社会選択理論
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社会選択理論(しゃかいせんたくりろん、英:social choice theory)は、個人の持つ多様な選好(Preference)を基に、個人の集合体としての社会の選好の集計方法、社会による選択ルールの決め方、そして社会が望ましい決定を行なうようなメカニズムの設計方法のあり方を解明する理論体系である。経済学者と政治学者の両方により研究され、資源配分ルールや投票ルールの評価や設計は一貫して主要な課題となっている。集合的選択理論(Collective Choice Theory)とも言われる。
[編集] 参考文献
- Kenneth Arrow: Social Choice and Individual Value, ISBN 0300013647 ケネス・J・アロー(長名寛明訳)『社会的選択と個人的評価』日本経済新聞社, 1977
- Amartya Sen: Collective Choice and Social Welfare, ISBN 0050024345 アマルティア・セン(志田基与師監訳)『集合的選択と社会的厚生』勁草書房, 2000
- ジョン・クラーヴェン(富山慶典・金井雅之訳): 『社会的選択理論』勁草書房, 2005, ISBN 4326502665
- 宇佐美誠: 『社会科学の理論とモデル4 決定』東京大学出版会, 2000, ISBN 4130341340
- 佐伯 胖: 『きめ方の論理―社会的決定理論への招待』東京大学出版会, 1980, ISBN 4130430173