ウーゼドム島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウーゼドム島(Usedom Island)はバルト海の島で1945年からドイツとポーランドの国境がある。ウーゼドム島はポンメルンにあるオーデル川河口のシュチェチン湾の北に位置している。島の大部分はドイツのメクレンブルク=フォアポンメルン州の一部であるが、島の東にあるシフィノウィシチェは1945年からポーランド領になっている。島の面積は445 km²でドイツ領が373 km²ポーランド領が72 km²である。人口は76,500人で、そのうちドイツ領は31,500人でポーランド領が45,000人である。
ウーゼドム島の東側にはヴォリン島がある。ウーゼドム島とヴォリン島の間はŚwina海峡(もしくは川)で、シュチェチン湾とバルト海の一部であるポメラニア湾とを結ぶ主要なルートである。ウーゼドム島と本土との間の海峡はPeenestromと呼ばれる。これはシュチェチン湾の西の端へ流れ込むペーネ川の延長である。
ウーゼドム島の主要都市はシフィノウィシチェである。この町の人口は島の残りの部分よりも多い。ドイツ領部分で最大の町はDreikaiserbäderである。北部の海岸には多くのリゾート地がある。この島で最も良く知られた場所はペーネミュンデという小さな村であろう。そこは第二次世界大戦中にドイツ空軍とドイツ陸軍が夫々にV-1やV-2などのミサイルやロケットの発射実験を行った兵器実験場があった場所である。
ウーゼドム島はまた第二次世界大戦中捕虜の収容所として使われていた。1000年ころから1945年まで、現在ポーランド領である島の東側はドイツ語が話され神聖ローマ帝国、ドイツ帝国の一部であったが、1945年のポツダム会議でポーランド領と決められドイツ人は追放された。