ひまわり (プログラミング言語)
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ひまわり | |
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パラダイム: | 構造化プログラミング |
開発者: | クジラ飛行机(くじらひこうづくえ) |
開発時期: | ベータ版 2001年8月3日 正式版 2002年1月1日 |
最新版: | Ver. 1.92 / 2006年8月31日 |
プラットフォーム: | Microsoft Windows 95、98 / 98SE、Me、2000、XP |
開発言語: | Delphi |
ウェブサイト: | hima.chu.jp |
ひまわりはスクリプト型プログラミング言語のひとつ。動作可能なOSは、Microsoft Windows 98/Me/2000/XP。Windows 95で動作させる場合は、Windowsのアップデートが必要。
ほとんどのプログラミング言語は英語をベースにしているが、ひまわりは日本語をベースにしているため、日本語にかなり近い形でプログラムのソースコードを記述できる。ソースが日本人に読みやすいので、プログラミング初心者を中心に親しまれている他、8ビットパソコン時代にプログラミングに親しみ、最近は遠ざかっていた人にも愛用者が多い。
開発者はクジラ飛行机(くじらひこうづくえ)で、本体はDelphiで開発され、そのソースは公開されている。インタプリタ型なので実行速度は遅いが、他の日本語プログラミング言語に比べると、安定性は比較的高い。
Delphiに用意されているGUI部品はほとんど使用可能であり、外部DLLやAPIとの連携も可能なため、特に高速性を要求しないものであれば、様々な種類のアプリケーション開発に利用が可能である。
平成18年11月5日時点での最新バージョンは、ver: 1.92。ひまわりの後継言語として、より自然な記述を目標とした「なでしこ」がある。
[編集] 特徴
他の日本語プログラム言語にない特徴としては、システム変数「それ」の存在が挙げられる。ひまわりでは、関数の戻り値はすべて「それ」に代入される。これによって、ソースを日本語にかなり近づけることに成功しており、記述のしやすさ、可読性の高さにも貢献していると言える。
また、Microsoft Officeと緊密な連携が行える機能が実装されている点も、もう一つの特徴として挙げられる。これは、元々作者が自分の業務を簡略化するために、ひまわりの開発を始めたことに起因している。このため、バッチ処理的なビジネスアプリをVBAなどに習熟することなく、簡便に開発できるという利点を持っている。
[編集] 参考文献
『日本語でかんたんプログラミング!「ひまわり」で学ぶアプリケーション作成』 毎日コミュニケーションズ ISBN 4839913447