アカザ
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アカザ | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Chenopodium album var. centrorubrum | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
アカザ | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Fat Hen |
アカザ(藜、Chenopodium album var. centrorubrum)はアカザ科の一年草。畑や空地などに多い雑草で、生長が早く高さ1m程度に達し、特に窒素分の多い土地にはよく育つ。葉はゆでて食べることができ、同じアカザ科のホウレンソウによく似た味がする。種子も食用にできる(同属のキノアC. quinoa は種子を食用にする穀物である)。中国原産で、古くは野菜として栽培され、現在雑草としてみられるものも野生化起源といわれる。「藜の羹(あつもの)」は粗末な食事の形容に使われる。また茎は太く硬くなるため杖の材料にもされた。
アカザの若葉は赤い粉状の微細な粒に覆われ、未熟な葉の細胞を、遺伝子を傷つける紫外線や、光合成に使い切れず葉緑素から活性酸素を発生させて組織を損傷する原因となる過剰な光のエネルギーから防御しているが、この粒が白いものをシロザChenopodium album といい、こちらの方が多く見られる。種としてのシロザは世界的に広く分布し、分類学上は普通アカザをシロザの1変種としているが、様々な亜種や変種があって、学名(亜種、変種または同種異名)としてはC. centrorubrum 、C. album var. microphyllum 、C. album var. missouriense 、C. album var. stevensii 、C. album subsp. striatum 、C. acerifolium 、C. giganteum 、C. jenissejense 、C. lanceolatum 、C. pedunculare 、C. probstii などが用いられる。また同属の他種(C. berlandieri 、C. ficifolium(コアカザ)、C. opulifolium(ヒロハアカザ)、C. strictum 、C. suecicum)と容易に交雑する。英語ではニワトリのえさにするためFat Hen(henは雌鶏の意)などと呼ばれる。風媒花であるため花粉が飛散しやすく、アレルギーの原因になる。
アカザの葉を食草とする昆虫にカメノコハムシ(ハムシ科)がおり、食痕のある葉を裏返してみると、扁平な成虫や、三葉虫を髣髴とさせる形態の幼虫がよく見られる。