エナガ
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エナガ | ||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Aegithalos caudatus | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
Long-tailed Tit |
エナガ(柄長・学名Aegithalos caudatus)は、スズメ目エナガ科に分類される鳥。エナガ科は世界で7種類が知られる。
体長は14㎝ほどで、スズメより小さい。くちばしと首が短く丸っこい体に長い尾羽がついたかわいらしい小鳥である。目の上の眉斑がそのまま背中まで太く黒い模様になっており、翼と尾も黒い。肩のあたりと尾の下はうすい褐色で、額と胸~腹は白い。
ヨーロッパから中央アジア、日本まで広く分布し、おもに林に生息するが、木の多い公園や街路樹の上などでもみることができる。繁殖期はつがいでなわばりを持つが、非繁殖期は小さな群れをつくり、シジュウカラ、メジロ、コゲラなどのちがう小鳥と群れをつくることもある。木の上で小さな昆虫やクモ、木の実などを食べる。
また、非繁殖期にはねぐらをつくって、小さなからだを寄せ合って集団で眠る習性がある。街中のふつうの街路樹がねぐらとなることもあり、ねぐらとなった街路樹は夕方にはたくさんのエナガの鳴き声でザワザワと騒がしくなり、木の下には当然フンがたくさん落とされることになる。
[編集] 亜種
- シマエナガ(島柄長)Aegithalos caudatus japonicus
ユーラシア大陸を横断するように分布するエナガには20種類ほどの亜種が知られており、日本には4亜種が分布する。北海道に分布するシマエナガは頭部全体が白い。ほかの3種はほとんど外見に違いはない。