赤城山
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赤城山 (あかぎやま) は関東地方の北部、群馬県のほぼ中央に位置し、カルデラを持つ関東地方有数の複式火山である。榛名山、妙義山と並び、上毛三山の一つに数えられている。また、日本百名山の一つにも選ばれている。
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[編集] 山の構成
最高峰の黒檜山(くろび-、1828m)をはじめ、駒ヶ岳(1685m)、地蔵岳(1674m)、長七郎山(ちょうしちろう-、1579m)、鍋割山(なべわり-、1332m)などの山頂を持つ。赤城山は、その総称である。
中央部のカルデラ内には、火山湖の大沼(おおぬま、おの)や覚満淵(かくまんぶち)、爆裂火口湖の小沼(こぬま、この)がある。
また、地蔵岳山頂には、各電波通信の赤城中継局が置かれている。
[編集] 赤城おろし
冬期の関東平野に特有の「空っ風」とも呼ばれる北風は、赤城山の方角から吹くことから、「赤城おろし」の名がある。
[編集] 山の呼称
赤城山は古くから地元ではあかぎやまと呼ばれて親しまれていたのだが、国土地理院の地図にはあかぎさんと記載されていた。これは当時の規則により「山」を「さん」と読むと規定されていたからだが、地元群馬県民などには「あかぎやま」と親しまれていたのと、長年の陳情の結果「あかぎやま」と改称された。赤城山周辺の各町村に大字赤城山があるが、こちらは「あかぎさん」のままである。
[編集] 交通
南面
- 路線バス
- 前橋駅発
- 赤城ビジターセンター行
- 赤城温泉行(南面)
- 赤城青年の家行(南面)
- 前橋駅発
東武鉄道バスが長年「赤城山大洞」「赤城青年の家」「畜産試験場」の路線を運行していたが、東武鉄道の群馬県撤退を機に関越交通バスが継承し、行き先を変更した。
[編集] 鉄道
また、現在JR東日本が運行する特急列車「あかぎ」と、かつて東武鉄道が運行していた急行列車「あかぎ」の列車愛称の由来ともなった。なお、1967年までは利平茶屋から赤城山頂まで赤城登山鉄道が運行されていた。
[編集] 連絡道路
カルデラ内への連絡通路
- 群馬県道4号前橋赤城線
- 群馬県道251号沼田赤城線
- 群馬県道16号大胡赤城線