時計修理技能士
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時計修理技能士(とけいしゅうりぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、職業能力開発促進法第47条第1項による指定試験機関(社団法人中央職業能力開発協会及び各都道府県の職業能力開発協会)が実施する時計修理技能士に関する学科及び実技試験に合格した者をいう。 なお職業能力開発促進法により、時計修理技能士資格を持っていないものが時計修理技能士と称することは禁じられている。
[編集] 級別
1級、2級、3級の別がある。
[編集] 実技作業試験内容(時計修理作業)
- 1級:アナログ水晶腕時計〔振動数32768ヘルツ、太陽電池付き、中3針、24時針、日針(日付)、曜針(曜日)、の各機能付き〕の分解、部品交換(巻真)、洗浄、組立て、注油、調整及び測定を行い、指定された要求精度及び要求事項の範囲内におさめる。試験時間=4時間30分
- 2級:アナログ水晶腕時計〔振動数32768ヘルツ、中3針、日・曜カレンダー機能付き〕の分解、部品交換(巻真)、洗浄、組立て、注油、調整及び測定を行い、指定された要求精度及び要求事項の範囲内におさめる。試験時間=4時間
- 3級:アナログ水晶腕時計(バンド付き)の裏ぶたの開閉、裏ぶたパッキンの交換、電池の選択、電池セット、電池電圧・歩度測定、バンドの取外し・取付け、バンドのこま詰め、時刻合わせ、カレンダー合わせ及び包装を行う。試験時間=1時間15分