製本技能士
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製本技能士(せいほんぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、職業能力開発促進法第47条第1項による指定試験機関(社団法人中央職業能力開発協会)が実施する製本技能士に関する学科及び実技試験に合格した者をいう。 なお職業能力開発促進法により、製本技能士資格を持っていないものが製本技能士と称することは禁じられている。
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[編集] 区分
製本の中で書籍製本作業、雑誌製本作業、事務用品類製本作業に分かれる。
[編集] 級別
書籍製本作業、雑誌製本作業、事務用品類製本作業ともに1級、2級の別がある。
[編集] 実技作業試験内容
[編集] 製本(書籍製本作業)
- 1級
- 作業試験:A5判厚表紙丸背仕立て書籍の製本を行い、表紙背文字のはく押しを行う。試験時間=7時間15分
- ペーパーテスト:工数見積りについて行う。試験時間=1時間
- 2級:A5判紙表紙(小口折り表紙)あじろ折り仕立て書籍の製本を行う。試験時間=4時間
[編集] 製本(雑誌製本作業)
- 1級
- 2級
[編集] 製本(事務用品類製本作業)
- 1級
- 2級
[編集] 製本(商業印刷物製本作業)
- 1級(受検申請時に2か3のいずれかを選択)
- 作業1(必須作業):複写伝票製本(与えられた材料を用いて、ナンバー入り3枚複写伝票の製本をする。)
- 作業2(選択作業):裁ち合わせ複写伝票製本(与えられた材料を用いて、裁ち合わせ複写伝票の製本をする。)
- 作業3(選択作業):裁ち合わせ中綴じ製本(与えられた材料を用いて、裁ち合わせ中綴じの製本をする。)
試験時間=5時間
- 2級(受検申請時に2か3のいずれかを選択)
- 作業1(必須作業):単式伝票製本(与えられた材料を用いて、単票の製本をする。)
- 作業2(選択作業):複写伝票製本(与えられた材料を用いて、複写伝票の製本をする。)
- 作業3(選択作業):裁ち合わせ中綴じ製本(与えられた材料を用いて、裁ち合わせ中綴じの製本をする。)
試験時間=4時間30分