森類
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森 類(もり るい、1911年(明治44年)2月11日 - 1991年(平成3年)3月7日)は、日本の随筆家。
[編集] 経歴
東京に文豪森鴎外の三男として生まれる。兄姉らに比べ学業では振るわず、旧制中学校を中途退学。後に絵画を学び、1932年に次姉の小堀杏奴とパリに2年間渡る。その後も絵画を続けるが、断念。
後に随筆の世界へ転向し、1956年に森家の様子をありのままに描いた「鴎外の子供たち」を光文社から発表。これが2人の姉の怒りを買い、長姉の森茉莉とは後に仲直りをするが、杏奴とは最後まで絶交状態だった。
「鴎外の子供たち」刊行後は鴎外の邸宅跡で本屋を経営するが、5年後の1961年に閉店。以後はアパート経営の傍らで小説の執筆に力を入れた。
[編集] 血縁者
- 森於菟 - 長兄、類とは疎遠。
- 森茉莉 - 長姉、兄姉の中で類と最も親しかったと思われる。
- 森不律 - 次兄、生後すぐ逝去。
- 小堀杏奴 - 次姉、非常に親しかったが著作騒動で絶交。
- 森 五百、佐代、りよ、哲太郎 - 3人の女児と1人の男児
[編集] 主な著書
- 鴎外の子供たち―あとに残されたものの記録 (筑摩書房 1995年6月 ISBN 4480030395)
- 森家の人びと 鴎外の末子の眼から (三一書房 1998年6月 ISBN 4380982793)