菩提樹
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菩提樹(ぼだいじゅ)は、木の名として次の1、2、3の意味で使われる。またその他歌曲、映画などの題名がある。
- インド原産のクワ科イチジク属の常緑高木インドボダイジュ(Ficus religiosa)。ゴータマ・ブッダがその根元で悟りを開いたとされる。葉は円く先端が細長く伸びている。ゴータマ・ブッダの菩提樹を参照。
- 中国原産のシナノキ科シナノキ属の落葉高木ボダイジュ(Tilia miqueliana)。葉の形は1に似ており寺院に植えられる。熱帯植物で栽培しにくい1の代りに栽培したと思われる。
- 2に近縁な、ヨーロッパ原産のセイヨウボダイジュ(Tilia x europaea)など、シナノキ属の植物。葉や花はハーブティーにされ、古くは樹皮から繊維を採った。英語でLindenまたはLime、ドイツ語でLinden(Lindenbaum)、フランス語でTilleulといい、日本ではなじみのある菩提樹の名で翻訳された。
- 3による、シューベルトの歌曲Der Lindenbaumの日本語名。歌曲集『冬の旅』第5曲。
- 映画の題名。サウンド・オブ・ミュージックと共通の原作による。
- 映画の題名。1988年制作の日本映画。