箱庭ゲーム
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[編集] 概要
箱庭ゲーム(はこにわゲーム)とは、コンピュータゲームにおけるジャンルの1つ。 一般にシミュレーションゲームのサブジャンルとして扱われるが、欧米では独立ジャンルとして扱われている(ミニスケープ(miniscape))。1989年にPC用ゲームとして発売された『シムシティ』がジャンルの祖と思われる。 ジャンルの明快な区分線を引く事は難しいが、主に途切れることなくゲームが進むリアルタイム進行のゲームで、プレイヤーがゲーム内の環境を操作することによって、キャラクターなどが間接的に影響を受けて自発的作業を行ったり、状況の変化をもたらすゲームを指す。その多くは町や遊戯施設、あるいは都市や島といった比較的小規模な経営・育成ゲームであり、画面上を人間などのキャラクターがあたかも生活しているかの様に動き回る情景が見られることから、「ミニスケープ(小さな情景)ゲーム」と呼ばれる。
この種のゲームとしては、プレイヤーが会社を経営することによって町の経済に影響を与えて発展させていく純粋な経営・育成ゲームと、村や植民地を建設・経営する過程で武器生産などを行って敵勢力と戦う要素のあるリアルタイムストラテジー的側面を持つゲームの二通りが見られる。
過去に、CGIゲーム『箱庭諸島』の人気の高さから、一部にCGIゲーム一般の事を箱庭ゲームと呼集すると誤解する人が現れた事もあった。