慈恩大師
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基 | |
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632年 - 682年 | |
尊称 | 慈恩大師 |
宗派 | 法相宗 |
寺院 | 大慈恩寺 |
師 | 玄奘 |
著作 | 『成唯識論述記』 『成唯識論枢要』 |
慈恩大師(じおんたいし)、名前は基(ji, き、632年-682年)。中国の仏教家であり、法相宗を起した。一般には窺基(きき)と呼ばれているが、正式には「基」である。
慈恩寺に住んでいたので、慈恩大師と尊称される。玄奘(げんじょう)三蔵に師事して、彼の訳場に列して中国語の点検をした。また、『成唯識論 』を注釈して『成唯識論述記』『成唯識論枢要』を著し、真諦(しんだい)訳を中心としたそれまでの唯識説を批判し、新唯識説を打ち立てた。