星恂太郎
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星 恂太郎（ほし じゅんたろう、天保11年10月4日（1840年10月28日）－明治9年（1876年）7月27日）は、幕末の仙台藩士。額兵隊隊長。歩兵頭並。諱は忠狂。字は士絹。号は無外。楽斎。
1840年、東照宮宮司の息子として生まれる。幼少期から武芸に優れていた。はじめは過激な尊王攘夷派であり、その経緯から開国論者として知られていた大槻磐渓の暗殺を図るも失敗。続いて仙台藩の家老で開国を推進していた但木土佐の暗殺を企てるが、逆に世界情勢への無知さを諭されてしまう。その後、仲間と共に大槻磐渓に話を聞きに行き、自分の無知さを恥じて脱藩する。
1864年、江戸に出て洋式の銃隊編成訓練を学んだ。横浜にも赴き、ここではアメリカ人のウェンリートニから西洋軍学を学んだ。1868年、仙台に帰国すると、藩主の伊達慶邦からその才能を認められて、大番士に任命される。そして洋式軍隊である額兵隊800人を組織して、藩の軍隊の調練にも務めた。
1868年、戊辰戦争が起きると、仙台藩は奥羽越列藩同盟の盟主として新政府軍と戦う。このとき、星も配下の額兵隊を率いて奮戦する。しかし新政府軍の猛攻を受けて藩主・慶邦は降伏する。しかし星は降伏を潔しとせず、慶邦の説得も無視して新政府軍が仙台に入ると、額兵隊を率いて蝦夷に逃れた。そして箱館戦争においても奮戦している。
箱館戦争後、新政府軍によって捕らえられ、弘前藩に幽閉された。1870年、罪を許されて開拓使大主典となる。晩年は製塩業を営んだ。1876年、37歳の若さで死去した。墓所：仙台市万日堂。
戦争当時の日記を書き残している。
