XB-15 (爆撃機)
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XB-15とはボーイング社がアメリカ陸軍航空隊の要求により5000マイル（約8000Km）飛行可能な重爆撃機を実用化できるかを確認するために、1934年に設計が開始され試験的に製造された爆撃機のプロトタイプであり、さまざまな試験がこの機体で行われた。またボーイング社内のコードネームはモデル294である。
[編集] 機体の特色
XB-15は実験的な機体でありさまざまな試験が行われたが、当初の目標である5000マイルの飛行は技術的な問題のため数日に分けて実施されたという。また他にもざまざまな試験が行われ搭乗員が休憩を取れるように寝台などコンパートメントが装備されており、翼も分厚かったため、飛行中にエンジンの修理も可能であったという。しかし機体が大きいにもかかわらず大馬力のエンジンが実用化されていなかったため当初目標としていた速度を達成できず、結局は実戦に配備されず量産されなかった。そのため残された機体は貨物機となりXC-105と改称された。しかしながら、この機体によって自動操縦システムや翼への除氷装置、そして補助動力システムなどが装備されており、それらは以後開発されたアメリカの航空機に装備されるようになった。
[編集] 要目
- 乗員：10名
- 全長：32.6m
- 全幅：45.5m
- 全高：5.5m
- 自重：30,001kg
- エンジン：ホイットニー R-1830-11 レシプロエンジン 4基（850馬力）
- 最大速度：346km/h
- 航続距離：8,250km
- 武装：機銃 6門、爆弾5,400Kg
