エル・アル航空1862便墜落事故
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エル・アル航空1862便墜落事故 (Bijlmer disaster、英語:Bijlmer disaster) は1992年10月4日、オランダ王国アムステルダムのスキポール空港から離陸したイスラエルのエル・アル航空のボーイング747型貨物機(機体記号4X-AXG、1979年製造)が数分後に墜落した事故。金属疲労によりエンジンが脱落、隣のエンジンに接触・脱落し、翼を破壊したのが原因である。アムステルダム郊外ベイルメアールの高層アパートに墜落し、乗員3人を含む、総計43人の死者を出した。
積荷は兵器のスペア部品のほかに、サリンの原料となるジメチルメチルホスフィン190リットルも含まれていた。また機体はマスバランスとして劣化ウラン400キログラムが用いられており、周辺住民が健康異常との因果関係を認めるよう訴えているが、オランダ政府は補償要求を却下している。