エリアの騎士
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『エリアの騎士』(エリアのきし)は、原作伊賀大晃、作画月山可也によるサッカーを題材にした漫画作品。週刊少年マガジンに2006年21号から連載されている。なお2006年42号からは高校生編に突入した。
目次 |
[編集] あらすじ
[編集] 登場人物
[編集] メインキャラクター
- 逢沢駆(あいざわ かける)
- 主人公。兄の傑と共にサッカーに情熱を注ぎフォワード(以下、FW)を目指していたが、兄とは対照的に鎌倉学館中等部ではマネージャーに甘んじていた。しかしある日、兄と下校途中に交通事故に遭い、心臓を損傷し、脳死認定された兄の心臓を移植され回復。その後サッカー部を辞める。しかし、兄の日記を見て昔の兄との夢を思い出しサッカー部に戻る。その後3年生になってもなかなか試合に出してもらえなかったが、中等部最後の公式戦でようやく途中出場を果たす。卒業後は兄の親友の荒木がいる江ノ島高校に入学、岩城に勧誘され同好会の江ノ島FCに入部する。尚、最初の方では一人称に「僕」を使用していたが、♯11「FWとしての自覚」以降「オレ」に変わる。
- 逢沢傑(あいざわ すぐる)
- 駆の1歳上の兄。駆と違いU-15にも選出される程の選手で、将来が期待されていたが、交通事故で死亡。
- 美島奈々(みしま なな)
- ヒロイン。駆と傑からは「セブン」と呼ばれる。鎌倉学館中等部サッカー部と江ノ島高校江ノ島FCでマネージャーを務める。彼女もサッカーは得意で、こっそりと宇宙人グレイのマスクを被って練習している。
- 中塚公太(なかつか こうた)
- 駆の親友。ちょっとエッチな性格で、奈々をよく怒らせる。鎌倉学館高等部に進学しようとしたが不合格となり、滑り止めで受験した江ノ島高校に入学、全国大会に出場したい理由で江ノ島SCに入部する。しかし、補欠扱いに我慢できず、FC対SC戦の途中で「つまらないから」という理由でFCに移籍。
- 峰綾花(みね あやか)
- 臨床心理士。以前は傑のカウンセリングをしていて、事故後は駆の担当になり、傑の死を彼にうけとめさせる。手術で傑の魂が駆に乗り移ったと思うようになる。
[編集] 鎌倉学館中等部
- 熊谷監督(くまがい)
- 同校の中等部と高等部のサッカー部監督。駆の実力を全く認めていなかったが、公式戦で選手不足に悩みやむを得ず駆を起用する。駆達が部を去る際に高等部の監督に専念することを表明し、駆の素質を見抜けなかったことを詫びる。
- 国松広実(くにまつ ひろみ)
- 中等部元副キャプテンで、後に高等部に進学する。後輩達が気になっている。
- 佐伯祐介(さえき ゆうすけ)
- 駆と同期の中等部サッカー部キャプテンでミッドフィルダー(以下、MF)。駆の素質を認めている。
- 西島茂夫(にしじま しげお)
- 駆と同期の中等部サッカー部フォワード。公太とは犬猿の仲。
[編集] 江ノ島高校
- 岩城鉄平(いわき てっぺい)
- 同校の駆達の担任教師で、江ノ島FC監督。同校の在校生時代にSCに反発し、FCを立ち上げる。ユーモアな性格で、FCではFIFAワールドカップに本気で目指せる選手を育てるべく、高校サッカーの枠にとらわれない指導をする。
- 荒木竜一(あらき りゅういち)
- 2年生。傑の日記から、U-15の合宿で知り合ったとされることを知り、駆が同校に入学することを決意するが、彼はFCに入ろうとしたことを傑に非難され、SCとの試合にも敗れたためサッカーを辞め、漫才研究会に所属していた。
- 兵藤誠(ひょうどう まこと)
- 2年生。通称マコ。江ノ島FCのキャプテンで、SCとの対抗戦でのポジションはMF。漫才研究会にも所属している。
- 紅林礼生(くればやし れお)
- 2年生。ポジションが唯一ゴールキーパーに固定されている。やや女ったらしな性格。
- 堀川明人(ほりかわ あきと)
- 2年生。バナナマンの日村勇紀に似ている。SCとの対抗戦でのポジションはディフェンダー(以下、DF)。
- 桜井学(さくらい まなぶ)
- 2年生。SCとの対抗戦でのポジションはボランチ。セリフは殆どないが、顔がいいためか人気が高い。「スクールランブル」の奈良健太郎に少し似ている。
- 火野淳平(ひの じゅんぺい)
- 2年生。SCとの対抗戦でのポジションはFW。岩城監督の魅力を駆や的場に伝える。
- 錦織豊(にしごおり ゆたか)
- 2年生。「にしきおり」ではない。SCとの対抗戦でのポジションはDF。
- 浜雪蔵(はま ゆきぞう)
- 2年生。細い目が特徴。SCとの対抗戦でのポジションはボランチ。
- 遠藤香次(えんどう こうじ)
- 2年生。坊主頭が特徴。SCとの対抗戦でのポジションはMF。
- 三上伸二(みかみ しんじ)
- 3年生ながらFCに残留している。SCとの対抗戦でのポジションはDF。肩を脱臼してしまったため途中退場。
- 的場薫(まとば かおる)
- 1年生。SCの入部テストを受けたがヒールパスをしたことを理由に不合格となり、FCに入部する。SCとの対抗戦でのポジションはMF。
- 近藤監督(こんどう)
- 公認クラブの江ノ島SCの監督。熊谷監督以上に保守的で、全国制覇のことしか頭になく、身長170㎝以下の選手、ヒールパス、敵陣でのフリー時以外の5秒以上のドリブルを認めない。
- 高瀬道郎(たかせ みちろう)
- 駆達の同級生で、SCのFW。かなりの巨漢。FCを遊びのチームと見下す。
[編集] 作品における問題点
[編集] 作品中に出てくる心臓移植について
医療情報に関する注意:ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。免責事項もお読みください。 |
日本循環器学会心臓移植委員会(日本循環器学会心臓移植委員会HP)によると、当初心臓移植においては生体の拒絶反応があることから成績は満足のいくものではなかったものの、1980年代に新しい免疫抑制薬としてシクロスポリンが心臓移植に導入された結果、現在の心臓移植における生存率は1年生存率で80%、5年生存率で70%以上とあり、また移植を受けた患者の70%以上が社会復帰しているとある。しかし、心臓移植の条件として
- 1.末期的な心不全で移植以外に有効な治療手段が他になく、
- 2.心臓移植をしなければ余命が幾ばくもない状態である、という医学的状況とともに、
- 3.移植後の定期検査と生涯の免疫抑制療法に精神的・身体的に十分耐えられ、
- 4.患者さん自身が移植に積極的で、かつ家族の十分な理解と協力が期待できる
という条件がある。また、心臓移植のできる施設は日本国内においては、
- 大阪大学医学部附属病院
- 国立循環器病センター
- 東京女子医科大学
- 東京大学医学部附属病院
- 埼玉医科大学附属病院
- 東北大学病院
- 九州大学病院
の7病院に限定されている。さらに、臓器移植においては心臓移植に関しては本人の意思がありかつ家族の同意がある臓器について脳死後に提供することができるとある。
したがって、その条件に本作品の逢沢駆の事例について心臓移植の条件を満たしているのか、またその後の経過などについては医学上の知識などについて詳細な描き方がなされているのかという点は注意しなければならない。
[編集] 2006年51号における記述
法令情報に関する注意:この項目は特に記述がない限り、日本の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。ご自身が現実に遭遇した事件については法律の専門家にご相談下さい。免責事項もお読み下さい。 |
2006年51号において江ノ島市民競技場という市の公共施設に夜中に許可を得ず、使用しているシーンが見られるが、この行為は住居侵入罪にあたる可能性があるが、それについて作品上触れられてはいない。
[編集] 単行本
講談社コミックス
- 第1巻 ISBN 4-06-363712-3
- 第2巻 ISBN 4-06-363725-5
- 第3巻 ISBN 4-06-363749-2