カイの冒険
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『カイの冒険』(カイのぼうけん)は、1988年にナムコから発売されたファミコン用アクションゲーム。ゲームデザイナー遠藤雅伸によるバビロニアンキャッスルサーガの一作で、アタリのメジャーハボックにインスパイアされて作られた。
物語の時系列的には『ドルアーガの塔』の前編にあたる。この作品の後に、カイを助ける為に恋人のギルがドルアーガの塔へと赴く。
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[編集] ゲーム内容
勇気を身軽さに変えるティアラを装備した主人公カイを操作し、ドルアーガの塔をひたすら上っていくジャンプアクションゲーム。武器は一切持てず、敵や敵の攻撃をジャンプしながら避けて進む。各フロアに置いてある様々なアイテムを取得することでゲームを有利に進めることができるが、基本的に敵を倒すことはできない。敵やトラップに触れた瞬間にミスとなる。ただし敵に当たった場合は次回、その敵がいない状態でゲームを再開することができる。非常にシビアなゲーム内容で、クリアするには繊細な操作能力が要求されるが、ゲームオーバーになっても何度でもそのフロアからコンティニューできる。
60階までたどり着くとクリアとなる。しかしストーリーの後日談がドルアーガの塔になるため、塔の最上階にたどり着いたところで、カイはドルアーガに囚われの身となってしまう。ストーリーをクリアしてもハッピーエンドにならない珍しいゲームである。
60階までクリアしたのち、スペシャルステージと呼ばれる更に難しい61~100階の面が用意されている。
[編集] 登場キャラクター
- カイ
- プレイヤーが操作するゲームの主人公。王国の巫女。勇気を身軽さに変える魔法のティアラをかぶり、様々なモンスターの攻撃をかわしつつ、塔の最上階を目指す。
- イシター
- 前作『ドルアーガの塔』にも登場した女神。本作では一部の面において面スタート時に現れ、その面を攻略するためのヒントをくれる。
- クオックス
- 塔に住むドラゴン。本作ではカイの味方として登場する。秘密の通路によりカイをワープさせてくれる。