Mathematical Markup Language
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Mathematical Markup Language(MathML、マスエムエル)は、XMLアプリケーションの一つで、数式を記述するためのマークアップ言語である。単体では数式の記述しかできないため、文書として利用するにはXHTMLに埋め込んでXHTML文書して扱う。
1999年7月にMathML規格バージョン1.01が勧告され、2001年2月にバージョン2.0が発表された。そして2003年10月にバージョン2.0がW3CのMathワーキンググループから勧告された。
[編集] 例
よく知られた二次方程式の解の公式を例にする:
これをTeXで記述すると以下のようになる:
x = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a}
MathMLで記述すると以下のようになる:
<math> <mrow> <mi>x</mi> <mo>=</mo> <mfrac> <mrow> <mrow> <mo>-</mo> <mi>b</mi> </mrow> <mo>±</mo> <msqrt> <mrow> <msup> <mi>b</mi> <mn>2</mn> </msup> <mo>-</mo> <mrow> <mn>4</mn> <mo>⁢</mo> <mi>a</mi> <mo>⁢</mo> <mi>c</mi> </mrow> </mrow> </msqrt> </mrow> <mrow> <mn>2</mn> <mo>⁢</mo> <mi>a</mi> </mrow> </mfrac> </mrow> </math>
このように人間の可読性を求めるならばTeXのほうが優れているが、XMLアプリケーションであるMathMLはコンピュータによる数式の意味認識において有利となるよう設計されている。
[編集] 外部リンク
- W3C Math Home 規格書、FAQ、ソフトウェアの一覧がある