戸畑祇園大山笠行事

戸畑祇園大山笠行事（とばたぎおんおおやまがさぎょうじ）は、福岡県北九州市戸畑区にて毎年7月第4土曜日を挟む3日間で行われる祭り。

福岡県の夏の三大祭りの一つとされる。

[編集] 歴史

1803年の江戸時代後期、戸畑地区に疫病が蔓延した際に、神社に祈祷したところ成功を収めた村人たちが、神（スサノオノミコト）に対し感謝の意を表した行事が始まりといわれている。

地区ごと（東…戸畑駅周辺から高尾、浅生地区、西…銀座、沿洞海地区、中…沢見、中原地区、天…天籟寺、大谷、鞘ヶ谷地区）の氏神様を中心に展開し、高校生以上の大人が担ぐ『大山』と中学生が担ぐ『小山』の全8基による山笠行事の総称である。

それぞれの地区で奉納の儀が異なるので、毎年違う地区を見に行くと面白い。

例えば、天籟寺地区の奉納は坂道を一気に駆け上がっていくので、スリリングであり男たちの勇壮さを間近に見ることが出来る。

競演会は山笠の昼の顔である幟を下ろし、提灯を1段1段組み上げるところから始まり、各山笠が地元地区の威厳をかけて争う。（以前はレーススタイルでよく提灯が燃えたり事故が多かったが、近年は安全性を考慮してタイムトライアル制になった）

毎年7月の第4週目の金・土・日曜日に行われる。

金曜日 洞海湾で『お塩汲み』と呼ばれる神事を行い、祭りの成功を祈願する。

土曜日 中日とされ、浅生公園を取り巻く道路で各地区の山笠が集合し、競演会を行う。

日曜日 最終日は山笠を各地区の氏神様のもとへ奉納する日である。