アンダーカバーコップス
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『アンダーカバーコップス』とは、1992年にアイレムが制作・発売したアーケードゲームである。ジャンルはアクションゲーム。日本国外でのタイトルはUndercover Cops。
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[編集] 概要・解説
8方向レバーと2つのボタン(攻撃、ジャンプ)で自機を操作する。ファイナルファイトの流れを汲む、いわゆるベルトスクロールアクションゲームである。
ボタン連打で連続技、ボタン2個同時押しで必殺技など、基本的な操作感覚はファイナルファイトと大きく変わらないが、特定のコマンドを入力して繰り出す超必殺技、鉄骨や石柱といった巨大武器など、このジャンルのゲームとして斬新な要素も多く取り入れられており、見た目にもかなり派手な内容の作品に仕上がっている。加えて、アイレムならではの陰のあるグラフィック・世界観や、画面内を走り回る動物を食べることで体力が回復する(しかも回復した時には“Good!”“Delicious!”と叫ぶ)といった、本気とも冗談ともつかない独特の演出などから、現在でもファンの間ではカルトな人気を誇っている。
[編集] キャラクター
[編集] 主人公
- ザン・タカハラ
- 空手家。全米チャンピオンに輝くほどの腕前だったが、恋人を守るために振るった拳で人を殺めてしまい、表舞台から姿を消す。超必殺技は「斬気弾」。同社のシューティングゲーム『海底大戦争』の主人公、高原仁はザンの実兄。
- マット・ゲーブルズ
- ローザ・フェルモンド
- 女ビジランテ(自警団員)。恋人を悪人に殺されており、悪を憎む心は人一倍強い。超必殺技は「アークセイバー」。
[編集] ボス
- パークス
- ミッション1のボスで暴走した元お手伝い用の人間型ロボット。第一段階では伸縮する腕で殴りかかり、体力が減ると皮膚がめくれて機械の体が露になる。この状態になるとプレイヤーを掴み上げて画面右のプレス機に投げ捨てようとする。なお、このプレス機は一定間隔で上下しており、つぶされたら自分も敵も一発で死亡する。ボスを画面右のプレス機に投げ捨てて、潰す事が出来れば一発でステージクリアとなる。
- フランソワーズ
- ミッション2のボス。削岩機を背負った肥満体の女性で、削岩機で殴りつけたり、地面に打ち付けて落下物でプレイヤーを攻撃したりする。ダメージが蓄積すると泣き喚きながら画面中を歩き回り始める。実は元モデル志望だったらしく、オーディションに落選してやけ食いして太ったらしい。
- モグラリアンβ(ベータ)
- バルバロッチ
- クレイボーン博士
- ミッション5(最終面)のボス。大量破壊兵器を大都市に投下して悦に入ろうとする危険人物。戦いとなると唐突に異形の生物に変身する。なお、最終面の終盤で、クレイボーン博士が大型ミサイルを発射しようとする場面があるが、博士に一発でいいので攻撃を加えて阻止しよう。ミサイルが発射されてしまうと、例えラスボスを倒してもバッドエンディングとなってしまう。
[編集] 移植・関連作品
- 制作・発売はアイレム。本作のキャラを用いたカードバトルゲーム。
- 制作アイレム・発売はバリエ。当初は1994年初頭に発売される予定だったものの、アイレムの業務縮小の煽りを受けて、マスターアップしていたにも関わらず一旦発売中止になる。しかし後に販売元をバリエに移して無事に発売される運びとなった。
- 漫画「アンダーカバーコップス」