黒田硫黄
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黒田 硫黄(くろだ いおう、Iou Kuroda、男性、1971年1月5日 - )は、日本の漫画家。双子の片方で、東日本出身。一橋大学法学部・社会学部卒業、経済学部中退。
目次 |
[編集] 来歴
在学中の1993年、『月刊アフタヌーン』の四季賞、秋のコンテストにおいて『蚊』、『熊』、『南天』、『遠浅』の短編4作が四季大賞を受賞し、デビュー(これらの作品は大学の漫画研究会の作品。『大王』、『四季賞クロニクル』に収録)。漫画を投稿したのは就職活動もかねている。
[編集] 作風
黒田硫黄について語られる時には、ダイナミックなストーリー展開やマンガの構成力やリズム、絵の魅力などが評価されるのが常である。『茄子』での自転車競走の描写は宮崎駿も絶賛している。
筆を用いた絵に対する抵抗感や、連載をもつ雑誌の対象年齢層が高いことなどから一般的にはあまり認知されていないが、一部では絶大な支持を受けており、後世の漫画家(投稿者)への影響は計り知れない。
ペンネームの由来は「黒田」+オモチャの「火星大王」から。好んで描かれる動物はゾウ。カメラや自転車、帆船、ロボ、料理などアナログな話題を扱った作品が多い。なお初期作品で自身を女性として描いていた為に、のちに男性であるという事を知りショックを受けたファンは少なくない。
[編集] 略歴
- 麻布高校時代に、自主制作アニメ作りに携わる。
- 1993年 - 一橋大学在学中に『月刊アフタヌーン』において『蚊』、『熊』、『南天』、『遠浅』の短編4作で秋のアフタヌーン四季賞の大賞を受賞してデビュー(『遠浅』以外の3作は『大王』に収録)。
- 1994年 - 『月刊アフタヌーン』で『大日本天狗党絵詞』を発表(1997年連載終了)、筆絵調の特徴的な絵と韻を踏んだコマの展開でその存在感を示した。
- その後、江口寿史の『コミックキュー』などにて短編を数点発表(その多くは短編集『黒船』、『大王』に収録)。
- 1999年 - スピッツのツアーパンフレットに『さらばユニヴァース』を掲載(『黒船』に収録)。
- 2000年 - 『月刊アフタヌーン』にて『茄子』を連載(2002年連載終了)。各方面にて話題となる。宮崎駿も絶賛している。『IKKI』において『セクシーボイスアンドロボ』を連載。
- 2002年 - 『セクシーボイスアンドロボ』が第6回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞を受賞。
- 2003年 - 映画『茄子 アンダルシアの夏』(監督:高坂希太郎)が公開。また同作は第56回カンヌ国際映画祭の監督週間にも参加した。