もある(ただし、ブラジル内各都市の行先や時刻によっては、連絡バスでサンパウロ市内にあるコンゴニアス国際空港に行って乗り換える場合もある)。ヴァリグ・ブラジル航空をはじめとする複数のブラジルの航空会社のハブ空港でもあり、その役割から、ブラジルの全航空輸送量の30%をこの空港が担っている。
日本からは日本航空が週3便乗り入れている。他にもヴァリグ・ブラジル航空が全日空とユナイテッド航空とのコードシェア便で乗り入れていたが、2006年現在は運休中である。
[編集] 正式名称
公式名称は「Governador André Franco Montoro」であるが殆ど呼ばれることがない。一般的に「グアルーリョス空港」や「クンビッカ空港」と呼ばれている。
[編集] 航空管制
種類 | 周波数 | 運用時間(JST) |
CLR | 121MHz | |
GND | 121.7MHz,126.9MHz | |
TWR | 118.4MHz,132.75MHz,135.2MHz | |
SAO PAULO APP | 119.8MHz,120.05MHz,129.5MHz | |
SAO PAULO OPS | 122.5MHz | |
ATIS | 127.75MHz | 18:00-12:00 |
[編集] 航空保安無線施設
局名 | 種類 | 周波数 | 識別信号 |
PERUS | NDB | 220.0KHz | PER |
BONSUCESSO | VOR | 116MHz | BCO |
BONSUCESSO | DME | BCO |
[編集] アクセス
空港アクセスは現在、リムジンバス、タクシー、グアルーリョス市に行く市内バスのみである。 また、他にも各航空会社がサンパウロ・コンゴーニャス空港発着便に接続する乗客の為の無料シャトルバスを運行している。
鉄道は現在地下鉄Brás駅直通のアクセス鉄道を計画中である。(Expresso Aeroporto)
- リムジンバス
- コンゴーニャス空港
- ヘプブリカ広場(Praça da República)
- チエテバスターミナル(Terminal Rodoviário Tietê)
- パウリスタ・アウグスタ通りホテル循環(Circuito dos Hoteis Paulista/Augusta)
- エルドラドショッピングセンター(Shopping Eldorado)
- バハフンダバスターミナル(Terminal Rodoviário Barra Funda)
- 市内バス
- タツアペー地下鉄駅ショッピングセンター(Shopping Metrô Tatuapé)
- グアルーリョス市内
- タクシー
タクシーは2種類あり、前もって空港内カウンターで行先を告げて切符を購入した後乗車する「ラジオタクシー」と、通常通りタクシーメーターによる後払いのタクシーがある。
空港からサンパウロ市街へ向かう際に通過する高速道路の一つに、かつて「トラバリャドーレス」(Rodovia dos Trabalhadores-正式名称:サンパウロ州道SP-070号線)という名称で呼ばれていた道路がある。しかし1994年のF1サンマリノGPでアイルトン・セナがレース中に事故死した際、彼の功績を称える為に現在は「アイルトン・セナ高速道路」(Rodovia Ayrton Senna)に名称変更された。
[編集] ターミナルビル
ターミナルビルは大きく2つあり、それぞれA-Dまでの4つのウイング(ASA)に分かれている。
ターミナル1
ターミナル2
- ウイングC:ヴァリグ・ブラジル航空専用
- ウイングD:アメリカン航空・ルフトハンザ航空などのブラジル以外の国際航空会社
ターミナル1と2は徒歩による連絡通路でつながっている。また新しくターミナル3の建設計画もある。
[編集] 外部リンク
空港情報 (SBGR) |
空港情報(worldaerodata.com) | 定時航空気象(METAR) | 飛行用飛行場予報(TAF) | 定時航空気象 |