かっぱえびせん
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かっぱえびせんは、カルビーが製造しているスナック菓子である。1964年1月に日本国内で発売された。
1955年に発売された「かっぱあられ」が前身。「かっぱあられ」は、漫画家の清水崑の代表作「かっぱ天国」のキャラクターのカッパをパッケージに使用した。「かっぱあられ」は小麦粉と塩などを混ぜ炒って作られたスナック菓子である。
カルビー創業者・松尾孝(まつお たかし)は、エビの天ぷらが好物。松尾が少年の頃、生まれ故郷の広島市内の川で捕ったエビをかき揚げにして食べた。松尾は「このおいしさをお菓子に」と、当時戦後の食糧難に米ではなく小麦粉を使ってあられを作り、「かっぱあられ」として発売した。さらに研究を重ねて、「かっぱあられ」の生地に生エビを練り込み、「かっぱえびせん」が誕生し、国民的ロングセラー商品となった。
2003年からは幼児向けに塩分を半分に減らした「1才からのかっぱえびせん」が発売されている。
また、通常の塩味以外にも、フレンチサラダ味、ごま油風味、えびちりソース味、さくさくチーズ味、おつまみ海老、ピリピリマヨネーズ味、ローストガーリック味、辛一味醤油味、松茸風味、韓国のり味、香港バーベキュー味、タイスパイシーヤンミー味、タイトムヤム味、紀州の梅 焼きのり風味、本わさび味、辛口たまりしょうゆ味、荒挽きえびせん、お茶づけ海苔味(永谷園との共同開発)、都こんぶ味(中野食品都こんぶとのコラボ)、ごはんですよ味(桃屋海苔佃煮とのコラボ)など数多くのフレーバーが発売された。
栗本慎一郎が考案した「やめられないとまらない」というキャッチコピーも相俟って、人気商品となる。
国外では、中華人民共和国香港で「蝦條 ハーティウ」の名で売られ、おなじみの商品となっており、近年広東省汕頭市に香港企業と合弁の工場も建てられた。一般名詞的な命名のためか、中国、台湾などで作られた、同じ名前のコピー商品も数多く出回っている。
韓国では「セウッカン(새우깡、「えびせん」の意味)」というコピー商品がある。農心が1971年12月に韓国で発売開始したもので、日本でも時折見かけることがある。味はかっぱえびせんとはやや違い、また2000年には唐辛子味の「メウン(매운、「辛い」の意味)セウッカン」が発売された。
[編集] 関連項目
激走戦隊カーレンジャー(名乗りの際の独特の言い回しは、これのCMが元ネタと思われる。)