ねこぢる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
ねこぢる(本名橋口 千代美、(旧姓は中山)1967年1月19日 - 1998年5月10日)は、日本の女性漫画家である。1990年、『月刊ガロ』誌6月号掲載の『ねこぢるうどん』でデビューした。代表作は『ねこぢるうどん』。1998年5月10日、自殺により死亡。
自殺当時、テレビメディアなどで1998年5月2日に死去したミュージシャンhideの後追いと報じられた。これに対してねこぢるの夫である漫画家の山野一は、ねこぢるの好きな音楽の分野は全く違う物でその様な事実はない、と言及している。「(hideの曲に関して)彼女はたぶん一秒も聞いたことありません」とも述べている。遺書はなく、原因は現在でも不明であるがドラッグ使用による一時的な錯乱、山野の女性問題を苦にしたなど諸説がある。
著名なファンにL'Arc~en~Cielのヴォーカルhydeがいる。
自殺直前に『ねこぢるうどん』の「にゃーこ」と「にゃっ太」が東京電力の宣伝キャラクターとして採用されたが、作者の自殺により打ち切られた。
目次 |
[編集] 作品
作品『つなみ』の例外を除き全ての作品において、ねこぢるは主人公を猫の姿で描いた。『ぢるぢる旅行記』や『ぢるぢる日記』などのエッセイ漫画においても、自身の姿を猫として描く。また、作品には多くの動物の姿をしたキャラクターが登場するが、舞台は森などではなく人間の世界と同じ物とした。
猫の「にゃーこ」と「にゃっ太」を主人公とした連作は評価が高い。死後公開されている『ねこぢるうどん 3』に収録された「夢のメモ」からもわかるようにねこぢる自身の夢の中の体験を基にした奇想天外な内容の作品が多数ある。マジックマッシュルームやLSDといった向精神薬も作品中にたびたび登場する。
山野一はなおも「ねこぢるy」として、ねこぢるワールドを引き継いで創作を続けている。なお、現在公式サイトにてねこぢるの漫画を二話無料で読むことができる。
ねこぢるの漫画は、テレビ朝日系のテレビ番組『爆笑問題のボスキャラ王』の1コーナーとして短編アニメ化された。また、OVA作品『ねこぢる草』としてアニメ化されている。
[編集] 「にゃーこ」と「にゃっ太」
ねこぢる作品の多くは猫であるにゃーことにゃっ太が主人公として描かれた。にゃーことにゃっ太は子供であり、姉弟である。母と、工場勤務でアルコール依存症の父を持つ。にゃーこは喋れるがにゃっ太は猫の鳴き声でしか喋れない。
山野一はエッセイ『インドぢる』において、このキャラクターの出生について言及している。それによると、ねこぢるが暇をもてあまし落書きをしていた時に、書いていたイラストがにゃーことにゃっ太の原型になっているとの事。
[編集] 作品リスト
- ねこぢるうどん
- ねこ神さま
- ねこぢるまんじゅう
- ねこぢるだんご
- ねこぢる食堂
- ねこぢるせんべい
- ぢるぢる旅行記インド編・総集編
- ぢるぢる日記
その他挿絵、イラスト、キャラクターデザインなどの仕事がある。
[編集] 参考文献
- ねこぢるy 『インドぢる』 文春ネスコ、2003年。