ちくご型護衛艦
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ちくご型護衛艦(-がたごえいかん)は、第3次防衛力整備計画で計画・建造された海上自衛隊の地方隊用護衛艦(DE)である。同型艦は11隻有る。
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[編集] 概要
本型は、地方隊において沿岸警備、護送、対潜作戦を行っていた、くす型護衛艦が退役する時期になっていたため、その代替艦として計画された。
当初、DEとしては最多の14隻の建造が予定されていたが、オイルショックによって建造費が高騰したため、(1番艦と11番艦では約3倍の差が有る)11隻に削減された。
船体の大きさや主機などはいすず型護衛艦をほぼ踏襲しているが、兵装に関しては大幅に増強されている。 特に、対潜装備が重視されていて、やまぐも型護衛艦と同等の対潜装備が備えられており、バウソナー、可変深度ソナー(VDS)、アスロックなどが装備されている。対空・対水上兵装は若干弱くなっており、最終艦では機銃をL90 35mm連装機関砲に変更するように要求がなされたが実現しなかった。
本型は、はつゆき型護衛艦の地方隊への配置に伴い、平成8年度から退役が開始され、平成15年度に全艦退役した。
[編集] 諸元
- 全長:93.0m
- 全幅:10.8m
- 深さ:7.0m
- 喫水:
- 3.5m (DE215,217~219,221)
- 3.6m (DE216,220,222~225)
- 基準排水量:
- 1470t (DE215,217~219,221)
- 1480t (DE216,220)
- 1500t (DE222~225) (汚染処理装置搭載のため)
- 乗員:166名・160名(DE222,223,225)
- 機関:ディーゼル 16,000馬力 2軸
- 三井1228V3BU-38V 4基 (DE215,217~219,221,223,225)
- 三菱12UEV30/40N 4基 (DE216,220,222,224)
- 最大速力:
- 25ノット (DE215~220)
- 24.8ノット (DE221~225)
- 武装
- 68式50口径3インチ連装速射砲 1基
- 40mm連装機銃
- 74式アスロック8連装発射機 1基
- 68式324mm3連装短魚雷発射管 2基
- 探索装置 (就役時)
- 対空レーダー OPS-14
- 対水上レーダー OPS-17
- 射撃装置
- 72式1型B (3インチ砲)
- Mk51 (40mm連装機銃)
- ソナー 66式探信儀
- VDS SQS-35(J)
- 電子戦装置 ESM NOLR-5
[編集] 同型艦
[編集] DE215 ちくご
[編集] DE216 あやせ
[編集] DE217 みくま
[編集] DE218 とかち
[編集] DE219 いわせ
[編集] DE220 ちとせ
[編集] DE221 によど
[編集] DE222 てしお
[編集] DE223 よしの
[編集] DE224 くまの
[編集] DE225 のしろ
[編集] 関連項目
護衛艦の型式一覧
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