彼岸島
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『彼岸島』(ひがんじま)は、週刊ヤングマガジンに連載されている松本光司の漫画。
2005年4月28日、この作品のPSPのゲームが、ナウプロダクションにより「彼岸島(higanjima)」と言うタイトルで発売中。原作が続刊中の為、彼岸島に来た時のストーリーは、オリジナルと成っている。
吸血鬼の住む島からの脱出や対峙をメインとした作品だが作者独特のシュールな描写が多く(登場人物の殆どが常時「ハア、ハア」という呼吸音を発していることや丸太が武器として使われていること等)、一応ホラー漫画なのだが、バトル漫画の感も強く、それに対する賛否両論もある。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
[編集] 主な登場人物
彼岸島の登場人物を参照。
[編集] 登場する化け物
- 吸血鬼
- 現在彼岸島に棲息する、吸血鬼ウィルスに感染した人間の事。興奮すると髪が白く(生物学的に言って仕舞えば、既に生えた髪の毛が興奮して白く成る事は先ず在り得ない)、白目が赤黒くなり、三白眼になるが、普段は鋭く尖った犬歯(牙)以外は人間と同じ風貌をしている。人間の血を吸う事で新陳代謝を永続させることができ、不老。発症した時点で年齢が固定される(但し、子供や赤ん坊は成長するが、大人に成った時点で年齢が固定される)。頭を斬り落とされるか、潰されるかすると死亡する為、不死ではない(雅は例外で、不老不死)。
- 人間の血は食料ではなく、邪鬼や亡者に変態しない為の薬らしい。飲食は人間と同じ様に行っている。牙(唾液)には強い麻酔効果があり、体内に入ると涙や小便等を垂れ流し乍動けなくなる。一応、唾液には吸血鬼ウィルスも混ざっているが、どうやら感染力の弱いウィルスの様である。彼等の血を人間(瀕死の重傷で在っても)が粘膜、傷口等から摂取してしまうと、人間は一度死亡した後に吸血鬼として復活する。
- 又、吸血鬼の血を吸血鬼が摂取すると、殆どの場合は体が耐えられずに破裂してしまうが、それを耐え抜いた場合には、不老だけではなく不死をも手に入れる事が出来る。人間だけでは無く、犬や熊やモルモット等の動物も吸血鬼にする事が可能。
- 過去に彼岸島に棲息していた吸血鬼は人間と共存しており、血を介して人間に吸血鬼の性質が感染する事も無かった。現在の吸血鬼と違い、子供や赤ん坊も吸血鬼に成った段階で成長が止まる。雅に施された生体実験により吸血鬼の血液が変質し、吸血鬼ウィルスが誕生してしまった。
- 邪鬼(オニ)
- 吸血鬼が一定期間人間の血液を吸わず、発作の成れの果ての姿。怪力や驚異的な生命力を伴う。「ジャキ」では無い。
- 吸血鬼がそのまま変態する者や、身体中から糸を噴き出し、繭に成って、その繭から生まれる者も居る。また、繭から生まれる者は、繭に黒い斑点が浮かび上がる為、そうなると物凄く危険である。様々なバリエーションが存在する。普通の吸血鬼同様、首を完全に切断されると、死亡する。
- 雅のみがこれらすべての邪鬼を、脳波干渉(サイコジャック)を使って完全に操る事が出来る。邪鬼使いと呼ばれる吸血鬼もいるが、彼等は雅程では無いが、邪鬼を操る事が可能だが、雅と違うのは、苦痛を与える事で邪鬼を支配する事をカバーしている。
- 亡者(もうじゃ)
- 吸血鬼が一定期間人間の血液を吸わず、発作の成れの果ての姿。悪臭や驚異的な生命力を伴う。
- 邪鬼の成り損ない。いくつもの顔が生えてきて、膿を噴き出しながら無限増殖する。
- 刀等の刃物で斬り刻んでも、そこからまた増殖する為(破片からも増殖する)、完全に殺すには、丸太等で打撃攻撃を与え、その死体を炎で燃やすのが唯一の方法である。ポンは雅に吸血鬼にされた挙句、人間の血液も貰えず邪鬼に成り損なって亡者に成った。その際、檻越しで雅に「役立たず」と罵倒された。
- 雅は「亡者じゃトロくて使い物にならん」と言っていたが、亡者は仲間を呼ぶ性質が有るので、数多くの亡者を使えば、人海戦術や、亡者の壁等を作ったりして、有用に活用出来た筈である。
- 霊鬼(れいき)
- ゲームオリジナルの吸血鬼。原作に登場したガタイが大きい吸血鬼に相当する。
[編集] 邪鬼のバリエーション
- サカナ野郎
- 主に村人がこの邪鬼になる。すぐ邪鬼にならず一回変態する。身体が大きいだけでは無く、手足が異様に長い。そして、筋肉が剥き出しで在る。蛙型(明曰くサカナ野郎)。
- デブの化け物
- 主に村人がこの邪鬼になる。巨大な身体をしており、頭皮が異様に硬い。そして、真皮が剥き出しなので、血管が剥き出しで在る。デブ型(篤曰くデブの化け物)。
- 通常型(変態中)
- 眼球が顔に一杯付いていて時々ポトポトと落ちる。口が顔に付く者も居る。徐々に体が黒ずんで行き邪鬼になる。
- 魚人型
- 魚人のような邪鬼で、非常に大きい。秋刀魚を彷彿とさせる形態をしている。詳細は、良く分かって居ないが、彼岸島の周りをぐるりと取り囲んで、島に勝手に出入りする者を殺害、もしくは捕獲する様だ。敢えて言うなら、此方が本当の意味でのサカナ野郎で在る。バタフライで泳ぐ。
- 太郎
- 着物を着ている巨大な邪鬼。口には無数の牙が在り、長く伸びる舌が在る。頭に装着して居る笠の下には、巨大な単眼が存在する。着物を脱げば、デブで在る事が明らかになり、腹には女性器の様な口が存在し、此処から人間の血を吸う。又、この口の中にも、長く伸びる舌が在る。明と篤に刀でズタズタにされる。太郎ちゃん。
- 百目型
- 主に炭鉱にいる吸血鬼がこうなる。身体中から糸を噴き出し、繭に成って、数年後にその繭から孵化(羽化?)する。全身に目があり尻尾もある。正面から見ると歯並びが悪く顔が横長く見える。
- 姫(邪鬼)
- その名の通り、炭鉱のお姫様。五十嵐中佐の皮肉によって「姫」と名付けられる。普段は炭鉱の螺旋階段の空洞に潜んでいる。若い女性の顔を持ち、頭部にそれと別な巨大な口があり、大腸の形をした体、その表面に無数の乳房、背面には背骨、側面の左右には数え切れない程の人間の腕が在り、百足や馬陸の様な風貌で在る。乳首からは母乳を噴き出すが、その主成分は硫酸である。目を合わせた生物を執拗に喰い殺そうとする習性を持ち、他の邪鬼とは比類ない恐ろしい邪鬼である。暗い炭鉱内に非常に長い間居た所為か、極端に光に弱い。明の想像では、美人なお姫様だった。加藤は「犯されて見たい」と言った為、ユキが加藤を「最低」と罵倒していた。
[編集] 武器・アイテム
- 丸太
- 万能兵器。一話から篤が使っていた。驚異的な生命力を誇る吸血鬼を倒すためには、頭部を破壊するなど致命的なダメージを与える必要があり、裂傷を与える刃物よりもよく使用される。
- その用途は幅広く、吸血鬼・亡者を叩き潰す、投げて飛び道具にする、防御に使う(弓矢を防いだり、血液感染を防いだり等)、落下する明と篤に差し出す等がある。なお、師匠が差し出した丸太は掴まり難く、明はどうにか丸太に掴んだものの、重力に耐え切れず、案の定二人はそのまま落下した。
- 雅は、遥かに太い大木を丸太として使用した。
- エンジン
- 魚人型の邪鬼にダメージを与える。その後、魚人型の邪鬼にエンジンを喰らい付かれ、爆発、舟諸共四散した。
- 刀
- 修行を終えた明の主用武器。元は普通の漁村であったはずの彼岸島になぜか大量に存在する。
- 拳銃
- 明が亡者と化したポンから貰った拳銃。警官であるポンの兄の所有物で、彼岸島に赴く際にポンが勝手に持ち出したものである。明が雅を谷に落とす際に使用した。装弾数は5発。
- 爆弾
- 西山が作った爆弾。廃校の理科室に在った薬品を調合して製作した。その威力は、トロッコのレールをも破壊する程である。
- 槍
- 吸血鬼が主に使う武器。明達も序盤では使用していた。
- 弓矢
- 彼岸島に於ける数少ない飛び道具の1つ。ユキは弓道部だった為、彼女もこれを使用していた。
- 薙刀
- 修行を終えた篤が最も得意とする武器。刃の部分と石突きの部分を駆使し、明を翻弄した。
- 501ワクチン
- 血液混合により半不死身となった雅の血液を再分離する、血液分離剤。五十嵐は、後述の大型獣用連続注射器を用い、雅を動けなくし、彼を青山龍ノ介と協力して研究用の冷凍室に封印した。名称の由来は五十嵐の所属していた、帝国陸軍「501部隊」から由来。
- 大型獣用連続注射器
- 元々は、大型獣を相手に、薬剤を注射する為に造られた金属製の頑丈な注射器。一寸やそっとでは、壊れたりはしない。雅に501ワクチンを注射する為に、五十嵐が用いた。その後は、師匠に成る前の龍ノ介に託される事に成る。
- グレネードランチャー
- ゲームに登場。冷に扮した雅が使用していた。凄まじい破壊力を誇る。
- 冷の血液
- ゲームでの設定。彼女の双子の弟で在る雅が苦手とする物。吸血鬼ウィルスを中和する効果が有る。明達は彼女の血液を自分達の武器に塗り付け、化け物と化した雅と戦った。
[編集] 外部リンク
- 彼岸島
- 彼岸島 サバイバルホラーアドベンチャーウェブサイト(ヤングマガジンによるオフィシャルサイト)
- 彼岸島 サバイバルホラーアドベンチャーウェブサイト(アクセス出来無い場合はこちら)
- 彼岸島公式サイト(ナウプロダクションによるオフィシャルサイト)
- 彼岸島ページトップ(ファンサイト)
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