水素化ゲルマニウム
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水素化ゲルマニウム(Germanium tetrahydride)とはゲルマニウムの水素化物で、化学式(GeH4)の化合物である。
IUPAC組織名はゲルマン(Germane)で、四水素化ゲルマニウム、ゲルマノメタン、モノゲルマンとも呼ばれる。CAS登録番号は7782-65-2。
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[編集] 性質
[編集] 物理的性質
無色の刺激臭のある可燃性の気体。
分子量77.66。 融点-165℃、沸点-90℃。比重2.645(空気を1とする)。
[編集] 化学的性質
常温では安定。280℃では徐々に、375℃で急速に分解してゲルマニウムと水素に分解する。発火点は約150℃なので空気中で自然発火しない。 燃焼すると有毒の酸化ゲルマニウム(IV)(二酸化ゲルマニウム)を生じる。
[編集] 毒性
アルシンやスチビン同様に溶血毒であり、動物実験でヘモグロビン尿を起こすため、医薬用外毒物に指定されている。
[編集] 用途
半導体製造用として使用され、主にシリコンゲルマニウムの製造に使用される。
[編集] 類似物質
ゲルマニウムの水素化物には、モノゲルマンの他にジゲルマン(Ge2H6)、トリゲルマン(Ge3H8)などがある。
[編集] 関連項目
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